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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉です。
以前に、私は在る方の心理セラピーで、こんなことを聞きました。

すると彼女は不思議そうな顔をして、こう答えてくれました。

あなたはどうですか?子供の頃の記憶、どれくらい覚えていますか?
確かに幼い子供の頃の記憶を、数多く覚えている人も、余りいないかもしれません。
でもそれを、全く覚えていないとなると、少し話が違ってきます。それは幼少期に、本人も覚えていない、何らかのトラウマを持っている可能性があるからです。
この記事は、そんな子供の頃の記憶をがないと感じる人や、逆に幼少期の具体的なトラウマを、癒したいと望まれる方のために、実例をもとに書いていきます。
<目 次>
幼少期の記憶がない女性との出会い

半年ほど前に、ある女性が私のもとに、前世療法を受けに来てくれました。
彼女はたまたまタウン誌で、私が前世療法を行っていることを知り、電話で予約をくださったのです。でもその時、私は電話越しに感じる彼女の雰囲気に、何か違和感のようなものを感じていました。
それは電話の向こうに居るはずなのに、どこか居ないような、そんな不思議な違和感です。
彼女が前世療法を受けに来た理由
セッションの当日になり、セラピールームで私が話を伺うと、彼女の目的は意外なものでした。

私は今までに、何度となく就職先で、誰かに覗かれていたり、優しい人が急に掌を返すようなことが在り、怖くなって辞めています。
でも、勤め先を変えてもいつも同じことが起きるので、もしかしたらそれは、私の前世に何か原因があるのではないかと思って、受けに来ました。
前世療法を申し込まれる方の多くは、自分の前世に興味があり、受けに来られます。
でも彼女は、自分に原因があると思われる、具体的な問題を改善するために、いきなり前世が原因ではないかと考えていました。
カウンセリングでも感じる違和感
確かに様々な書籍やテレビで、前世療法が人間関係の改善や、心の問題の解消に効果があると、取り上げられています。
ですから、自分の過去のトラウマなど、心理的な問題の改善を目的に、お越しになる方もいます。
以前にもこちらの「前世のトラウマ診断とその影響を克服するスピリチュアルな考え方」では、そんな前世に受けたトラウマを解消していく実例も紹介しました。
でもやはり、彼女は少し違うのです。話しをしていても、何処か意志の疎通や共感が出来ない、独特な雰囲気があり。
そこに居るのに、居ないような、そうまるで、中に誰も居ない着ぐるみと話をしているような。厚いベールの向こうに、誰も居ない感じがするのです。
抜け落た幼少期の記憶
私は不思議に思い彼女に色々と聞いてみました。

すると彼女はあっけらかんとこう言います。



だから私は聞いてみたのです。

導き出される幼少期のトラウマの影響
そこまで伺ってようやく、解らなかった疑問が解決しました。
そう、彼女は結婚以前の記憶があいまいで、幼少期の記憶がほとんどないため、自分の問題の原因は、それ以前の前世に在るに違いないと考えたのです。
それは同時に、その幼少期に何らかのトラウマがあり、彼女自身が幼い頃の記憶を、ほとんど覚えて居られなかったことを表しています。
そして彼女の問題の原因は、前世ではなく、まぎれもなく幼少期に在ることを物語っていたのです。
存在しない彼女の潜在意識
私が感じていた、あの厚いベールのようなエネルギーは、彼女の表面意識と潜在意識を隔てる心の壁だったのです。
私はこちら『心の壁を壊す3つの方法!感情のブロックをスピリチュアルに解消する』でも、そんな心の壁について詳しく書いています。
彼女は幼い頃の記憶が殆どなかったため、本来ならベールの向こう側に居る、幼少期の彼女ともいうべき潜在意識が、そこには居なかったのです。
そしてきっとそこには、彼女の潜在意識の代わりに、彼女が記憶を留めることが出来なかった原因となる、何らかの大きなトラウマが存在するはずです。
その瞬間に思いました。やはりこのセラピーは、慎重にいかなくてはならないなと。
子供の頃の記憶が残らない理由

幼い子供の頃の記憶は、誰もがそれほど多くは持っていないかも知れません。ですが、その記憶がないのと、あまり覚えていないのでは、大きな違いがあります。
それは幼少期に、何かしらのショックとなるトラウマがあり、幼い頃を夢うつつの気持ちで過ごしていたか、起きた出来事を心の奥に封印してしまったかの、どちらかなのです。
感情と共に保管される記憶
私たちの記憶はほとんどが、ある特定の感情とリンクした状態で、潜在意識の中に保管されています。
その感情は、もちろんポジティブな楽しさ、喜び、達成感などもあれば、ネガティブな痛みや、悲しみ、怒りや、辛さなどと一緒になっている場合もあります。
そのネガティブな記憶と、そこに含まれる感情が、現在の日常生活でも影響を与えるようなら、それをトラウマ(心的外傷)と呼ぶのです。
それはまさに、足の骨を折って治療せずに、そのまま生活しているようなものです。ことあるごとに痛みを感じ、全力で走り出すこともできません。
トラウマがなかなか癒されない理由
肉体的な傷であれば、栄養を取りながら安静にしていることで、少なからず回復していくことでしょう。
ですが心の傷であるトラウマに関しては、一度ショックを受けると、無意識レベルで緊張感が生まれるために、なかなかその後で心がリラックスできません。
それは不安や怖さなどの感情が、心に残ってしまうために、無意識に身構えて緊張し続けてしまうからです。
本来なら、トラウマとなる事故や痛みを感じた時に、大泣きして感情を表現できれば、心に残ることはありません。
でもそれが出来ないような、息が詰まるようなショックや、受け止める相手が居ない場所では、そのまま心の中に留まり続けてしまうのです。
トラウマとは、心的外傷(PTSD)と呼ばれる心の傷。過去の出来事が原因となり、現在の日常生活に支障がでること。詳しくはこちらの「【完全解説版】トラウマとは?心理の専門家による5つの克服法」で解説しています。
私たちの心の傷を癒す自然治癒力
そんな子供の頃のトラウマも、時間がたてば少しずつ減っていきます。
それは寝ている時などに、不安や怖さを再体験する夢を見て、感情が解放されるからであり、幼い子供の夜泣きや夜驚症なども、まさにその一例だといえます。
こちらの「夜驚症のスピリチュアルな原因と対策、子供の過度な夜泣きについて」にも書きましたが、子供はとても繊細なので、大人としては気にならないことでも、敏感に感じ取ってストレスとなるのです。
そして時には大人になっても、「病気なのか?デジャブが多い人が体験している違和感について」でお話ししたように、過去のトラウマに起因するデジャブとして、自分の心に残った感情を解消していきます。
大切なことは、それらの現象が、自分を癒していく自然治癒力であることを理解して、緊張せずにリラックスできるようになることです。
感情と記憶を心の奥に仕舞い込む
問題は、そんな心の自然治癒力が機能できないほど、強いショックを受けてしまったり、慢性的に安心できる環境が得られない時です。
そんな時に、私たちの心がどの様に対処するのか、その1つが、記憶と共に感情を心の奥に仕舞い込むことです。
先ほど言ったように、感情と記憶は強く結びついていますから、感情を心の奥深くに仕舞い込むことは、同時に記憶を仕舞い込むこととなります。
その結果、時には「感情がない人や無感情な人の具体的な原因と解決法【実例紹介】」でも紹介したように、どんどん感情は減っていき、いずれは感情がないと思うようになるのです。
幼い子供の頃の記憶が欠落している方に、感情が希薄な人が多いのはそのためです。
心を守るために傍観してしまう
そしてもう1つの対処法が、現実を夢見心地で過ごすかのように、心が現実から逃避することです。
自分の身体や感情などの気持ちから、意図的に距離をおくことで、現実に起きていることを、あたかも他人に起きていることのように傍観します。
すると、確かにそこで感じるべき感情からは、自分を守ることが出来るのです。でもその結果、感情を感じないために、記憶としても心に残りません。
そしてそれが日常的になり、気が付けば幼い頃の出来事は殆ど覚えておらず、何事にも集中力が保てない状態となってしまうのです。
大人になっても何をしても楽しめずに、こちらの「何をしても楽しくない人の心理的な原因とスピリチュアルな改善法」でも紹介したように、いずれは人生で迷ってしまうのです。
前世療法で子供の頃の記憶を思い出す意味

彼女は、前世療法を望んで私のもとに訪れましたが、私が前世療法を進める際には、必ず年齢退行催眠から始めていきます。
それは誰もが、今世の子供時代の記憶を思い出すことで、よりリアルに前世の記憶を思い出せるからです。
実感が伴う子供の頃の記憶と体験
私は、年齢退行催眠をおこなう際には、特に情緒的な記憶にアクセスするように心がけています。
それは単に、子供の頃の記憶を振り返り思い出すだけでは、実感が伴う年齢退行を体験することが難しいからです。
私たちが子供の頃の体験を感覚的に思い出すと、今の出来事と過去の記憶が深いレベルで繋がり、それぞれの記憶という点と点が、感情という線によって繋がります。
それにより、幼い子供の頃に感じていた感情を振り返り、自己理解を深め退行の実感を得ることができるのです。
前世と今世を繋ぐ感情の架け橋
その幼いころの記憶に含まれる感情が、あなたがその後の前世療法で、前世の記憶を再体験すことに役立ちます。
前世療法において蘇る前世の記憶は、今世の私たちとの物質的な繋がりがないため、どうしても他人事のように眺めてしまいがちです。
ですが、その子供の頃の記憶に含まれる、リアルな感情を感じ直すことで、同じように前世の記憶に含まれる、当時の思いや感情を感じやすくなります。
それにより、前世の記憶をリアルに体験することが出来て、改めて見てきたものが自分の前世の記憶だと納得できるのです。
さらにはそんな情緒豊かな前世体験が、私たちの心を成長させてくれるのです。
子供の頃の記憶へと遡る退行催眠療法
退行催眠療法のセッションは、例えるならスキューバーダイビングと似ています。それはクライエントと、セラピストが一緒になって、クライアントの心の深くへと、潜って行く作業です。
セッションでは催眠に入った状態で、クライアントの過去の記憶を思い出しながら、いくつもの感情の層を通過して、心の奥深くへと癒しを進めていきます。
それは怒りや悔しさ、悲しみや孤独という感情の層を、共に体験し通過する作業です。
それにより子供の頃の記憶に含まれた、幾重にも折り重なった感情を再び思い出しながら、ひとつひとつ手放していくのです。
幼いころを振り返る退行催眠が前世の記憶と今世を繋ぐ
だれもが自分の子供の頃の出来事を、再体験する退行催眠を通じて、今世の自分の心を振り返り、より深くにある前世の記憶との共通点に気付けるようになります。
それにより前世体験は、単に映画を観ているような、客観的な作業では終わらず、まるで遊園地のジェットコースターに乗ったかのような、臨場感あふれる体験となるのです。
そのためにも、私は彼女が思い出せない幼いころの記憶に今一度アクセスして、呼び覚ましてく必要があります。
そして、その子供の頃の記憶を思い出す作業が、きっと彼女の心をより深く癒すであろうとも感じたのです。
幼少期のトラウマを解消する実例

ですから、前世療法では今回のような幼い頃のトラウマも、解消しながら記憶を振り返っていきます。
前世を見ることを目的としつつ、心に負担が掛からないように、問題を1つずつ癒していくのです。
心の中で途切れている記憶
私が最初に行なったのは、彼女が具体的に感じている、職場での人間関係の怖さを、解消していくことからです。
リクライニングシートでリラックスして、深い催眠状態へと入り、以前の職場などで感じていた怖さを、一緒に見定めていきます。そしてそれと共に、そこにある感情を解き放ち解消していくのです。
本来なら多くの人が、このワークを進めることで、怖さの原因となる幼少期のトラウマを思い出します。
ですが彼女は、やはり結婚以前の記憶が蘇っては来ません。まるで道がそこで途切れているかのように、その先がないのです。
厚いベールで遮られた、その先の子供の頃の問題には、まだ彼女自身の心が向き合うことが出来ないからです。
だからこそ、その段階ではその幼少期の記憶には触れず、その怖さや不安のみを、まずは具体的に解消していきました。
幼い頃を表す深海のブルーのオーラ
一連の怖さや不安を綺麗に取り去ったところで、私はその先に進むべく彼女に語り掛けました。

その箱をイメージできたら、それを見ていると何を感じるのか、私に教えてください。
すると彼女は一言、ポツリと言いました。

空っぽです。。。ただ広い感じ。。。
その言葉を発した瞬間に、彼女のオーラがガラリと変わりました、それは深海のブルーにです。
彼女が覆い隠していた幼少期のトラウマ
そう、彼女が持っていたもの、それは何処までも深い、寂しさだったのです。
まるで深い海の底に、一人で取り残されてしまったかのような、暗く冷たい寂しさであり孤独感だったのです。それから彼女はいいました。

そして彼女の身体から、孤独感と寂しさ、悲しさの感情が、絶え間なく溢れだしていきます。
彼女はもちろん、幼い頃から家族と一緒に暮らしていました。でもその家庭では、家族同士での心の交流が殆ど無かったのです。家族と共に暮らしていても、誰かに振り向いてもらうこともなく、ただ一人で生きて来たのです。
それが彼女の心が感じていた、幼い頃の自分の現実であり、白いベールの内側に覆い隠していたトラウマだったのです。
トラウマである強い感情を癒すと記憶は蘇る
それから私たちは、その孤独感を時間を掛けて取り除くと、さらに前世まで記憶を遡り、いくつかの人生を垣間見て、そのセッションを終えました。
彼女が期待していたように、現在の問題に対する前世での原因は、特にはでてきませんでしたが、すでにその怖さは解消されており、彼女の現実も変わりだすことでしょう。
そしてきっと、彼女の幼い頃の記憶も、徐々に戻り始めると思います。
もうそれを押留めておくべき、寂しさや悲しさ、そしてあの深海のような孤独感は、彼女の中には存在しないのです。
幼い頃のトラウマを解消する方法

もしあなたにも幼い頃のトラウマがあり、それを癒すことで、現実に起きている様々な問題を解消したいと望むなら、まずは出来ることから1つずつ始めていきましょう。
1、自分の気持ちや感情を承認する
以前に「やる気が出ない心をスピリチュアルに回復させる方法<自分を認める自己承認>」で紹介しましたが、あなたが今現在感じている問題について、自分の気持ちを承認できれば、あなたの問題は少なからず減っていきます。
ポイントは、起きている問題の原因や事象に捕らわれずに、感情のみに意識を集中して向き合うことです。
そしてその感情が、ネガティブなものであっても、気にせず声掛けを繰り返して承認できれば、その気持ちも自然と消え去ってい行きます。
もしネガティブな気落ちに、向き合えないと感じるなら、「人を疑う心理の実例と改善法いつも疑いや疑念で心が乱されるあなたへ」をご覧いただきれば、その気持が一時的なストレスからくるものだと理解出来るでしょう。
記憶として覚えている、幼い頃のトラウマについても、この方法で解消していくことが出来ます。
2、子供の頃の記憶がないケースの解消法
また今回のように、子供の頃の記憶がないと感じるなら、専門のセラピストやカウンセラーへ、相談することを考えた方が良いでしょう。
もしくはフラワーレメディなどを利用することで、自然と幼少期の記憶を思い出しながら、トラウマを解消していくことが可能です。
その際にはアスペンとスターオブベツレヘムのブレンドが、あなたを癒し、トラウマの解消に役立つでしょう。
アスペンを利用すると、忘れていたような過去の記憶が、しだいに心に蘇り思い出されます。でも安心してください。それはあなたが思い出す準備が整った記憶であり、もう解消できるトラウマだけなのです。
2種類をブレンドして利用するときには、500mlのペットボトルに水やお茶などの飲み物を入れて、3滴ずつ入れましょう。マイアースでは、希望の方にフラワーレメディの利用法を配布しています。ご注文の際に、カートボタン上の「利用法&問診表 あり」を選択してご注文下さい。なお、フラワーレメディの詳しい利用法は、こちらの「【初心者向け】フラワーレメディの効果的な使い方<バッチシリーズ>」をご覧ください。

3、心の専門家のもとでセラピーを受ける
幼い頃のトラウマのように、私たちの心はこれまでの人生で、様々な思いを感じて傷ついています。
そんな自分自身でも意識できない、無意識レベルの心の傷があると、「もう限界!仕事や恋愛で同じ失敗を繰り返す人の原因と対策」でもあげたように、何度も同じ失敗を繰り返すことがあります。
特に「男性が怖い人がトラウマを克服するスピリチュアルな方法」で紹介するような、恋愛や異性関係に関する怖さは、幼い頃のトラウマが影響していることが多々在ります。
今回セラピーを受けに来た彼女も、そんな自分の繰り返す問題に気付いて、それを解消するためにお越しになりました。
ですから、そんな子供のころの記憶がないと思うなら、心理セラピーや前世療法を受けるのも良いでしょう。
4、心を癒すスキルを身に付けて解消する
そして、こんな繰り返されるパターンを解消するために、心を整えるための心理的なスキルを、メンタルヘルスセミナーなどで学ぶのもおすすめです。
これらの心理的な問題は、日常の生活のなかで自分の心と向き合い、癒していくことで、少しずつ軽くしていくことができるものです。
私が開催しているセミナーでは、そんな自分と向き合い、心を癒していくためのスキルを教えています。
それらの方法を学び実践していけば、あなたが覚えている問題も、そしてまだ思い出せない幼少期のトラウマさえも、癒して解消していくことが出来るでしょう。
自分のトラウマと向き合う上で大切なこと

最後に大切なことなので、これだけお伝えしておきます。
あなたがもし、自分には幼い子供の頃の記憶がないと感じても、決してそれを、無理やり思い出そうとはしないでください。
真にトラウマが癒される瞬間
私が先のセラピーで、彼女の子供の頃の記憶を、鍵の掛けられた箱に入れてイメージさせたのは、それを思い出すことが、まだ心の負担になると判断したからです。
そして記憶として忘れている問題でさえも、やり方次第で、その中に残っているトラウマとしての感情だけを癒し、軽くしていくことが出来ます。
先に紹介したフラワーレメディやセミナーもその方法です。
するとその後の日常で、心の負担なく、子供の頃の出来事を自然と思い出します。それはあなたの心が、もうそのトラウマを手放せるという合図です。
幼い頃の記憶を思い出すだけではトラウマは癒されない
私たちのトラウマは、幼い頃の記憶を呼び起こして、思い出しさえすれば、解消するというものではありません。
それでは、あまりにも心理的な負担が大きく、自分でコントロールできないまま、過去の辛い記憶を思いだすことになります。
ですから心に優しい順番は、今現在の生活で出てきている、衝動的な問題や感情を癒すことによって、徐々に心が癒されていき、それと共に過去の記憶が蘇ってくるという順序です。
記憶の扉を無理やりこじ開けようとするのではなく、心が安心した結果、自ら自然と開いていくというのが、理想的な癒しのステップなのです。
安心できる心持がトラウマを解放する
例えばそれは、あの北風と太陽の物語と同じかもしれません。
暖かな日差しによって、自然と心が解れていく、そんな穏やかな癒しとなるのです。
きっとその時には、あなたはそのトラウマを心から手放し、何物にも代えがたい人生の糧と変えることが出来るでしょう。
そんな瞬間が来ることを、心より祈っています。
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