井上直哉
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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉(@my_earth_naoya)です。
あなたは嫌なことがあった時に、どんな方法で対処していますか?
私が心理カウンセリングやオーラ診断で、人の心に向き合うと、多くの人が嫌なことが在っても、忘れることで対処しています。
私たちは基本的に、子供の頃から心や感情への対処法を学ばずに育ってきました。そのため多くの人は、嫌なことがあった時に、独自の方法で嫌なことを忘れようとしてます。
ただそんな対処法は、心理的にはちょっと注意が必要で、場合によってはトラウマ(心的外傷)となって、後の生活に影響を与えかねないのです。
そこで今回は、心理とスピリチュアルの専門家として、嫌なことを正しく忘れる方法について紹介していきます。
忘れることに、正しいも何もあるのかと思う方もいるでしょうが、これが結構大切な内容なので、嫌なことを忘れるようにしてる方は、必ず読んでおいてください。
<目 次>
嫌なことを忘れるとは
まずは最初に、「嫌なことを忘れる」とはどんな心理状態か、その点からお話ししたいと思います。
もしかしたらあなたは、「え?ただ思い出さないだけじゃないの?」と思うかもしれませんが、心理的に見るとそれだけではありません。
嫌なことを忘れるという
一般的に嫌なことを忘れるとは、「記憶から消える」とか、「思い出さなくなる」ことだと思われています。それは確かに間違いではありません。
ですが実は、それだけを意識してしまうと、場合によっては記憶は残っていないけど、トラウマとして心に残ってしまうという、心理的な問題が起こることがあります。
スピリチュアルな視点から見ると、嫌なことはすっかり忘れているけれど、その影響が心に残っており、無意識レベルでその後の生活に問題を起こしてしいる状態です。
私たちの誰もが、多かれ少なかれそんな心の問題を持っており、大人となった今でもその影響を受けているのです。
子供の頃の記憶がない人
例えば、それが極端になると、「幼い頃の記憶はほとんど無いけど、現在の生活で精神的な問題を抱えて動けない。」なんてことも起こります。
こちらの「子供の頃の記憶がない!?幼少期のトラウマを解消して思い出す方法」でも紹介した、子供の頃の記憶がほとんどない人たちです。
彼らは確かに、嫌なことは忘れており、記憶には残っていないものの、過去の体験がトラウマ(心的外傷)として心に残ってしまい、今の生活に支障をきたしています。
こうなると、逆に過去のことを思い出すことは難しく、すっぽりと自分の一部分が、欠けているかのような気持ちに陥るのです。
心が癒されると自然と記憶は忘れられる
過去の出来事を忘れられるということ自体は、私たちの心が持っている、とても大切な特性だと言えるでしょう。
ですがそれは本来なら「嫌なことが起きても、自然と心が癒されて、気が付いたら忘れている。」というもので、無理やり忘れようとするものではありません。
ですがそれを、無理やり記憶から消そうとすると、そこに癒し切れていない心の傷が残ってしまい、それがトラウマ(心的外傷)となるのです。
ですから大切なことは、ただ嫌なことを忘れるだけではなく、心が癒されて不快感が解消された結果、気が付いたらその出来事も記憶から消えていた。
これが、心理的に忘れるという自然な流れであり、後の生活にも支障が出ない、「嫌なことを忘れられた」という状態です。
大地震などの災害で、その後に心的外傷(トラウマ)を負ってしまう人の多くは、そのショックを無理やり忘れるようにしたためなのです。
感情を発散すれば忘れられる
ではそんな風に、自然体で嫌なことを忘れるためには、どんな手順が必要なのでしょうか。その点をシッカリと説明しておきましょう。
そこで、トラウマとして心に残らないように忘れるための、重要なポイントを1つ申し上げるなら、それは「嫌だ」という不快感を発散することです。
それさえできれば、無理やり忘れようとしなくても、記憶自体が自然と消えて忘れられます。
大切なのは感情を発散することなのです。
例えば、何か嫌なことがあても、「ああ、スッキリした!」と言えるようなストレス解消をすると、その嫌な出来事はスッカリ忘れてしまいますよね。
その気持ちがスッキリと発散された結果、自然と忘れてしまうというのが理想的な流れなのです。
子供たちが持っていたストレス発散方法
先日、私の住んでいる地域の中学校で、子供たち向けにマインドフルネス瞑想講座を開催しました。
その後にいただいたアンケートで、子供たちが実践していた、嫌なことを忘れる方法が書かれていたので、少し紹介しましょう。
きっとあなたにも、そんな子供たちの気持ちが良く解ることでしょう。
子供たちが実践していたストレス対処法
アンケートの質問は、こちらの「どんな時にストレスを感じ、どう対処しましたか。」です。
いただいた感想をまとめてありますので、まずは引用して紹介しましょう。
<子供たちのストレス対処法>
- 人に悪口を言われたときで、その場を離れる。
- 学校でストレスができて、ゲームや音楽で対処する。
- 家や学校で、あまり気に留めないようにしている。
- 嫌なことを言われたとき、紙に嫌なことを書いて対処する。
- 色んな事を一気にうるさく言われたとき、深呼吸する。
- 学校や部活の時に感じて、1人で叫んだり言って対処する。
- 疲れた時、早く寝る、忘れるようにする。
- 怒れらた時、親に何かやりなさいと言われたとき。
- 家に帰った時に感じて、動画を見ている。
- テスト前や上手くいかなかったとき、対処法が解らなかった。
- 在るけどいいたくない、無理やりおさえこむ。
- 先生に理不尽なことを言われたとき、対処できない。
- 自分が勝てない人を見た時、イケメンのYoutubeをみる。
- 我慢してなにもしない。
子供たちの忘れる方法
実はこのアンケートの中には、「忘れるようにする。」と1つだけ書かれていますが、これは何件もの同じ内容を、1つにまとめています。
意外と忘れることで対処している子供たちは多く、中でもテレビやゲーム、音楽、動画など、それらのものに意識を向けることで、忘れようとしている傾向があります。
そして忘れることと、同じ意味を含むと思われるのが「我慢する」です。きっと忘れることは、この我慢する方法の1つでもあるのでしょう。
どうしていいのか解らずに、我慢して忘れるようにする。それが子供たちが受けたストレスを、自分なりに対処している方法なのだといえます。
私たち大人あっても、多くの人がこの「忘れるようにする」や「我慢する」ことで、嫌なことに対処していると思います。
そんな、嫌なことが起きた時の対処法は、昔も今も教えられることがなく、誰しも自分なりの方法で対処しているのです。
子供の感情を発散する方法
中には「紙に嫌なことを書いて対処する」とか「深呼吸をする」、「1人で叫んだり言って対処する」など、自分なりの発散法を実践している子供もいます。
これらの方法、やり方に違いは在れども、嫌なことで感じた感情を発散する、心理的にはとても良い方法です。
紙に書いて対処することは、まさにその気持ちを書き出すことですし、深呼吸もスピリチュアルな意味では、呼吸で嫌な気持ちを吐き出す効果があります。
そして「1人で叫ぶ」も、見た目は極端なようですが、やっていることは間違いではなく、感情を発散できている有効な対処法なのです。
ポイントは、自分の中に押し込めるのではなく、その嫌な気持ちを吐き出すことです。
それができれば、自分の中にストレスとして溜まりませんから、その後の生活に影響が出ません。
忘れるとは潜在意識に入れること
では、嫌なことを忘れる上で大切な、記憶と感情の関係性について、知っておいていただきたいことをお話しします。
それは、私たちが忘れている状態とは、潜在意識の中に仕舞い込まれている状態だということです。
記憶には何らかの感情が含まれる
私たちが覚えている過去の出来事とは、「出来事+感情」で出来ています。
これは、良いことでも悪いことでも、あなたの記憶に残っていることは、その思い出に何らかの感情や思い入れがあることです。
その点から考えると、過去の嫌なことは「記憶+嫌な気持ち」で出来ていると、言えるでしょう。
ですから、いかにその嫌な記憶を忘れるようにと、必死になって気を逸らしても、嫌な気持ちがあまりにも強いと、なかなか忘れることができません。
記憶と感情は潜在意識の中へと仕舞われる
それに、たとえその記憶を無理やり忘れたとしても、その時に感じた感情である「嫌な気持ち」が、一緒に解消するわけではないのです。
それは、記憶と共に一時的に忘れているだけで、一時的に感じなくなっているのだと言えるでしょう。
記憶とともに、心の奥深くの潜在意識の中へと、仕舞い込まれただけで、記憶も感情もそのまま残っているのです。
我慢して押さえ込んだとしても、気を逸らして忘れたとしても、どちらであっても同じことで、心の奥には残っているのです。
嫌なことを無理やり忘れるとトラウマになる
嫌なことを無理やり忘れると、どんな問題が起きるのか、3つほど具体的にお話ししましょう。
1、恋愛の嫉妬心への影響
その忘れられた感情は、その後の人生の中で、同じような状況に遭遇したときに、無意識にあなたの行動に影響を与えます。
例えば、過去に彼氏が浮気して別れたという嫌なことを、忘れるようにと心がけて、新しい恋人を作ってみても。
相手が少しでも別な女性と話そうものなら、嫉妬心ともいえる悔しさがこみあげて、気持ちの歯止めが効かなくなるのです。
以前には、そんな忘れていた過去の出来事からくるトラウマの影響を、こちらの「恋愛の嫉妬心の心理をスピリチュアルに解説」でも紹介しました。
これは嫉妬心に限らず、男性への怖さとしてもありがちな問題です。
2、記憶がフラッシュバックすることも在る
例えば、仕事のプレゼンで失敗して凹んだ出来事を、別なことに意識を向けて、なんとか忘れることが出来ても、いざ次にプレゼンをすることとなると、以前の出来事が急に心に蘇り、人前に出るのが怖くなります。
先の恋愛と同じように、無理やり忘れても、その出来事と似た状況に遭遇すると、過去に感じた感情が蘇ってきて、とても嫌な気分になるのです。
さらには、もしその記憶を忘れていたとしても、こちらの「嫌なことばかり思い出すフラッシュバックの原因」でも紹介したように、時にはフラッシュバックという形で、記憶が蘇ってきます。
そう私たちの心は、嫌なことを忘れるだけでは、完全にその問題を解消することはできないのです。
3、同じような嫌なことが繰り返される
そしてスピリチュアルには、そんなトラウマが同じような嫌なことを引き寄せるので、幾度となく似たような思いをすることになります。
例えば、家で両親の喧嘩が絶えず、そんな諍いを忘れるようにとか、気にしないようにと対処してくると、ずっとそんな現実が繰り返されます。
大人になり、社会人として就職しても、いつも上司と同僚が喧嘩をしていて、諍いが絶えない職場に配属になるとか。転職しても、やはり諍いばかりとか。
忘れていた記憶や感情を、思い出させられるような体験ばかりを、再び体験することになるのです。
嫌なことを忘れるようにと心掛けても、全て潜在意識の中に仕舞い込まれることで、トラウマとなってしまうのです。
そしてその後の生活で、こちらで紹介したように、無意識に影響を受けてしまいます。
嫌なことを忘れるスピリチュアルな方法
ではどうすれば、心にトラウマとして残らにように、嫌なことを忘れることが出来るのでしょうか?
ここからは、そのスピリチュアルな方法について、詳しく説明していきます。
睡眠中に夢を見て忘れる
まず最初に申し上げておくと、嫌なことがあった時に、その嫌だという感情を発散できれば、私たちは自然と嫌なことを忘れることが出来ます。
さらには、嫌だという不快感さえ無くなれば、逆にその出来事を記憶として覚えていても、それに捕らわれることはありません。さほど気にならなくなるのです。
その点でもっとも簡単な方法は、睡眠で見る夢によって感情を発散し、嫌なことを忘れる方法です。ストレートに言うと、寝て忘れることです。
こちらの「何度も同じ夢を見る心理的な理由とは?」でも解説しましたが、睡眠中に見る夢には感情を発散する効果があります。
そんな時には、たぶん嫌な夢を見ることにはなりますが、それが癒しの効果だと認識して気に掛けなければ、自然と心は癒されて忘れられます。
自己承認で嫌なことを忘れる
次にもっと積極的に感情を解放して、嫌なことを早く忘れるようにするなら、心理療法でも使われる自己承認の方法です。
こちらの「自分を認める自己承認」でも解説しているので、詳しくはそちらをご覧ください。
やり方はいたって簡単です。過去の嫌な出来事が浮かんできたら、その時に感じた感情を言葉にして認識すること。
例えば「本当に嫌だったんだな」とか「とっても悔しかったんだな」など、そんな自分の気持ちを確認するかのような声掛けで、感情は自然と解消されて癒されていきます。
感情は有耶無耶にせずに、言葉で明確にしてあげることで癒されるのです。
例えば、誰かに愚痴を言ってスッキリするというのも、嫌な気持ちを言葉として明確化しているからこそ、癒しの効果が得られるのです。
紙に書いて読み返す方法
そして先ほどの中学生の対処法でも出てきた、紙に書く方法ですが、ポイントは紙に嫌だという気持ちを書いたら、それを何度でも読み返すことです。
自分が感じていた嫌な気持ちが、シッカリと表現できているか、間違いなく書き切れているか、何度も読み返して自分のフィーリングと合わせます。
「これで全て思ったことは書き切った」そう思えるまで、必要であれば書き直し、書き足していきます。この行為が、まさに先の自己承認の役割を果たし、感情を解消してくれるのです。
書き切った紙はその場で破り捨て、また同じように感じたら、再度書き出してみると良いでしょう。
瞑想で嫌なことを忘れる方法
さらには、中学生向けのマインドフルネス瞑想講座でも、気持ちが落ちついたという感想がありましが、瞑想はそんな嫌なことを忘れるための最良の方法だといえます。
瞑想のやり方は、こちらの「グラウンディングのスピリチュアルな意味とその効果とは?」をご覧いただければ、詳しく書いてあるので参考にしてください。
少しスピリチュアルな瞑想法ですが、簡単なイメージワークだと思って、取り組んでいただくと良いでしょう。
瞑想とは、深いリラクゼーションにより、私たちの心に残っている感情を発散し、思い出すことを減らすための最良の方法なのです。
瞑想に習熟すれば、嫌なことを忘れるだけではなく、自分の心の状態も効果的に整えられるようになりますから、特におすすめですよ。
何よりも心地の良いワークですし、日常生活で感じるストレスの解消にも役立ちます。
フラワーレメディを利用する方法
そして最後は、心理的なワークは苦手という方向けに、フラワーレメディを使った方法です。
リバイバルレメディを使えば、トラウマとなってしまうようなショッキングな体験も、心を癒すことで軽くして、残らないようにしてくれます。
一緒にハニーサックルを使えば、そんな過去の過ぎた出来事に気持ちがとらわれることなく、前を向いて進んでいくことが出来るでしょう。
この2種類のレメディをブレンドして利用すれば、少なからず気持ちは軽くなり、トラウマになることも無く、嫌なことを忘れられます。
フラワーレメディを使用するなら、500mlのペットボトルに水やお茶などの飲み物を入れて、レメディを6滴(2種類は3滴×2)入れましょう。マイアースでは、希望の方にフラワーレメディの利用法を配布しています。ご注文の際に、カートボタン上の「利用法&適応表 あり」を選択してご注文下さい。なお、フラワーレメディの詳しい利用法は、こちらの「【初心者向け】フラワーレメディの効果的な使い方<バッチシリーズ>」をご覧ください。
心の整え方を学べば人生が変わる
今回、なぜ私がこの嫌なことを忘れる方法について、詳しく書いたのか?
それはオーラ診断などで、嫌なことを忘れるようにしてきた結果、いくつものトラウマを負っている人を、よく見かけるからです。
忘れることでトラウマが出来る原因
私がスピリチュアルな視点から、それらの方のオーラを見ると、オーラの一部に感情のエネルギーが、溜まっているのを見ることが出来ます。
そしてそれと同時に、その方がその気持ちを我慢したのか、それとも忘れようとしたのかも、よく解るのです。
さらには、そうして出来たトラウマが、本人が気が付かないところで、実生活にどんな影響を与えているのかも、ハッキリと知ることができます。
私はそんな体験から、これらのトラウマが出来てしまう根本的な原因は、ひとえに私たちが、心の仕組みや感情について、全く学んでいないからだと理解しました。
ですからこちらの記事で、どうすればそんな嫌なことを忘れることが出来るのか、心理的に正しい方法を解説したのです。
心を整えると人生が好転する
私はそんな思いから、今ではセミナーを開始して、自分の心を整える方法をみなさんに教えています。
それは、現状苦しんでいる嫌なことを、正しく忘れるためだけではなく、その後の人生においても心を整えて、安心して生きられるようになるための方法です。
ですからもしあなたが、自分の心に向き合い、今お持ちの問題を解消したいと望み、その後に自分の理想としての生活を、成しとげたいと願うなら。
あなたも一度は心の仕組みや整え方を学んでください。私のセミナーの受講生の声からもお解りのように、その方法はさほど難しいものでもありません。
1度学んでしまえば、あとは日常で手軽に実践して、自分の人生を好転させることが出来るものなのです。
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根本的に気にしないで済む方法!心理の専門家が教える8つの対処法
私たちの生活で起きている、さまざまな心理的な問題は、この「どんな出来事かは忘れているが、トラウマとして心に残った気持ち」が原因となっています。