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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉です。
この記事では、「インナーチャイルド」という言葉をご存知ない方が、その意味を把握し自分を癒すために書いていきます。
この「インナーチャイルド」という言葉、意外と解っているようで、ハッキリしない方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんなインナーチャイルドとは、どのようなものを表す言葉なのか?そしてそれを、心理療法などのセラピーで癒すことで、何が変わるのか?
そんなインナーチャイルドに関わる内容を、お伝えしていきたいと思います。
最後には、自分でインナーチャイルドを癒す、セルフセラピーのやり方なども紹介しますので、一つ一つジックリとご覧いただければと思います。
<目 次>
インナーチャイルドとは?

まずは基本的なインナーチャイルドという言葉の意味から見ていきましょう。
明確な定義がない「インナーチャイルド」という言葉
インナーチャイルドという言葉には、もともと明確な定義が存在しません。
Wikipediaでもまだその記載が無いように、一般的には直訳したままの「内なる子供」を意味するとされています。
ですが、その「内なる子供」という言葉の意味についても、曖昧で明確なものではありません。
そこでこちらではまず、そのインナーチャイルドとはどんなものかから、明確にしていきたいと思います。
インナーチャイルドとは子供ままの自分
心理セラピーの中で語られるインナーチャイルドとは、具体的には「子供のままの私たちの心」と言って良いでしょう。
あなたも自分の心の中に、今でも子供のような気持ちが、そのまま残っていることを感じることが在りませんか?
自分の心の+ほんの一部に、子供のままの無邪気さや、幼さなさを残した部分があると感じませんか?
そんな自分の中の、幼いままの心を指して、インナーチャイルドといいます。
心理セラピーにおけるインナーチャイルドとは

自分の中の幼いままの心、それが広義の意味ではインナーチャイルドだといえます。
ですが、インナーチャイルドセラピーなどの、心理セラピーで語られるインナーチャイルドは、もう少し限定した意味をもつのです。
大人としての心と子供としての心
私たちは思春期を境に、大人としての心を持ち始めますが、それは「顕在意識」といわれるものです。
そしてインナーチャイルドといわれる、子供のままの心は何かといえば、それは「潜在意識」だと表現して良いでしょう。
そうあなたが感じている、子供のままの私たちの心は、潜在意識の中に存在しています。
■インナーチャイルド
=「内なる子供」
=「自分の中の子供の部分」
=「潜在意識(無意識)」
「子供の意識」である潜在意識とは
私たちは子供の頃、潜在意識のままで過ごしていました。子供たちは比較的、思ったままに行動して、あまり思い悩んだり思案はしません。
それはある意味、直感の赴くままに生きているといえば、解り易いかもしれません。思いついたと同時に即行動です。
まだ幼いころの私たちには、自分を客観視できるような意識はなく、すべてを主観的に感じて、考えて、動いているのです。
それはまさに、今の瞬間にだけ生きているといえる、とても動物的であり、純粋なあるがままの姿です。
「大人の意識」である顕在意識とは
そんな主観的にあるがまま生きる性質を、躾されたり教育されることで、次第に客観視して、コントロールできるようになっていきます。
その自分を客観視してコントロールしている意識が、大人としての意識である「顕在意識」です。
顕在意識では自制する「我慢」を覚えると共に、色々な角度から、自分の置かれた状況を分析します。
一度受け取った直感や情動さえも、共同生活の中での、常識や正しさという振るいに掛けて判断するのです。
顕在意識とは、そんな思考し思案する、大人としての私たちの意識であり、思春期の時に誰もが意識する。他人の中の自分であると言えるかもしれません。
心理セラピーで癒すインナーチャイルドとは
あなたの心の中に残っている、子供のままのあなた、それが潜在意識でありインナーチャイルドといえます。
そんなあなた自身の純粋さや、無邪気さを宿しているインナーチャイルドですが、心理セラピーで向き合うインナーチャイルドは、また少し意味が限定されてきます。
それはあなたの中に残っている、傷ついたままの幼い頃のあなたです。
幼い頃に傷ついてそのまま癒えずに、潜在意識に留まっている子供の頃のあなたを指して、心理セラピーではインナーチャイルドを癒すと言っているのです。
ですから、それは具体的に言うなら子供の頃の傷ついた記憶を癒すということです。あなたの潜在意識に残っている過去の心の傷(トラウマ)を癒すことなのです。
なぜインナーチャイルドができるのか?

ここまでの説明で、インナーチャイルドとは、幼いままのあなたの心であり、あなた自身の潜在意識であることは、ご理解いただけたと思います。
ではそんなインナーチャイルドが、なぜ出来てしまうのか、その理由を見ていきましょう。
成長しながら感情表現を学ぶ私たち
まだ幼い私たちは、生まれてきたときに、ごくわずかな感情しか持たずに生まれます。それは大きく分けると「笑う」ことと、「泣く」ことぐらいです。
そんな私たちが、育っていく過程の中でさまざまな感情に触れ、経験しながら感情表現を覚えていきます。
そしてそれと同時に、感情をコントロールする「我慢」を、身に付けていくのです。
それは人として、大人に成長していく過程で身に付ける、処世術であり、自分の心をコントロールしていくための方法です。
心の傷がインナーチャイルドとして留まる原因
そんな、我慢することで心に残った感情や、突発的なショックで心に残った感情が、トラウマとなって潜在意識に残してしまうのです。
それは幼い時に、表現できなかった感情であり、表現することで癒せなかった心の傷です。
それをオーラを見るような、スピリチュアルな視点で観察すると、まるであなたの心の一部が、幼いままその瞬間に、留まっているかのように見えます。
それが傷ついたままの、あなたの潜在意識であり、幼いままのあなたのインナーチャイルドなのです。
肉体と共に成長するインナーチャイルド
インナーチャイルドといわれる潜在意識は、本来あなたの成長と共に、精神的にも成長していきます。
私たちが何気なく口にする「精神年齢」が、まさに潜在意識の年齢であり、あなたの心の年齢です。
それは肉体に縛られない、スピリチュアルな存在としての人の年齢で、その人のエネルギー状態そのものを表します。でも、もうあなたもお気付きでしょう。
私たちの心の中には、とても精神年齢が幼いままの自分も居ます。それは私たちの心の一部が、その幼い頃に受けた心の傷で、そのまま立ち止まっているからなのです。
傷ついたインナーチャイルドを癒す理由

幼いまま立ち止まっている私たちの心、それをインナーチャイルドといいますが、なぜそれをセラピーなどで癒す必要がるのでしょうか?
ここではその理由を見ていきましょう。
心の中の子供のあなたが顔を出す時
あなたが大人になっても、傷ついたあなたの心の一部は、その幼い時のまま心の中に留まり、大人のあなたの無意識での行動や、判断に影響を与えます。
あなたが無意識に好む娯楽や、趣味など、大人としての制限が外れやすいものには、特にそれが顕著に表れるでしょう。
それらは、あなたがフィーリングで選んでいる物であり、「好み」などの感情で手にしている物だからです。
それがストレス解消に役立つ、娯楽や余暇に出るだけなら、さほど問題はありません。個人的な趣味の範囲内です。
インナーチャイルドを癒す理由
でも私たちの感情が動くことは、それだけではありません。
仕事や恋愛での人間関係、お金に関わる問題。それらは、とても感情的に成り易いもので、なおかつ現実への影響が大きいものです。
それらの大人としての社会生活で、子供のままのあなたが顔を出したらどうでしょう。それは幼い頃に心に残された、過去の感情に振り回される大人のあなたです。
もちろん、私にだって身に覚えがいっぱいあります。(笑)
私たちが情動や衝動で突き動かされている時、それがまさに、子供のあなたが顔を出している時です。
トラウマが癒されると今の自分に統合される
だからこそ私たちは、心理セラピーなどでインナーチャイルドと向き合い、そこに留めている感情と、その時の体験による心の傷を癒してあげる必要があります。
満たされない気持ちを満たし、恐れや怖さを解き放って、癒して安心させる必要があるのです。
それにより、あなたの心の中で、幼いまま立ち止まっているインナーチャイルドが、現在の大人としてのあなたの一部となります。
それはスピリチュアルに言えば、感情や情動に振りまわされない、落ち着いた大人としてのあなたの一部として、エネルギーが統合されるのです。
心を癒すインナーチャイルドセラピーとは

インナーチャイルドが、あなたの潜在意識に残ってしまうのは、その時に感じた感情やショックを、我慢したり表現できずに、そのまま留めているからです。
ですから、そんな留めている感情を表現して、解放させてあげること、それがインナーチャイルドを癒すことであり、私たちのトラウマを癒すセラピーとなります。
子供をあやすインナーチャイルドセラピー
インナーチャイルドを癒すための心理セラピーは、まさに私たちが子供に向き合い、子供の心と感情を癒してあげるのと同じです。
例えば、子供が転んで怪我をして泣いて帰ってくれば、母親が抱き上げて「痛いの、痛いの、飛んでけ~」と言ってあげたり、泣いた子供の背中をさすぎながら、「痛かったね~」とあやしてあげるのと同じです。
それらの声掛けは、カウンセリンやセラピーとしての視点からいえば、まさに子供の感情に共感しているとか、寄り添っているといえる態度で、子供が感情に意識を向けて、感じることを手助けしているのです。
インナーチャイルドを癒すセラピーでは、それと同じことを、子供のままで留まっている潜在意識へと行っていきます。
大人としての日常で感情を癒す難しさ
ですからもし私たちが、大人となった日常生活で、その留めている幼い頃の感情を、子供のように表現できれば、心理セラピーなどで改めて取り組まなくても、インナーチャイルドを癒すことは可能です。
それは心理的な意味で、子供の頃に表現できなかったこと「未完の行為」を、成し遂げることになるので、そこに留まっている感情も消え去り、心の傷が癒されるからです。
ですが、すでに思春期を越えて、大人の顕在意識で生活している私たちにとって、子供の頃のように、思うがままに感情を出すことは難しく、躊躇してしまいなかなか出来ることではありません。
それに感情は、中途半端に表現しても心の傷を癒しきることは出来ず、また同じ思いが募ってしまい易いのです。
大人になった日常で、インナーチャイルドを癒し、トラウマを癒すためにはとことん表現しきる必要があるのです。
未完の行為とは、やりたくても出来なかった気持ちや、中途半端で終わらせてしまったことで、気持ちや感情が残っている状態を表します。
さまざまなインナーチャイルドセラピー
そんな日常では表現しにくい、子供の頃に留めていた感情を、セラピーの中で表現させてあげるのが、インナーチャイルドセラピーです。
実際のセラピーでは、一言で感情を表現させるといても、色々な方法があります。それらを大きく分けると、下記の3種類となります。
- 感情そのものを再体験して、意図的に表現することで癒す方法
- イメージワークなどで、感情を客観視することで癒していく方法
- 感情をエネルギーとして、取り除いていく方法
インナーチャイルドを癒すセラピーといっても、そのセラピストのスタイルによって、様々な手法が使われます。
ですが先に申し上げた通り、最終的な目的は、どの方法でも潜在意識に残っている、子供の頃に留めてしまった感情を癒すことです。
心理療法としてのインナーチャイルドセラピー

ここからは、3種類のインナーチャイルドセラピーについて、私自身が実際に行なう手法を少し紹介してみましょう。
それにより、どのようにインナーチャイルドを癒していくのか、イメージ出来ると思います。
退行催眠療法で子供の頃の記憶を癒す
私が実践している催眠療法では、退行催眠療法という手法で、インナーチャイルドを癒していきます。
深くリラックスした催眠状態の中で、過去の子供の頃の記憶を、ゆっくりと振り返っていきます。そしてその幼い頃に感じていた、様々な思いを見つめ直し、感じ直すことで癒していくのです。
まさに子供の頃にやり掛けだった思いや、表現できなかった気持ちを、聞きとどけていくセラピーです。2番目のイメージワークに近いといえるでしょう。
その模様はこちらの「子供の頃の記憶がない!?幼少期のトラウマを解消して思い出す方法」でも、詳しく紹介しています。
オーラ診断によるインナーチャイルドの癒し
さらにオーラ診断などでは、3番のエネルギーワークとしてのインナーチャイルドセラピーも実施します。
これはお受けいただく、クライアントのオーラを見ることで、具体的に幼い頃に留まっているエネルギーを特定して、それが子供の頃のどんな記憶に留まっているのかを、見定めていきます。
そしてその幼い頃に感じながらも、表現できなかった気持ちを指し示し代弁することで、やはり共感して寄り添うことにより癒しを進めるのです。
本来なら、内観やカウンセリングで、時間を掛けて自己理解を深めつつ、自分の気持ちに気付いていくものですが、それを一足飛びに勧めてしまうワークであり、セラピーだといえます。
特殊なエネルギーレベルで潜在意識を癒すセラピー
インナーチャイルドセラピーの手法の紹介の最後に、少し特殊な方法を紹介しましょう。私はこの手法はあまりつかいませんが、こんな方法もあるのだという参考程度に紹介しておきます。
それはオーラを見る方法を利用して、ダイレクトに相手の潜在意識である、インナーチャイルドとコミュニケーションを取って癒していく方法です。
この方法では、セラピーを受けているクライアントは、全く何も行いませんし感じません。ですが、中には敏感に感じ取り、突然涙だけが流れてくるようなこともあります。
なぜ私が、この手法をあまり行わないのか、それはクライアント自身に、セラピーを受けている実感が無いからです。
自分でインナーチャイルドを癒す方法

ここからは、自分自身でインナーチャイルドを癒していく、簡単なワークを紹介しましょう。
基本的な癒しの仕組みは、感情を再認識することで、自己理解を深めていくことです。
セルフセラピーといっても、自分が感情に浸って心を乱してしまっては、コントロールが効かなくなるので、客観的にじんわりと感じ直す程度で進めましょう。
1、インナーチャイルドを癒すセルフセラピー
それでは事前準備として、ノートのような書き留められるものと、ペンを用意してください。
今回癒していくのは、具体的に今のあなたの記憶に残っている、子供の頃の出来事についてです。
私たちのは、感情が込められている出来事の方が、比較的良く記憶に残っています。例えば嫌だったこととかは、特にそうですよね。
それはまさに、インナーチャイルドとして、心の一部がそこで止まっているからです。ですから、まずは記憶として覚えていることから、セルフセラピーで癒していきましょう。
2、子供の頃の傷ついた記憶を書き留める
それでは自分の記憶をたどって、子供の頃に傷ついたと感じる出来事を、書き留めていきます。取りあえず1つノートに書いてください。
<例>小学校4年生ぐらい、自転車で転んで怪我をした。頭から血が出て泣いたのに、友達は驚いてどこかに行ってしまった。
これは私の実体験ですが、まずは自分がショックだったことを、具体的に書いておきましょう。
その時の情景を思い出したままに、客観的に詳しく書き留めます。
3、その時に感じた感情を明確にする
それでは次に、その状況で自分が子供の時に感じてい感情を、明確にしていきましょう。
何を感じ、どう思ったか、素直にその時に気持ちを振り返り、書き出してい行きましょう。ポイントは、たとえネガティブな感情でも、正直に書き出すことです。
<例>とても怖くて悲しかった。ショックだった、不安だった。
書き出すとともに、あなたの中にその怖さや不安などの感情が蘇ってきたら、それをただただ感じてあげましょう。
「ああ、自分はとても怖くて、不安だったんだな。」と、「そんな風に感じていたんだな。」と、心の中で思いながら、その気持ちを認識していきます。
4、インナーチャイルドの希望を叶える
3で蘇った気持ちを感じていると、次第にその気持ちが落ち着いてきます。それは気持ちを感じ尽したということ、未完の行為となっていた感情のを、感じ終えたということです。
それではその落ち着いた気持ちになったところで、子供の頃のあなたの願いを明確にして、叶えてあげましょう。
<例>誰かに助けてほしかった。
例えばこの場合は、「友達が親を連れて戻ってきて、助けてくれた。」など、その記憶の中で、イメージで願いを叶えてあげます。
そしたら、助けられて「良かった」とか「嬉しい」という気持ちを満足するまで、シッカリと感じてあげましょう。
これで一連の作業は終了です。
セルフセラピーを進める上での注意点
このインナーチャイルドを癒すワークは、あくまであなたの心の状態が落ち着いているときに、時間をシッカリと確保して取り組みましょう。
セルフセラピーでは、自分が感情を感じながらも、それに翻弄されない落ち着いた視点が必要です。
ですので、感情に流されてコントロールできないようなら、その問題は自分では無く、セラピストなど専門家の助力を得て進めましょう。
そして、3番の感情を感じる部分で、雑念が浮かんで意識が散漫に成っても、最後の4番の願いを叶えるワークは必ず進めましょう。
4番は気持ちを整えるワークなので、中途半端で終えずに、4番だけでも進めてあげることです。
日常でのインナーチャイルドの癒し方

出来ることなら、休日などに時間をとって、先のセルフセラピーで自分を癒せれば、それほど良いことは在りません。
でもきっと、あなたのインナーチャイルドは、日常生活の中でもあなたの感情の葛藤や衝動として、自己主張してくることでしょう。
ここではそんな、感情の葛藤が起きた時の癒し方を、まとめておきたいと思います。
インナーチャイルドの影響が出る時
私たちの心の奥で、日頃はおとなしくしているインナーチャイルドですが、何かの切っ掛けによって、あなたの心を支配して前面に出てきます。
それはあなたが、「怒り」やい「憤り」を感じた時かもしれませんし、「悲しみ」や「辛さ」に心が打ちひしがれた時かもしれません。
それはもちろん、あなたの日頃の生活がで起きた、何かしらの出来事がきっかけでしょう。
でも覚えておいてください。その結果に起きる、あなたの情動的な反応には、まぎれもなく潜在意識に宿るインナーチャイルドの影響が、含まれているのです。
感情的に成ったときに自分に問いただす
あなたが今まさに感情的に成っている時、その時には感情のパワーに翻弄されて、きっとインナーチャイルドどころではないでしょう。
でも少し落ち着いたときでいいので、このように自分に問いかけてみてください。
「この気持ちと、同じ思いを味わっていた、子供の頃はいつだろう?」とか、「この気持ちと同じ気持ちを、子供の頃に感じた出来事は、無かっただろうか?」と。
するとあなたの頭脳は、一瞬であなたの感じている気持ちと、同じ感情を味わっていた過去の出来事をピックアップします。
それが、あなたのその感情の奥にいる、インナーチャイルドであり、あなたが幼い頃に傷ついた瞬間です。
内なる子供を癒すセルフセラピー
それが認識出来たら、自分の心の中で、こう声掛けしてあげてください。
「確かにあの時、同じように感じていた。〇〇と感じていたよね。」そう、その時あなたは、腑に落ちているはずです。同じような思いを過去にもしていたと。
それが、あなたの心が傷ついた、子供の頃の体験であり、インナーチャイルドとしてとどまっている記憶の断片です。
その声掛けを、自分に対して繰り返していくだけで、きっと心は穏やかに静まっていくことでしょう。これが日常的なセルフセラピーとして実践する対象法です。
詳しくは、こちらの「やる気が出ない心をスピリチュアルに回復させる方法<自分を認める自己承認>」をご覧いただくと、なお理解が深まるでしょう。
日常生活で内なる子供の自分を癒す
この感情的に成ったときの対処法は、最初は上手くできないこともあるかと思います。
ですが繰り返し行うことで、ドンドン上手に、短時間で気持ちが収まるようになります。日常生活の中でコツコツと、自分の中の子供の心を癒してあげましょう。
それと共に、あなたの心の中に留まった感情のエネルギーは消え去り、インナーチャイルドによる情動的な反応も、静まっていくことでしょう。
そんな、心の中の自分の気持ちを受け止めながら、日常を過ごしてみてください。
フラワーレメディで心の傷(トラウマ)を癒す

では、最後にフラワーレメディを使って、インナーチャイルドの原因となっている、子供の頃のトラウマを癒す方法を紹介しておきます。
これは先ほどまでの心理療法的なスキルに比べて、とても簡単に自分を癒せる方法なので、自分でワークに取り組むことが苦手な方は、こちらの方法を使ってください。
フラワーレメディでも、比較的容易に、心を癒すことが出来るでしょう。
過去のトラウマを癒す
インナーチャイルドの原因が、子供の頃のトラウマであることは、これまでも申し上げてきた通りです。
ですから、そんな過去のトラウマを癒してくれるスターオブベツレヘムなら、子供の頃のショックも速やかに癒してくれることでしょう。
スターオブベツレヘムは、感情的なブロックを癒して、心のバランスを取るために役立つレメディです。
日々の生活の中でこのレメディを使うことで、気付かぬうちに影響している、過去のトラウマや滞っている気持ちを癒してくれます。
心の安定感を促すレメディ
そしてもう一つおすすめのフラワーレメディは、スクレランスです。
スクレランスは心の安定感を促してくれるフラワーレメディですが、インナーチャイルドが気になる方であれば、きっと気持ちのアップダウンに、疲れ果てているところもあるでしょう。
スクレランスはそんな不安定な気持ちを癒して、心を安定させ、物事で迷わない強さを与えてくれます。
地に足が着くと言えばいいでしょうか。ですから、先ほどのスターオブベツレヘムと共にブレンドして使えば、なお心の安定は早まるでしょう。
フラワーレメディを使用するなら、500mlのペットボトルに水やお茶などの飲み物を入れて、レメディを6滴(2種類は3滴×2)入れましょう。マイアースでは、希望の方にフラワーレメディの利用法を配布しています。ご注文の際に、カートボタン上の「利用法&問診表 あり」を選択してご注文下さい。なお、フラワーレメディの詳しい利用法は、こちらの「【初心者向け】フラワーレメディの効果的な使い方<バッチシリーズ>」をご覧ください。

インナーチャイルドについてのまとめ

まだ幼い私たちにとって、現実生活で感じる感情とは、とても荒く扱いにくいものです。
そのため、感情は表現されずに心に留まり易く、それによりインナーチャイルドとして、いつまでも潜在意識に残ってしまいます。
多くの人が心理セラピーを通じて心を癒したり、瞑想を通して自分に向き合うのは、そんな心の傷を癒して、より自然体で生きれるようになるためです。
インナーチャイルドを癒すと何が変わるのか?
私たちがインナーチャイルドを癒すと、常日頃の生活で、無意識に感じていた感情や行動が変わります。
それはあまりに自然すぎて、もしかしたらあなたは、自分が変わっていることにさえ、気付かないかもしれません。
ですから時には、周囲の人から「変わったね」と言われ、初めて自分の変化に気付くことも在るでしょう。
それだけ潜在意識の変化は、自然な変化で、自分では捉えにくい無意識の部分なのです。
感情や行動が変われば現実が変わる
そして感情や行動が変わることで、あなたの現実も変わり始めます。
もちろん心理的な問題があれば、その問題が癒され改善するでしょうし、趣味嗜好などの好みも、比較的変わり易いものです。
それはインナーチャイルドとして、過去の子供のままで留まっていた心の一部が、解き放たれて今のあなたと、一体になることで起きる変化です。
それにより、現在により集中して、今を生きられるようになります。
内なる子供の自分との向き合い方
インナーチャイルドは、特別な存在ではなく、誰もが少なからず心の中に宿している、子供のままの自分です。
でもそんな心の傷ともいえる、内なる子供の思いを癒していくためには、視点を自分の内側に向け、感じているフィーリングや感情を見てあげる必要があります。
それは自分の内側へと意識を向けて、内なる静けさを取り戻すための、時間を取ることです。
そして感じている気持ちや思いを、一つ一つ聞き届けながら、受け止めていくのです。それはある意味、子育てと同じかもしれません。
感じている感情を評価せず、判断せずに、ただただ受け止めてあげる。それがインナーチャイルドセラピーの本質なのです。
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