井上直哉
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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉(@my_earth_naoya)です。
悩みの解決法を探して、メンタルヘルスやスピリチュアル関連のサイトを見ていれば、自然と目に入ってくのが「トラウマ(心的外傷)」という言葉です。
私もトラウマ(心的外傷)については、これまでのセラピーの経験から、どの様なものかは理解しているつもりです。
でも多くの人は、その言葉の意味や、人がトラウマを負う仕組みについては、漠然と捉えているのではないかと思います。
今回の記事ではそんな、トラウマ(心的外傷)について、初めて耳にする方にもわかるように、丁寧に説明していきましょう。
この記事を読めば、なぜ人はトラウマという心の傷を負ってしまうのか、そしてトラウマを癒し克服するためには、どうすればいいのかが解ります。
もしあなたが、自分のトラウマを癒したいと思われているなら、その取り組みを整理するつもりでご覧ください。
<目 次>
トラウマ(心的外傷)とは?
まず、そもそもトラウマという言葉が、何を意味するのか?そんな初歩的なところから、話を始めていきましょう。
ここではWikipediaの記載を紹介した上で、その内容をかみ砕いて説明していきます。
Wikipediaにおけるトラウマの解説
ではWikipediaの内容を、見ていきましょう。
心的外傷(しんてきがいしょう、英語: psychological trauma、トラウマ)とは、外的内的要因による肉体的及び精神的な衝撃を受けた事で、長い間それにとらわれてしまう状態で、また否定的な影響を持っていることを指す。
trauma(トラウマ)は、古代ギリシア語で「傷」を意味する。オーストリアの精神医学者ジークムント・フロイトによって、精神的な外傷を意味する言葉としてトラウマが用いられたことで、現在では心的外傷を意味する言葉として使われています。
心的外傷が突如として記憶によみがえり、フラッシュバックするなど特定の症状を呈し、持続的に著しい苦痛を伴えば、急性ストレス障害であり、一部は1か月以上の持続によって、心的外傷後ストレス障害(PTSD)ともなりえる。
Wikipedia引用:心的外傷(トラウマ)
この内容をまとめると、トラウマ(心的外傷)とは、ショックを受けた過去の経験を指したり、その体験が原因となる問題を、心に持っていることを示します。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは
そしてそのトラウマが影響して起きる、精神的な苦痛を心的外傷後ストレス障害(PTSD)と言います。
このPTSDについても、簡単にWikipediaの内容を引用して、確認しておきましょう。
心的外傷後ストレス障害(しんてきがいしょうごストレスしょうがい、Post Traumatic Stress Disorder、PTSD)は、命の安全が脅かされるような出来事(戦争、天災、事故、犯罪、虐待など)によって、強い精神的衝撃を受けることが原因で、著しい苦痛や、生活機能の障害をもたらしているストレス障害である。
心的外傷(トラウマ)には事故・災害時の急性トラウマと、児童虐待など繰り返し加害される慢性の心的外傷がある。
Wikipedia引用:心的外傷後ストレス障害
トラウマ(心的外傷)について要約すると
これらの情報をもとに、私が心理とスピリチュアルの専門家として、かみ砕いて説明するなら。トラウマ(心的外傷)には、大きく2種類のタイプがあるといえます。
1つは過去に起きた衝撃的な出来事が、脳裏に焼き付いてしまい、その後の生活で何らかの影響を与える「急性トラウマ」。
そしてもう1つは、幼い頃の生活環境における、虐待や無関心、いじめなど、何度も繰り返される精神的な苦痛により、心に残ってしまった「慢性トラウマ」です。
どちらにも言えることは、何かしらの過去の体験が原因で、心が傷を負っているということです。
トラウマ(心的外傷)の原因となる心の傷とは
でも、ここで言われる「心の傷」とは、心理的に言うなら、どのようなものでしょうか?
それは、過去の体験で表現できなかった感情を、心の中に押し留めることで負う、精神的な障害だといえるかもしれません。
本来なら、何かのショックを受けた際に、その「怖さ」や「不安」とされる感情を、その場で表現できれば、その感情は解放されて心に残ることは在りません。
ですがその出来事が、あまりにも瞬間的なものであったり、慢性的に繰り返されることで、表現できないまま心の中に蓄積され、トラウマとなるのです。
その結果、後の生活で胸が苦しいとか、息苦しい、落ち着かない、深い落ち込み、慢性的な不安感などの、身体的及び精神的な問題として影響します。
心にトラウマが残る仕組み
ではなぜ、私たちの心には、トラウマが残ってしまうのでしょうか?
そんな、感情がトラウマとして心に残る仕組みについて、ここで解り易く説明していきます。
感情は筋肉によって留められている
私は以前に、トランスパーソナル心理学のワークショップに、参加したことが在りますが、そのワークショップの講師が、こんなことを言っていました。
感情のエネルギーは、筋肉の中に留められているのです。だから肉体にアプローチして、筋肉を解きほぐすことで、感情のトラウマが解放されます。
そのワークショップでは、意図的に感情的になって怒りを爆発させたり、ホロトロピック・ブレスワークといわれる、特殊な呼吸法のワークをおこないました。
それにより、参加者の意識をトランス状態へと切り替えて、それぞれが持っているトラウマを、強力に癒したのです。
トランス状態とは、変性意識状態の一種で、深い瞑想に入るのと同じように、表面意識(顕在意識)を取り去た、特殊な意識状態です。
詳しくはこちらの「トランス状態の意味と変性意識状態との違いをスピリチュアルに解説!」で解説しています。
トラウマは筋肉の中に残っている感情
その講師の言葉にもあるように、私たちのトラウマとされる、過去に留められた感情は、筋肉のコリという形で、身体の中に閉じ込められています。
例えば、スピリチュアルに見ると、肩がこるとか、胸が痛いとか、身体の各所に感じる違和感には、感情のエネルギーが宿っているのです。
これは人のオーラを見る手法を使って、身体の違和感をチェックしていけば、具体的に特定できるエネルギーであり、その違和感の多くには、過去の記憶とともに、その時解放できなかった感情が宿っています。
このことから言えることは、私たちの筋肉が緊張することで、トラウマを身体の中に留めさせているということです。
急性トラウマが身体に残る仕組み
例えば、交通事故などのショッキングな場面に、遭遇した時のことをイメージしてみてください。
誰もが瞬間的に身体の筋肉を硬直させて、身構えるように緊張するでしょう。それと共に、無意識にその時感じていた感情を抑えて、我慢しようとします。
まさに「息を呑む」という言葉があるように、私たちは無意識に自分が吐き出すべき、怖さや恐れの気持ちを抑え込んで、飲み込んでしまうのです。
それが身体の中に、感情を留める行為となり、急性トラウマとなります。
私たちは、反射的に筋肉を硬直させることによって、無意識に感情を抑え込んでしまうのです。
慢性トラウマが身体に残る仕組み
例えば、学校でいじめにあい、悔しい気持ちを感じている場面をイメージしてみてください。
きっとあなたは、掌をグッと握りしめてその口惜しを我慢し、打ち震えていることでしょう。もしくは、泣きたい気持ちを抑えて、歯を食いしばっているかもしれません。
やはり、そんな身体を強張らせて、感情を我慢している時に、心の中へと感情が蓄積していくのです。
そんな我慢を、幾度となく繰り返すことで慢性トラウマとなって、感情が心の中に留められてしまうのです。
急性トラウマと慢性トラウマのどちらであっても、同じように筋肉を緊張させることで、感情を体内に押留めているのです。それがトラウマの原因となります。
それは瞬間的に我慢するか、慢性的に我慢し続けるかの違いでしかありません。
我慢することがトラウマの原因となってしまう
でもだからといって、我慢することで、全ての感情がトラウマになる訳ではありません。
急性トラウマは、事故や災害のような、大きな精神的ショックによってトラウマとなります。
また、慢性トラウマは、幾度となく耐え続けることで、心に積もっていくトラウマです。
我慢することすべてが悪い訳ではなく、あまりにも強いショックと、慢性的に我慢し続けることでトラウマとなるのです。
過去の急性トラウマによる影響
事故などのショックによる急性トラウマは、意識できないものであっても、その人のその後の行動に影響を与えます。
ここではスピリチュアルな視点で、その人のオーラを見ることで解った、急性トラウマの実例を紹介しましょう。
不安を感じて相談に来た女性
以前にある女性が、漠然とした不安感について、相談してきました。彼女は、私にこんな風に話したのです。
いつも周りで何か起こると、自分が悪いんじゃないかと、心配になるのです。どこかで、自分が関わることで、何か悪いことが起きてしまいそうな気がして、とても怖いんです。
私はそんな彼女の話を聞きながら、その不安の原因となる出来事を、オーラを見ることで見定めていきました。
すると、ある過去の交通事故の場面が見えたのです。
過去の事故で受けた急性トラウマの影響
その映像で分かったことは、彼女が何年か前に、車で軽い接触事故を起こしていたことです。脇道から、大きな道路に侵入する際に、横から来た一般車に軽く接触していました。
その接触自体は、大した事故ではありませんでしたが、その接触された車が対向車線に飛び出し、結果的に対向車と事故になり、死傷者が出る大きな事故となったのです。
私の脳裏に映った彼女は、その事故を目の当たりにして、「自分は大変なことをしてしまった!」そう思いながら、とても怖がっていました。
その事故で感じたショックが、急性トラウマとなって、現在の生活でも影響していたのです。
原因が解ることで和らぐ不安感
私は彼女に言いました。
あなたは以前に、交通事故を起こしたことがありますよね。きっとそれ自体は、軽い接触事故だったのでしょう。
でもそれが原因で大きな事故となり、自分が大変なことをしてしまったと、とても不安になったのです。その時の不安や怖さが、ショックとして心に残り、今でも何かしてしまうのではないかと、心配にさせるのですよ。
突然の知らされた自分の過去の出来事に、大きく頷きながら、彼女の中で漠然とした不安が和らいでいきました。
そう急性トラウマは、その原因を振り返り理解することで、少なからず和らいでいくのです。
トラウマを克服する実例
ここからは、私のもとでトラウマを克服した、いくつかの実例を紹介していきます。
一言でトラウマといっても、本当に色々なケースがありますから、ここではどの様なケースがあるのかを、参考までにご覧ください。
自分にもトラウマが在るという方は、気になる記事のリンクを開いて、詳しくご覧になるといいですよ。
なぜ、自分にトラウマが出来てしまったのか、知る上で参考になるでしょう。
忘れられている幼少期のトラウマ
幼い頃の家庭環境が原因のトラウマは、時に記憶と共に、忘れ去られていることがあります。
時折相談に来る方の中にも、「子供の頃の記憶がない!?幼少期のトラウマを解消して思い出す方法」で紹介したように、子供の頃のことを、殆ど覚えていない方がいます。
このような場合は、心理療法を進めていく上でも、特に注意が必要で、幼少期の記憶を自然と思い出せるように、取り計らっていくのです。
もともと、記憶から意図的に消し去ることで、耐えられなかった辛さや悲しみを押し殺して、自分を守っているので、自然と蘇って来るように癒しを進めます。
心理セラピーを通じて心が緩んでいくと、自然と過去の記憶を思い出せるようになります。それにより、無理なくトラウマを克服していけるのです。
オーラ診断から解るトラウマの影響
先の事例のように、オーラ診断などでクライアントのオーラを見ると、その人の心が抱えている、過去のトラウマを読み取ることができます。
こちらの「フランキンセンス精油のスピリチュアルな効果効能の実例」でも、そんな幼い頃の虐待の影響について紹介し、トラウマの克服法をお伝えしました。
特に女性の性に関するトラウマは、その人の自尊心と直結するので、大きな影響を受けていることが多いです。
こちらのケースでは、フランキンセンスの精油で穢れを祓うことにより、自己嫌悪感として影響する性的なトラウマを克服できました。アロマが好きな方にはお勧めの方法ですね。
このフランキンセンスの精油による穢れの浄化は、その方の信仰心によって、スピリチュアルな効果が得られるものです。
神様の存在を心から信じているという気持ちが、彼女のトラウマを洗い流して、身体を清めてくれたといえるでしょう。
過去の恋愛が原因となるトラウマの影響
私はこのサイトの記事の中でも、何度もお話ししていますが、恋愛とはとても感情的なものです。ですから時には、恋愛でトラウマを負ってしまうこともあります。
恋愛に関するトラウマは、「過去の恋愛のトラウマを克服して傷ついた心をスピリチュアルに癒す方法」でもお話したように、その後に無意識の条件反射となり易いです。
これは相手の浮気や不倫により、そのショックや苦しさを、心に押し留めてしまうことによって起こります。
ですから、もしそんな体験があるのなら、自分が持つ男性へのイメージを、今一度見直してあげることも必要かもしれません。
トラウマが原因となる男性への恐怖心
そして時には、トラウマが原因で、異性への恐怖心を持てしまう女性もいます。
男性への恐怖心は、理性的に対処しようとしても難しく、本能的に身体が反応してしまうものです。
以前にも「男性が怖い人がトラウマを克服するスピリチュアルな方法」で、男性への恐怖感に関するトラウマの克服法を、詳しくお話ししました。
こうなると恋愛どころの問題ではなく、日常生活に支障をきたしてしまうので、具体的に対処していく必要があります。
スピリチュアルな前世のトラウマの影響
これは少し特殊な事例ですが、オーラ診断などでは、前世のトラウマといえる事象に出会うこともあります。
この前世のトラウマについては、こちらの「前世のトラウマの影響を克服する方法 スピリチュアルで大切なこと」でも、その影響を詳しく紹介しました。
この中でもお伝えしている様に、普通に生活していれば、前世のトラウマの影響を受けることは殆どありません。
ですが時には、そんなスピリチュアルな問題を抱えて、日々を過ごしている方もいるのです。
トラウマを克服する5つの方法
続いては、トラウマを克服する5つの方法を見ていきましょう。
ここまでの内容で、トラウマが心に宿る仕組みについては、理解できたでしょうから、あとは克服の仕方が分かれば、自分を癒していけます。
1、肉体から克服する方法
最初に説明した通り、トラウマとは筋肉の緊張により、心の中に留められた感情が原因となっています。
ですから、最もシンプルで簡単な方法は、肉体をリラックスできるようにすることです。それは、肉体のコリや緊張をときほぐして、身体を整えることだといえるでしょう。
特に、整体やカイロプラクティク、アロマトリートメントや鍼灸など、身体に触れて直接整えていく方法が効果的です。
スピリチュアルに見ても、身体の健康は心の健康に繋がるものです。その点を意識して、日頃の生活習慣を見直していくことも良いでしょう。
2、失恋のトラウマを音楽で克服する
音楽でトラウマにアプローチして克服する方法は、意外と多くの方が無意識に行っていることです。その最たるものは、失恋のトラウマを「失恋の曲で癒す」方法です。
女性の中には失恋した時には、それと共感できる音楽を聴く人が、意外と多くいます。私の年代には、失恋したら松任谷由実の曲を聞いて、とことん感情に浸る人がいました。
この自分の持っている感情と、共鳴できる音楽、その気持ちを表現している音楽を聴くと、その感情に浸ることができ、これがとても効果的な心の癒しになるのです。
流し切れていない悲しみを、音楽を通じて流し切ってしまうことで、失恋がトラウマとして残りません。
恋愛以外のショックなら、こちらの医師監修のメンタルヘルスCD「自律神経にやさしい音楽CD」を、日常生活のBGMとして取り入れて、心をリラックスできるようにするのもいいですね。
3、心の静けさで克服する方法
身体と心の静けさを実現する、ヨガや瞑想などでトラウマを克服するのもおすすめです。
例えば、学生のころに授業で居眠りをして、どこからか落ちる夢を見て「ガクッ!」っと驚いて起きること、きっとあなたにも経験がありますよね。
あの身体が「ビクッ!」と反応するのは、身体に留めていた感情が解放された瞬間です。あれは、身体に残っていた感情が、リラックスしたことで放出される現象なのです。
ヨガや瞑想をおこなえば、自然と心と身体はリラックスして、同じような心の自然治癒力が働きます。そんな穏やかな方法で、トラウマを克服してくことも良いでしょう。
瞑想やヨガといえば、スピリチュアルなワークとして、昔から実践されている取り組みです。
それはトラウマを癒すと共に、執着や固定観念などを解消して、心の柔軟性を養うための取り組みなのです。
4、フラワーレメディで克服する
もっと簡単に、過去のトラウマを癒やしたいなら、日常生活でフラワーレメディを利用する方法で克服できます。
フラワーレメディの中には、過去のトラウマを癒すものが2種類あり、それぞれ効果が異なるので、こちらを参考に選んでみてください。
- スターオブベツレヘム:精神的なショックや、押し留めていた感情を癒します。身体が無意識に反応する場合はこちら。
- ハニーサックル:過去のことや、過去の人が何度も思い浮かび、その過去に翻弄されたり、気持に浸って抜け出せない時はこちら。
そんな過去の影響で、日常生活に支障をきたしている方は、リバイバルレメディも一緒に使うと、なおのこと結果が早く出るでしょう。
フラワーレメディを使用するなら、500mlのペットボトルに水やお茶などの飲み物を入れて、レメディを6滴(2種類は3滴×2)入れましょう。マイアースでは、希望の方にフラワーレメディの利用法を配布しています。ご注文の際に、カートボタン上の「利用法&適応表 あり」を選択してご注文下さい。なお、フラワーレメディの詳しい利用法は、こちらの「【初心者向け】フラワーレメディの効果的な使い方<バッチシリーズ>」をご覧ください。
5、心理的なスキルで克服する方法
本来なら、トラウマとなった強い感情は、私たちが寝ている間に、夢を見ることで自然と解消されていくものです。
ですが、すべてを解消しきれずに、心に残ってしまった場合は、心理療法で積極的に克服することもできます。
また、私が開催しているセミナーでも、そんな心を整える方法をお教えしており、自分自身でトラウマを癒していくことも可能です。
トラウマの克服法は、本当に色々な方法がありますが、なかなか自分では取り組めないと言う方は、専門家に相談するのも良いでしょう。
トラウマを克服する上での注意点
それでは最後に、トラウマを克服する上で、多くの方が陥りやすい注意点をお話ししておきます。
私はトラウマを癒したいという方から、よくお問い合わせをいただきますが、なかなか自分のトラウマを克服できない方には、ある共通点があります。
トラウマの原因が解れば解決する?
それは、トラウマの原因さえ理解できれば、不安や心配も全て癒されて、解消するという考え方です。
これは、自分のトラウマを癒すことに、積極的に取り組んできた人ほどありがちで、子供の頃や前世での出来事など、トラウマの原因さえ解れば癒されると思われているのです。
でも実際のところ、色々なセラピーを受けたり、自分で過去を思い返して、トラウマの原因となる出来事に向き合っても、一向に不安や心配は解消されません。
その結果、他に何か原因があるのではないかと思って、何人ものセラピストを渡り歩くのです。
大切なことは感情を解放すること
そこでご注意いただきたいのは、先の説明でも申し上げたように、トラウマとは、過去のに留めていた感情を解放することで、癒されるという点です。
だからこそ、原因を特定したり、過去の出来事を思い出すだけでは、トラウマは克服できません。
大切なのは、過去で感じながらも表現できなかった気持ちを、癒し尽したり、感じ尽すこと、表現し尽すことなのです。
それを、オーラ見るようなスピリチュアルな視点で申し上げるなら、その記憶に留まっている全ての感情のエネルギーを、解放することといえるでしょう。
問題の原因を特定するだけでは、解消するところまでは進みません。
ポイントは、いかに全ての感情を抜き去るかです。それが中途半端なために、時間と共に元に戻ってしまう人がとても多いです。
トラウマが克服できれば心が安定する?
そして中には、「トラウマさえ克服してしまえば、心が安定して不安や心配を感じなくなる」と、思っている方もいます。
確かにトラウマを癒すことで、少なからず以前よりは感情も揺れにくく、落ち込むことも減るかもしれません。
ですがだからといって、心が安定して不安や心配が全て無くなる訳ではありません。
心が安定するためには、トラウマを癒すこととは別に、精神的な強さを養う必要があるのです。
心の安定感を養うことが必要
私たちは日頃から、多くの情報に接し、多くの人とのコミュニケーションを取っています。
ですから、心は常に刺激を受けており、時にはストレスが溜まることもあります。
その為、いかにトラウマを癒して克服したからといって、それ以降は、全ての不安や心配を感じなくなるわけではありません。
心を安定させるために大切なのは、トラウマを癒すのとは別に、そんな外部の影響に左右されない、精神的な強さを養うことなのです。
あなたがトラウマを癒す意味
ここまでいかがでしたか?
トラウマ(心的外傷)という言葉の意味から、人がトラウマを心に負う仕組み、そしてその克服法までを、順を追って解説してきました。
トラウマは瞬時に癒される
トラウマとは、身体の内部に溜まっている感情ですから、それを体外へと解放できれば、トラウマは瞬時に癒されます。
私が行っている、心理療法や前世療法では、トラウマとして留まる感情を、短時間で解消するワークを行うので、その時にトラウマを克服される方もいます。
肉体の外傷とは違い、心の傷であるトラウマは、スピリチュアルな手法で癒すことも可能なのです。
トラウマとは、心理的には感情であり、肉体的にはコリであり、スピリチュアルには滞ったエネルギーだといえるのです。
自分のペースで無理なく取り組んでいきましょう
私たちは、そんなトラウマが原因となって、日常での人間関係で悩み苦しんでいます。
もしあなたも、自分にトラウマがあり、それを克服したいと望むなら、まずは出来ることから始めてみてください。
自分のペースで時間を掛けて、ゆっくりと取り組んでも良いですし、専門のセラピストのもとで、積極的に取り組んでも良いでしょう。
どの様なトラウマであれ、あなたが克服することを望んで、取り組んでいけば、それは不可能なことではないのです。
自分のトラウマが癒せるか心配な方は、こちらのお問い合わせから、ご相談いただいても大丈夫ですよ。
今の自分を癒せば過去と未来も変わる
過去のトラウマを癒すことは、現在の自分の生活を整えることに繋がります。
なぜなら、スピリチュアルに見れば、過去も未来も全てが、現在のあなたの中に内包されているからです。
ですから、あなたが自ら幸せに成ることを望み、一歩ずつ自分を癒すことに取り組めば、おのずと過去が癒され、現在が変わり、未来が変わります。
私たちはそんな風に、自分自身の心を見直し、癒すことで、理想とする幸せな人生へと近づいていくのです。
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心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状については、こちらの厚生労働省の「みんなのメンタルヘルス PTSD」の内容が参考になりますよ。