井上直哉
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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉(@my_earth_naoya)です。
あなたは「インナーチャイルド」といわれる言葉が、心理的にどのような意味を持つものなのか、ご存知ですか?
この「インナーチャイルド」という言葉、聞いたことは在るものの、漠然としか理解していない方が多いのではないでしょうか。
今回の記事では、インナーチャイルドとは、心理やスピリチュアルの世界で、どのような存在のことを指すのか、インナーチャイルドをご存知ない方でも、その意味が理解できるように書いていきます。
その上で、インナーチャイルドセラピーで、自分の心を癒すことで、何が変わるのかについてもお伝えし、自分でインナーチャイルドを癒すための、具体的やり方や心理的なワークなども紹介します。
ですから、もしあなたが自分のインナーチャイルドを癒したいと思われているなら、この記事を役立てていただければと思います。
<目 次>
インナーチャイルドとは?
まずは、インナーチャイルドという言葉の基本的な意味から見ていきましょう。
明確な定義がない「インナーチャイルド」という言葉
インナーチャイルドという言葉には、もともと明確な定義が存在しません。
Wikipediaにもその記載が無いように、一般的には直訳したままの「内なる子供」を意味するとされています。
ですが、その「内なる子供」という言葉が何を指すのかについても、曖昧で明確なものはありません。
そこでこちらでは、まずインナーチャイルドとは、何を指している言葉なのかから、明確にしていきたいと思います。
インナーチャイルドとは子供ままの自分
心理セラピーの中で語られるインナーチャイルドとは、具体的には「子供のままの私たちの心」と言っても良いでしょう。
あなたも自分の心の中を振り返ってみれば、今でも子供のような気持ちが、どこかに残っていることを、感じられるのではないでしょうか。
自分の心のほんの一部に、子供の頃のような無邪気さや、幼さなさを残したままの部分があると。
心理やスピリチュアルなどの世界では、そんな自分の中の幼いままの心を指して、インナーチャイルドといいます。
心理セラピーにおけるインナーチャイルドとは
自分の中の幼いままの心、それが広義の意味でのインナーチャイルドだといえます。
ですが、インナーチャイルドセラピーなどの、心理セラピーで語られるインナーチャイルドは、もう少し限定した意味をもつといえるでしょう。
大人としての心と子供としての心
私たちは思春期を境に、大人としての心を持ち始めますが、それは「顕在意識」といわれるものです。
そしてインナーチャイルドといわれる、子供のままの心は何かといえば、それは「潜在意識」だと表現できます。
そう、あなたが感じている、子供のままの私たちの心とは、潜在意識の中に存在しているのです。
■インナーチャイルド
=「内なる子供」
=「自分の中の子供の部分」
=「潜在意識(無意識)」
「子供の意識」である潜在意識とは
私たちは子供の頃、潜在意識のままで過ごしていました。子供たちは比較的、思ったままに行動して、あまり思い悩んだり思案はしません。
それはある意味、直感の赴くままに生きているといえば、解り易いかもしれません。思いついたと同時に即行動です。
まだ幼いころの私たちには、自分を客観視できるような意識はなく、すべてを主観的に感じて、考えて、動いているのです。
それはまさに、今の瞬間にだけ生きているといえる、とても動物的で、純粋な生物としてのあるがままの姿です。
「大人の意識」である顕在意識とは
子供の頃の主観的に、あるがまま生きる性質を、躾されたり教育されることで、次第に自分を客観視して、心をコントロールできるようになっていきます。
そんな、自分を客観視してコントロールしている意識が、大人としての意識である「顕在意識」です。
顕在意識では自制する「我慢」を覚えると共に、色々な角度から、自分の置かれた状況を分析します。
一度受け取った直感や情動さえも、共同生活の中での、常識や正しさという振るいに掛けて、判断するようになるです。
顕在意識とは、そんな思考し思案する、大人としての私たちの意識であり、思春期の時に誰もが意識する。他人の中の自分であると言えるかもしれません。
この説明でお解りのように、悩んだり迷ったりするのは、私たちの顕在意識です。
直情的で子供のような潜在意識と、理性的な大人としての顕在意識の間で起きるのが、私たちの心の葛藤(=ストレス)だといえるでしょう。
心理セラピーで癒すインナーチャイルドとは
あなたの心の中に残っている、子供のままのあなた、それが潜在意識でありインナーチャイルドだといえます。
そんなあなた自身の純粋さや、無邪気さを宿しているインナーチャイルドですが、心理セラピーなどのワークでいうインナーチャイルドとなると、また少し意味が限定されてきます。
それはあなたの中に残っている、傷ついたままの幼い頃のあなたです。
幼い頃に傷ついて、そのまま癒されずに潜在意識に留まっている、子供の頃のあなたを指して、心理セラピーではインナーチャイルドを癒すといいます。
ですからそれを具体的に言うのなら、「子供の頃の傷ついた記憶を癒す」ということです。あなたの潜在意識に残っている、過去の心の傷(トラウマ)を癒すことなのです。
なぜインナーチャイルドができるのか?
ここまでの説明で、インナーチャイルドとは、幼いままのあなたの心であり、あなた自身の潜在意識であることは、ご理解いただけたと思います。
ではそんなインナーチャイルドが、なぜ出来てしまうのか、その理由を見ていきましょう。
成長しながら感情表現を学ぶ私たち
まだ幼い私たちは、生まれてきたときに、ごくわずかな感情しか持たずに生まれます。それは大きく分けると「笑う」ことと、「泣く」ことぐらいです。
そんな私たちが、育っていく過程の中でさまざまな感情に触れ、経験しながら感情表現を覚えていきます。
そしてそれと同時に、感情をコントロールする「我慢」を、身に付けていくのです。
それは人として、大人に成長していく過程で身に付ける、処世術であり、自分の心をコントロールしていくための方法だといえるでしょう。
心の傷がインナーチャイルドとして留まる原因
そんな、我慢することで心に残った感情や、突発的なショックで心に残った感情が、トラウマとなって潜在意識に残してしまうのです。
それは幼い時に、表現できなかった感情であり、表現することで癒せなかった心の傷だといえます。
それをオーラを見るような、スピリチュアルな視点で観察すると、まるであなたの心の一部が、幼いままその瞬間に、留まっているかのように見えます。
それが傷ついたままの、あなたの潜在意識であり、幼いまま取り残された、あなたのインナーチャイルドなのです。
肉体と共に成長するインナーチャイルド
インナーチャイルドといわれる潜在意識は、本来あなたの成長と共に、精神的にも成長していきます。
私たちが何気なく口にする「精神年齢」が、まさに潜在意識の年齢であり、あなたの心の年齢なのです。
それは肉体に縛られない、スピリチュアルな存在としての人の年齢で、その人のエネルギー状態そのものを表します。でも、もうあなたもお気付きでしょう。
私たちの心の中には、精神年齢が幼いままの自分も居ます。それは私たちの心の一部が、その幼い頃に受けた心の傷で、そのまま立ち止まっているからなのです。
幼い頃に傷ついた気持ちのまま、ずっとその思いをもって、留まってしまうのです。
慢性的に我慢し続ける感情や、突発的なショックが、心に刻まれるかのように、残ることが多いといえます。
傷ついたインナーチャイルドを癒す理由
幼いまま立ち止まっている私たちの心、それをインナーチャイルドといいますが、なぜそれをセラピーなどで癒す必要があるのでしょうか?
ここではその理由を見ていきましょう。
心の中の子供のあなたが顔を出す時
あなたが大人になっても、傷ついたあなたの心の一部は、その幼い時のまま心の中に留まり、大人のあなたの無意識での行動や、判断に影響を与えます。
あなたが無意識に好む娯楽や、趣味など、大人としての制限が外れやすいものには、特にそれが顕著に表れるでしょう。
それらは、あなたがフィーリングで選んでいる物であり、「好み」などの感情で手にしている物だからです。
それがストレス解消に役立つ、娯楽や余暇に出るだけなら、さほど問題はありません。個人的な趣味の範囲内です。
幼い頃に味わった喜びや楽しさ幸福感も、インナーチャイルドとして、あなたの心の中に留まり、あなたの好奇心や興味を呼び起こします。
それがあなたが好むものであり、ポジティブな個性の一部であるとも言えるでしょう。
インナーチャイルドを癒す理由
でも私たちの感情が動くことは、それだけではありません。
仕事や恋愛での人間関係、お金に関わる問題。それらは、とてもとても感情的に成り易いもので、なおかつ現実への影響が大きいものです。
それらの大人としての社会生活で、子供のままのあなたが顔を出したらどうでしょう。それは幼い頃に心に残された、過去の感情に振り回される大人のあなたです。
もちろん、私にだって身に覚えがいっぱいあります。(笑)
私たちが情動や衝動で突き動かされている時、それがまさに、子供のあなたが顔を出している時です。
トラウマが癒されると今の自分に統合される
だからこそ私たちは、心理セラピーなどのワークで、自分のインナーチャイルドと向き合い、そこに留めている感情と、その時の体験による心の傷を癒す必要があります。
満たされない気持ちを満たし、恐れや怖さを解き放って、癒して安心させる必要があるのです。
それにより、あなたの心の中で、幼いまま立ち止まっているインナーチャイルドが、現在の大人のあなたの一部となります。
それはスピリチュアルに言えば、感情や情動に振りまわされない、落ち着いた大人としてのあなたの一部として、エネルギーが統合されるのです。
心を癒すとか、心を整えて、感情的な浮き沈みを静めていくとは、このようにインナーチャイルドを癒すことでも、成し遂げられます。
それによりあなたの衝動や感情は静まり、心穏やかに過ごせるようになるのです。
心を癒すインナーチャイルドセラピーとは
インナーチャイルドが、あなたの潜在意識に残ってしまうのは、その時に感じた感情やショックを、我慢したり表現できずに、そのまま留めているからです。
ですから、そんな留めている感情を表現して手放して行く、それがインナーチャイルドを癒すことであり、私たちのトラウマを癒すセラピーとなります。
子供をあやすインナーチャイルドセラピー
インナーチャイルドを癒すための心理セラピーは、まさに私たちが子供に向き合い、子供の気持ちを癒してあげるのと同じです。
例えば、子供が転んで怪我をして泣いて帰ってくれば、母親が抱き上げて「痛いの、痛いの、飛んでけ~」と言ってあげたり、泣いた子供の背中をさすぎながら、「痛かったね~」とあやしてあげるのと同じ。
それらの声掛けは、カウンセリンやセラピーとしての視点からいえば、まさに子供の感情に共感しているとか、寄り添っているといえる態度で、子供が感情に意識を向けて、感じることを助けているのです。
インナーチャイルドを癒すセラピーでは、それと同じことを、子供のままで留まっている潜在意識へと行っていきます。
大人としての日常で感情を癒す難しさ
ですからもし私たちが、大人となった日常生活で、その留めている幼い頃の感情を、子供のように表現できれば、心理セラピーなどで改めて取り組まなくても、インナーチャイルドを癒すことは可能です。
それは心理的な意味で、子供の頃に表現できなかったこと「未完の行為」を、成し遂げることになるので、そこに留まっている感情も消え去り、心の傷が癒されるからです。
ですが、すでに思春期を越えて、大人の顕在意識で生活している私たちにとって、子供の頃のように、思うがままに感情を出すことは難しく、躊躇してなかなか出来ることではありません。
それに、感情を中途半端に表現しても、心の傷を癒しきることは出来ず、また同じ思いが募ってしまい易いものでもあります。
私たちが、日頃の生活でインナーチャイルドを癒し、トラウマを解消するためには、とことん感情を表現しきる必要があるのです。
未完の行為とは、やりたくても出来なかった気持ちや、中途半端で終わらせてしまったことで、気持ちや感情が心に残っている状態を表します。
そのやり掛けの気持ちは、あなたの心の奥から、幾度となく衝動として心に蘇るのです。
さまざまなインナーチャイルドセラピー
そんな日常では表現しにくい、子供の頃に留めていた感情を、セラピーの中で表現させてあげるのが、インナーチャイルドセラピーです。
実際のセラピーでは、一言で感情を表現させるといても、色々な方法があります。それらを大きく分類すると、以下の3種類になります。
- 感情そのものを再体験して、意図的に表現することで癒す方法(行動療法など)
- イメージワークなどで、感情を追体験することで癒していく方法(催眠療法など)
- 感情をエネルギーとして、取り除いていく方法(ヒーリングなど)
このように、インナーチャイルドを癒すセラピーといっても、そのセラピストのスタイルによって、様々な手法が使われます。
ですが先に申し上げた通り、最終的な目的は、どの方法でも潜在意識に残っている、子供の頃に留めてしまった感情を癒すことです。
心理療法としてのインナーチャイルドセラピー
ここからは、3種類のインナーチャイルドセラピーについて、私自身が実際に行なう手法を紹介していきましょう。
それにより、どのようにインナーチャイルドを癒していくのか、イメージ出来ると思います。
退行催眠療法で子供の頃の記憶を癒す
私が実践している催眠療法では、退行催眠療法という手法で、インナーチャイルドを癒していきます。
まずはクライエントを、深くリラックスした催眠状態の中へと誘導し、過去の子供の頃の記憶を、ゆっくりと振り返っていただきます。
そしてその幼い頃に感じていた、様々な思いを見つめ直し、感じ直すことで癒していくのです。
まさに子供の頃にやり掛けだった思いや、表現できなかった気持ちを、聞きとどけていくセラピーです。2番目のイメージワークに近いといえるでしょう。
催眠療法でインナーチャイルドを癒す様子は、こちらの「子供の頃の記憶がない!?幼少期のトラウマを解消して思い出す方法」で、詳しく紹介していますよ。
オーラ診断によるインナーチャイルドの癒し
さらにオーラ診断などでは、3番のエネルギーワークとしてのインナーチャイルドセラピーも実施します。
これはお受けいただく、クライエントのオーラを見ることで、具体的に幼い頃に留まっているエネルギーを特定して、それが子供の頃のどんな記憶に留まっているのかを、見定めていきます。
そしてその幼い頃に感じながらも、表現できなかった気持ちを指し示し、代弁することで、クライエント自身の素直な気持ちの自己受容を促し、トラウマを癒していくのです。
本来なら、内観やカウンセリングで、時間を掛けて自己理解を深めつつ、自分の気持ちに気付いていくものですが、それを一足飛びに勧めてしまうワークであり、セラピーだといえるでしょう。
オーラ診断では、その内容を録音して、幾度となく聞き返すことで、より深くトラウマを癒すことが出来ます。
自分のオーラを見てもらうことは、とてもスピリチュアルな体験ですが、それを受け入れられる人には、非常に効果的な癒しとなるのです。
特殊なエネルギーレベルで潜在意識を癒すセラピー
インナーチャイルドセラピーの手法の最後として、少し特殊な方法を紹介しましょう。
私はこの手法はあまりつかいませんが、こんなスピリチュアルな方法もあるのだという、参考程度に聞いておいてください。
それはオーラを見る方法を利用して、ダイレクトに相手の潜在意識である、インナーチャイルドとコミュニケーションを取って癒していく方法です。
この方法では、セラピーを受けているクライアントは、全く何も行いませんし感じません。ですが、中には敏感に感じ取り、突然涙だけが流れてくるようなこともあります。
なぜ私が、この手法をあまり行わないのか、それはクライアント自身に、セラピーを受けている実感が無いからです。
こちらの「多動症(ADHD)の子供のスピリチュアルな原因と改善方法」では、そんなスピリチュアルセラピーの様子や効果も、紹介しています。
自分でインナーチャイルドを癒す方法
ここからは、自分自身でインナーチャイルドを癒していく、簡単なワークを紹介しましょう。
基本的な癒しの仕組みは、感情を再認識することで、自己理解を深めていくことです。
セルフセラピーといっても、自分が感情に浸ってしまっては、心が乱れてコントロールが効かなくなるので、客観的にじんわりと感じ直す程度で進めましょう。
1、インナーチャイルドを癒すセルフセラピー
それでは事前準備として、ノートのような書き留められるものと、ペンを用意してください。
このワークで癒していくのは、具体的に今のあなたの記憶に残っている、子供の頃の出来事です。
私たちが、記憶として留めている出来事の多くには、何らかの感情が含まれています。例えば、トラウマなどの嫌だったことは、特にそうですよね。
それはスピリチュアルに見れば、まさにその記憶とともに、心の一部がインナーチャイルドとなって、留まっているからです。
ですからまずは、記憶として覚えていることから、セルフセラピーで癒していきましょう。
2、子供の頃の傷ついた記憶を書き留める
それでは自分の記憶をたどって、子供の頃に傷ついたと感じる出来事を、書き留めていきます。取りあえず1つノートに書いてください。
<例>小学校4年生ぐらい、自転車で転んで怪我をした。頭から血が出て泣いたのに、友達は驚いてどこかに行ってしまった。
これは私の実体験ですが、まずは自分がショックだったことを、具体的に書いておきましょう。
その時の情景を思い出しながら、客観的に詳しく書き留めます。
3、その時に感じた感情を明確にする
それでは次に、その状況で自分が子供の時に感じていた感情を、明確にしていきましょう。
何を感じ、どう思ったか、素直にその時に気持ちを振り返り、書き出してい行きましょう。ポイントは、たとえネガティブな感情でも、正直に書き出すことです。
<例>とても怖くて悲しかった。ショックだった、不安だった。
書き出すとともに、あなたの中にその怖さや不安などの感情が蘇ってきたら、それをただただ感じてあげましょう。
「ああ、自分はとても怖くて、不安だったんだな。」と、「そんな風に感じていたんだな。」と、心の中で思いながら、その気持ちを認識していきます。
蘇った気持ちを感じていると、次第にその気持ちが落ち着いてきます。
それは、幼い頃にショックで表現できず、未完の行為となっていた感情のを、追体験して感じ尽くしたということです。
4、インナーチャイルドの希望を叶える
それでは、その落ち着いた気持ちになったところで、子供の頃のあなたの願いを明確にして、叶えてあげましょう。
<例>誰かに助けてほしかった。
例えばこの場合は、「友達が親を連れて戻ってきて、助けてくれた。」など、その記憶の続きとしてイメージして、願いを叶えてあげます。
そしたら、助けられて「嬉しい」とか、「安心した」という気持ちを、満足するまでシッカリと感じてあげましょう。
これで一連の作業は終了です。
セルフセラピーを進める上での注意点
このインナーチャイルドを癒すワークは、あくまであなたの心の状態が落ち着いているときに、時間をシッカリと確保して取り組みましょう。
セルフセラピーでは、自分が感情を感じながらも、それに翻弄されない落ち着いた視点が必要です。
ですので、感情に流されてコントロールできないようなら、その問題は自分では無く、セラピストなど専門家の助力を得て進めましょう。
そして、3番の感情を感じる部分で、雑念が浮かんで意識が散漫に成っても、最後の4番の願いを叶えるワークまで進めましょう。
4番の、落ち着きや安心感を感じる時間は、気持ちを整えてからワークを終了するためのものです。
ですから、ワークの途中で有耶無耶になっても、終了するときには、そんな落ち着きを味わってから終えてください。
日常でのインナーチャイルドの癒し方
出来ることなら、休日などに時間をとって、先のセルフセラピーで自分を癒せれば、それほど良いことは在りません。
でもきっと、あなたのインナーチャイルドは、日常生活の中でも、あなたの葛藤や衝動として、自己主張してくることでしょう。
ここではそんな、感情の葛藤が起きた時の癒し方を、お伝えしておきます。
インナーチャイルドの影響が出る時
私たちの心の奥で、日頃はおとなしくしているインナーチャイルドですが、何かの切っ掛けによって、あなたの心を支配して前面に出てきます。
それはあなたが、「怒り」や「憤り」を感じた時かもしれませんし、「悲しみ」や「辛さ」に心が打ちひしがれた時かもしれません。
それはもちろん、あなたの日頃の生活がで起きた、何かしらの出来事がきっかけでしょう。
でも覚えておいてください。その結果に起きる、あなたの情動的な反応には、まぎれもなく潜在意識に宿るインナーチャイルドの影響が、含まれているのです。
感情的に成ったときに自分に問いただす
あなたが今まさに感情的に成っている時、その時には感情のパワーに翻弄されて、きっとインナーチャイルドどころではないでしょう。
でも少し落ち着いたときでいいので、このように自分に問いかけてみてください。
「この気持ちと、同じ思いを味わっていた、子供の頃はいつだろう?」とか、「この気持ちと同じ気持ちを、子供の頃に感じた出来事は、無かっただろうか?」と。
するとあなたの頭脳は、一瞬であなたの感じている気持ちと、同じ感情を味わっていた過去の出来事をピックアップします。
それが、あなたのその感情の奥にいる、インナーチャイルドであり、あなたが幼い頃に傷ついた瞬間です。
衝動や葛藤に駆られて、一度感情的に成ってしまえば、自分を客観的に見ることなど、誰でもできません。
ですから、少し落ち着いたところで良いので、改めて自分の気持ちを感じ直して、問い掛けてみてください。
内なる子供を癒すセルフセラピー
それが認識出来たら、自分の心の中で、こう声掛けしてあげましょう。
「確かにあの時、同じように感じていた。〇〇と感じていたよね。」そう、その時あなたは、腑に落ちているはずです。同じような思いを過去にもしていたと。
それが、あなたの心が傷ついた、子供の頃の体験であり、インナーチャイルドとしてとどまっている記憶の断片です。
ですから、その声掛けを自分に対して繰り返していくだけで、心は穏やかに静まっていきます。これが日常的なセルフセラピーとして実践する対象法です。
この声掛けのポイントや、詳しいやり方の解説は、こちらの「やる気が出ない心をスピリチュアルに回復させる方法<自分を認める自己承認>」をご覧ください。
日常生活で内なる子供の自分を癒す
ここで紹介した、感情的に成ったときの対処法は、最初は上手くできないこともあるかと思います。
ですが、日常生活の中で繰り返し行うことで、ドンドン上手に、短時間で気持ちが静まるようになりますから、簡単に諦めずに、根気強く取り組んで行きましょう。
それと共に、あなたの心の中に残った感情のエネルギーは消え去り、インナーチャイルドによる、衝動的な反応や葛藤も減り、心が整っていきます。
ですからそんな風に、心の中の自分の気持ちを受け止めながら、日常を過ごしてみてください。
フラワーレメディで心の傷(トラウマ)を癒す
では、最後にフラワーレメディを使って、インナーチャイルドの原因となっている、子供の頃のトラウマを癒す方法を紹介しておきます。
これは先ほどまでの心理療法的なスキルに比べて、とても簡単に自分を癒せる方法なので、自分でワークに取り組むことが苦手な方は、こちらの方法を使ってください。
より速やかに自分のインナーチャイルドを癒したい人は、先ほどのワークと共に、こちらのフラワーレメディも使われると良いでしょう。
フラワーレメディは、比較的簡単に日常に取り入れることが出来る、心を癒す花の療法です。
過去のトラウマを癒す
インナーチャイルドの原因が、子供の頃のトラウマであることは、ここまで申し上げてきた通りです。
ですから、そんな過去のトラウマを癒してくれるスターオブベツレヘムを利用すれば、子供の頃のショックも速やかに癒されて行きます。
スターオブベツレヘムは、感情的なブロックを癒して、心のバランスを取るために役立つレメディです。
日々の生活の中でこのレメディを使うことで、気付かぬうちに影響している、過去のトラウマや滞っている気持ちが癒されて、感情のバランスが取り戻されます。
もしあなたが、トラウマ(心的外傷)についてご存知なかったり、さらに詳しく知りたいのなら、こちらの「トラウマとは?スピリチュアルの専門家による5つの克服法【完全解説版】」をご覧になって下さい。
心の安定感を促すレメディ
さらに、もう一つおすすめのフラワーレメディは、スクレランスです。
スクレランスは、心の安定感を促してくれるフラワーレメディですが、インナーチャイルドが気になる方であれば、きっと気持ちのアップダウンに、疲れ果てているとと思います。
スクレランスは、そんな不安定な気持ちを癒して心を安定させ、物事で迷わなくしてくれます。地に足が着く感じです。
ですから、先ほどのスターオブベツレヘムと共にブレンドして使えば、なおのこと心の安定は早まるでしょう。
フラワーレメディを使用するなら、500mlのペットボトルに水やお茶などの飲み物を入れて、レメディを6滴(2種類は3滴×2)入れましょう。マイアースでは、希望の方にフラワーレメディの利用法を配布しています。ご注文の際に、カートボタン上の「利用法&適応表 あり」を選択してご注文下さい。なお、フラワーレメディの詳しい利用法は、こちらの「【初心者向け】フラワーレメディの効果的な使い方<バッチシリーズ>」をご覧ください。
インナーチャイルドについてのまとめ
まだ、心についての理解が浅く、幼い私たちにとっては、現実生活で感じる感情とは、とても荒く扱いにくいものです。
そのため、感情は表現されずに心に留まり易く、それによりインナーチャイルドとして、いつまでも潜在意識に残ってしまいます。
多くの人が、心理セラピーを通じて心を癒したり、スピリチュアルな瞑想などのワークを通して自分に向き合うのは、そんな心の傷を癒して、より自然体で生きれるようになるためです。
インナーチャイルドを癒すと何が変わるのか?
私たちがインナーチャイルドを癒すと、常日頃の生活で、無意識に感じていた感情や行動が変わります。
それはあまりに自然すぎて、もしかしたらあなたは、自分が変わっていることにさえ、気付かないかもしれません。
ですから時には、周囲の人から「変わったね」と言われ、初めて自分の変化に気付くことも在るでしょう。
それだけ潜在意識の変化は、自然な変化で、自分では捉えにくい無意識の部分なのです。
感情や行動が変われば現実が変わる
そして感情や行動が変わることで、あなたの現実も変わり始めます。
もちろん心理的な問題があれば、その問題は癒され改善するでしょうし、趣味嗜好などの好みも、おのずと変わってくるかもしれません。
それはインナーチャイルドとして、子供のままで留まっていた心の一部が、今のあなたと一体になることで起きる自然な変化です。
それにより、私たちはさらに今に集中して、この人生を生きれるようになります。
内なる子供の自分との向き合い方
インナーチャイルドは、特別な存在ではなく、誰もが少なからず心の中に宿している、子供のままの自分です。
でもそんな心の傷ともいえる、内なる子供の思いを癒していくためには、視点を自分の内側に向け、感じているフィーリングや感情を見てあげる必要があります。
それは自分の内側へと意識を向けて、内なる静けさを取り戻すための、時間を取る必要があるということです。
そして、あなたが感じている素直な気持ちを、一つ一つ受け止めていくのです。それはスピリチュアルなレベルで、在るがままの自分を受け入れることに繋がります。
感じている感情を評価せず、判断せずに、ただただ受け止めてあげる。それがインナーチャイルドセラピーの本質なのです。
井上のYoutube動画<聴くブログ>
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ちょっと専門的ですが、さらにスピリチュアルな視点から厳密に定めるなら、潜在意識の中に残っている、子供の頃の感情のエネルギーだといえるでしょう。
私たちのオーラには、そんな子供の頃に感じた思いが、エネルギーとして残っているのです。