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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉です。
先日、同じ夢を何度も見るという方から、お問い合わせをいただきました。その方は、その夢が予知夢ではないかと、感じていたようです。
予知夢かどうかは、その後の現実を見定めなければ、結局は解らないところですが、予知夢に限らず、誰しも同じ夢を何度も見る体験はあることでしょう。
今回この同じ夢を繰り返し見るケースについて、心理的な理由とスピリチュアルな側面から、お話ししたいと思います。
私自身が何度も見ていた同じ夢についても、お話ししていきますが、あなたも自分の経験に照らし合わせて、読んでみてください。
<目 次>
私自身の同じ夢を何度も見た経験


まずは最初に、私自身が同じ夢を見た経験から、お話ししていきましょう。
これはきっと、あなたも似たような経験があると思います。同じ場所で、同じことを、幾度となく繰り返している夢です。
最近まで見ていた学生時代の夢
これは最近まで、年に1度ぐらい見ていた、大学4年のころの夢です。
私は大学時代、東京のアパートで一人暮らしをしていましたが、夢の中では決まってそのアパートにいて、眠りから目覚めたような気持ちになります。
夢の中なのに、ああ、良く寝たなと思いながら目を覚まし、何気なく、ふとその日の予定を思い出します。
そして、とても血の気が引くような気持ちになり、「ヤ、ヤバーイ!!! (lll゚Д゚)ノ」と焦り始めるのです。
大学の留年が確定になるのか!?
その日は大学の授業がある日、そしてその授業は必須科目ですから、単位を落とせば留年確定。
もう後がない授業なのに、すっかりと授業のことを忘れて、寝過ごしています。
でもよくよく考えると、そういえばこの科目、なぜかずっと忘れていて、出席にせずにいるような気がする。。。(((( ;゚д゚)))アワワワワ
やばい、やばい、もうダメだ、留年確定だと焦りがドンドン募っていき、言葉にならないような不安で満たされます。
いつも同じように慌てて目が覚める
そこでいつも「ガバ!Σ(゚Д゚)ノ」っと目を覚ましして、現実に引き戻されるのです。
いつも目覚めた時にはドキドキして、冷や汗をかくような体験でした。
それから自分が無事に大学を卒業し、現在の生活をしていることを確認して、ようやく安堵するのです。
「良かった、卒業できてた。。。(;´Д`)フー」と。
そんな大学時代の夢は、いつも忘れたころに、また同じ夢を見たなと感じる印象的な体験でした。
会社を辞めて間もない頃に見ていた明晰夢
そして社会人になって、8年間務めていた会社を辞めた後にも、その会社にいる夢を、何度か繰り返し見ていました。
でもその夢は、どちらかと言えば「明晰夢を見る方法 スピリチュアルなやり方とは?」で紹介した明晰夢に近い夢です。
気が付くと広い社内を、いつもと同じ作業着を着て歩いています。その夢の中ではある程度意識があり、自分がすでに会社を辞めていることを、どっかで理解していました。
そして「なぜまだ会社にいるのだろう?(・_・?)」、そんな風に思いながら社内を歩いて周り、自然と目覚めるのです。
これも会社を辞めて10年ほどは、たまに思い出すかのように見ていました。
前世か?同じ場所を何度も体験する夢
私は以前に、こちらの「前世の夢の特徴!夢から前世の記憶を思い出す方法【軍人や戦争の夢の実例】」で、自分の前世の体験と思われる夢について、お話ししました。
それは銃で撃たれる夢でしたが、そんな衝撃的な怖い夢ではなくても、何度も繰り返し同じ場所にいる夢を見ることが在ります。
それはかなり古い時代の、石造りの地下牢のような場所です。古く暗い非衛生的な地下牢のような場所を、現在の自分のままで歩き回っています。
周りには、腰に布を巻いた程度のやせ細った男性が、何人も横たわっているようです。それらを見渡しながら、無感情にその場所を歩き回ります。
感情的な怖さや寂しさ不安などは無く、まるで傍観者のようにただ淡々と歩き回る夢です。
同じ夢を何度も見る5つのケース


私はスピリチュアルや心理の専門家として、人のオーラから前世を見たり、前世療法によって、別な時代の人生を垣間見てくるワークをおこなています。
そんな経験をもつ私が、この同じ夢を何度も繰り返し見る現象を見返してみると、5つのほどのケースに分けられることが解ります。
1、繰り返し過去の出来事を再体験する夢
これは私の大学時代の夢でもお話ししたように、過去の出来事を繰り返し夢として見る体験です。
過去に経験していたその場所で、全く同じような経験をします。でも少しだけ違うのは、多分当時よりも誇大な体験として、味わうことです。
それは過去に感じていた気持ち以上に、大きな感情として再体験することになるのです。
実際に私はその必須科目を毎時間、出席していましたが、1度単位を落としていたために、再び落とせば留年というプレッシャーをずっと感じていました。
2、同じ感情を何度も感じる夢
そしてこれは、以前にこちら「【夢に出る心理】何かに追いかけられる夢を見る意味とその原因とは?」でも紹介した、心理的な癒しの効果を持つ夢です。
この夢の特徴は、同じ状況ではありませんが、いつも同じ感情を味わう夢を見る点です。例えば代表的な感情は「怖さ」や「不安」です。
怖い夢を何度も見て目が覚めるのなら、その夢により、あなたの中に滞っている感情が、癒されているといえます。
よくよく感じてみれば、いつも同じような怖さですが、その状況が毎回違っている夢です。
3、過去の記憶だけが蘇る夢
これは私が先ほど話した、辞めた会社を夢に見るケースです。
過去の記憶と同じ場所の情景が蘇る夢ですが、感情は特に感じません。ただ淡々とその状況を過してくる夢です。
この夢も、比較的何度も繰り返し見ることになります。ただ時間が経つにつれて、その頻度や回数は自然と減っていき、見なくなるのです。
まるで仕舞われていた、過去の記憶を振り返るような、そんな夢です。
4、前世と思われる記憶が蘇る夢
続いては比較的多い、前世と思われる記憶を、何度となく繰り返し見てくる夢です。きっとあなたも言われてみれば、そんな体験が在るのではないでしょうか?
これは多くの人が体験していることですが、日頃はあまり気にせずに、夢として見ただけで忘れ去られていきます。
ですが、生々しい情景や体験を、夢の中で何度も繰り返しているなら、この前世の記憶である可能性が高いでしょう。
そんな前世の記憶に関しては、詳しくはこちら「前世の記憶を思い出す意味とは【前世体験の実例集33選】」でも解説しているので、あなたも体験しているようなら確認してみてください。
5、予知夢と思われる夢
そして質問者さんにお話しいただいた、予知夢と思われる夢です。
私自身こちらの「【予知夢によるデジャブ体験談】夢で見たことが現実に起きた瞬間!」で、実際に予知夢として見た夢を紹介しましたが、それは同じ夢が何度も繰り返されるものではありません。
まさにその日に起きることを、その日の朝に見るのですから、繰り返し見る夢ではありませんでした。
ですが、確かに予知夢と思われるような、同じ夢を見ることはあると思います。
その点は次項で、心理的な側面から、その予知夢を繰り返し見る理由を見定めていきたいと思います。
同じ夢を何度も見る心理的な理由


ではここからは、そんな同じ夢を何度となく見ることについて、心理的な側面から考えられる理由を、いくつか説明していきましょう。
先の話では5つのケースがあると言いましたが、心理的な要素は3つに大別して、お話ししていきたいと思います。
感情が伴う夢を繰り返し見る理由
何度も同じ怖さや、同じような不安を夢で感じるなら、それは心理的な癒しの効果を持つ夢だと言えます。
これはトラウマといわれる、過去に体験した感情的なショックを、夢で見ることで癒す効果があるものです。
特に東日本大震災で、津波などの大きな災害を体験した人の中には、その光景が目に焼きつき、何度も繰り返し夢で見た人も、少なくなかったことでしょう。
それ自体は、とても辛く苦しい体験ですが、夢として見ることにより、心の傷は癒されて、そのショックの影響は薄れていくのです。
トラウマとは、心的外傷(PTSD)ともいわれる心の傷で、現在の生活に影響を及ぼしている過去の感情的な体験のことです。地震など大規模な災害では、何度も同じような状況の夢を見ることで、感情が癒されショックが消えていきます。
同じ場所や状況の夢を見る理由
同じ場所でも、感情が伴う夢なら、先ほどの感情を癒すために見る夢だといえます。
ですが、私の以前の会社の夢のように、そんな感情は伴わないのに、同じ場所や情景を繰り返し夢で見ることがあります。
これを、私の心理療法士としての経験則から解釈すると、感情が含まれるもののそれが明確にならない記憶か、単に記憶としての情景が焼き付いている場面だと思います。
具体的には前世も含め、以前に過ごしていた場所や、時代背景、環境などが、記憶の奥深くに焼き付いており、何度となく夢として蘇るのです。
このパターンでは、強い感情を感じることはありませんが、やはり同じように、私たちの心を癒すための効果があると考えられます。
時間を越えた夢を見る理由
そして3つ目は、この時間を越えた同じ状況の夢を見る理由です。
先の前世については、過去に起きたことなので、肉体としての繋がりは無いにせよ、輪廻転生を繰り返す、エネルギー体(霊体)に記憶が残っているといえば、ある程度は想像がつくでしょう。
ですが、予知夢と思われる夢を何度も見るケースはどうでしょうか?正直、これだけは私の経験則でも解りません。
ただあえて言うなら、今の現状を鑑みて、ある程度予測が可能なことであれば、何度も繰り返し夢として見る可能性はあります。
ただそれは、予知というよりも、予期不安が根底にある、予測夢ともいえるような現象だといえます。やはり感情がそのイメージを呼び起こすのです。
同じ夢を見る時の対処法


同じ夢を何度も繰り返し見ていれば、誰しもその夢には何らかの意味があり、メッセージが含まれていると感じることでしょう。
ではここからは、心理的な側面からその夢を癒すことを目的として、いくつかの対処法を紹介しておきましょう。
感情的な同じ夢を何度も見るなら
これまでも話してきましたが、怖さや不安など、同じ感情を伴った夢を何度も繰り返し見るのなら、それは心理的には心を癒すための夢となります。
ですからその夢を見て、感情の追体験をすることに癒しの効果があるので、それ以上は何もする必要は在りません。
ただあえて言うなら、そんな怖さや不安感を夢として追体験しても、怖がってその気分を引きずらないことです。
せっかく不安を解消できたのに、また不安を募らせてしまうのでは、同じ夢が繰り返されやすくなるだけです。
詳しくはこちらの「悪夢を見る原因とスピリチュアルな対処法 追われる夢や怖い夢を見る心理」を見て、そんな怖い夢に対処していきましょう。
感情が伴わない同じ場所の夢を見るなら
もしあなたの見る夢が、感情が伴わない同じ夢なら、それはきっとその場所や情景に何らかの、気持ちが残っており、繰り返し見ているだけです。
ただその夢を見る理由も、感情を癒すのと同じように、心を癒すための1つの過程ですから、あまり気にしないように心掛けましょう。
「ああ、また同じ夢を見たな。」その程度に受け止めて置いて、あまりその理由や原因を追い求めないことです。
以前にこちら「子供の頃の記憶がない!?幼少期のトラウマを解消して思い出す方法」でもお話ししたように、人の心は意図的に、感情を感じなくさせたり、記憶を忘れさせることがります。
ですがそれは自己防衛本能でもありますから、無理して何とかしようとせずに、心の自然な治癒力に任せましょう。
時間を越えた夢を何度も見るのなら
前世と思われる同じ夢を、何度も見るのなら、その原因の1つはその体験に滞った、カルマとしての感情があることを意味します。
ですがその夢を見る仕組みは、先の感情を癒すのと根本的に同じですから、やはり客観的に見るように心掛けて、捕らわれないように注意しましょう。
そしてあまりにも頻繁に見るのなら、こちらの「前世のトラウマの影響を克服する方法 スピリチュアルで大切なこと」をご覧いただき、具体的な自分を癒す対策をとっていきましょう。
また予知夢と感じるような夢についても、夢自体にトラウマやカルマを癒す効果がありますから、その夢に捕らわれないことです。
なぜ同じ夢に捕らわれてはいけないのか?


なぜ私が、同じ夢を見ることがあっても、そのことに捕らわれないようにと、何度もあなたに勧めるのか、それには心理的な理由があります。
過去のトラウマを無理やり開きかねない
例えば、あなたが繰り返し見ている夢が、あなたの子供の頃の、忘れさられたトラウマを癒すためのものであれば。
それはあなたの心に負担が少ないようにと、潜在意識が夢によって、その心の傷を癒そうと試みているためです。
でももしあなたが、何度も見る同じ夢が気になって、その原因を知ろうと詮索すれば、何かの機会にその原因ともいえる過去の記憶を、思い出すかもしれません。
それが自然なことであれば、さほど問題はありませんが、無理やり記憶を引き出すようなものであれば、返って心に大きな反動が来ます。特に怖い夢はなおさらです。
ですから、あなた自身の心の自然治癒力に委ねて、同じ夢を見ることがあっても気にせず、ただ受け止めてだけあげましょう。
また同じ夢を見る可能性が高まる
あなたが同じ夢を見ることに捕らわれると、それだけで、また同じ夢を見る可能性が高まります。
例えばあなたがその夢を気にして、日常生活の中で何度となくその夢のことを考え、思い出したりするとしましょう。
すると、その夢の記憶にはスピリチュアルなレベルで、さらにあなたのエネルギーが宿ることとなります。
その結果、せっかく同じ夢をみることで、そこに含まれる感情やストレスを多少なりとも解消したにも関わらず、またその夢に感情を込めることに繋がるのです。
ですから、怖い夢などもあまり不安がらずに、「あ~怖かった~。」で終わりにしてOKです。
気になり心配し過ぎるようになる
同じ事を何度も繰り返し考えていると、なかなかその問題から抜けれなくなってしまうのは、私たちの思考がもつ1つの特性です。
その結果、すぐに問題が解決できるわけではないのに、常に心配になって同じことばかり考え続けてしまう。あなたもそんな体験をしたことがありませんか?
この同じ夢を見ることを気にしすぎると、結果的にそのパターンに陥りやすくなります。そして、夢のことばかり考えるようになり、布団に入っても寝付けない。
これでは本末転倒というものです。
何度も繰り返しますが、同じ夢を見ることは、あなたの心を癒す行為ですから、そんな自然な流れに任せてください。それは同じ場所の夢についてもです。
私が同じ夢を見なくなった理由


いかがでしたか?ここまで、同じ夢を何度も繰り返し見ることの、心理的な理由について詳しく話してきました。
では最後に、エピローグではありませんが、こんなお話をして終わりにしましょう。
同じ夢なのに、なぜかいつもと違うストーリー
私が最初にお話しした、あの大学時代の夢ですが、ここ1,2年は見ていないように思います。
でも思い返してみれば、あの夢の続きともいえる、ある夢を見たあとから、見なくなったような気がします。
それはいつもとは多少ストーリーが違う夢です。きっとその夢は、私が何度も同じ大学時代の夢を見ることで、心が癒され成長した結果でしょう。
最後にそんな夢だけ紹介して、終わりにしましょう。
エピローグともいえる最後の夢
それは2年ほど前のことです。
その日の夢の中でも、私はいつものように大学時代の同じ部屋で目覚め、今日の予定を確認し、必須の授業が始まっていることに気付きました。
でもなぜかその夢の中では、私はすでにその大学を1度卒業しており、もう一度入学し直している状態だったのです。
そして「もう一度卒業しているのだから、2度目は別に中退してもいいよね。」と、自然とそんな風に思えました。
もうそこに思い残すことが無いと感じた
そしてその夢の中で、2度目の大学生活を辞めることを決意したのです。
もうその場所に、思い残すことはないと感じ、自分で決めた結論でした。
翌朝目が覚めると、どこかスッキリとしたよな、そんな不思議な気持ちに包まれていました。
そして私は、もう同じ夢は見なくなったです。
きっともう、あの慌てるような緊張感を、再び感じる必要がなくなったのでしょう。それは私の中で、あの不安を手放せた、そんな夢による癒しの結果だといえるのです。
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