井上直哉
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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉(@my_earth_naoya)です。
季節も春を迎え、3、4月になると、人の移動が多い時期にもなります。
そんな年度が変わる節目の時期に、2件ほど仕事を辞めたいという方から、相談を受けました。会社の中で移動や採用があれば、周りの人も気持ちがざわつくものです。
今回相談された2件は、どちらも今の仕事で疲れ果てて、もう続けられないと感じているのに、なかなか辞めれないという相談でした。
よく話を伺うと、お一人は労働契約書も結ばれていないパート勤務の人ですし、もう一人の方は、名前の通った会社の正社員でした。
私はその2人に同じことを話しましたが、今回はそんな仕事を辞めたいのに、どうしても辞めれないという人が、知っておくべき3つのポイントをお話します。
これは私自身が、会社を辞めた時に意識したことであり、その後に事業で人を雇う立場になって、改めて感じたことでもあります。
後半では、会社を辞めれない人のための、スピリチュアルな対策もお伝えしますので、同じ気持ちの方は最後までご覧ください。
<目 次>
私がいた会社で起きた変化
私自身、もう22年ほど前に、会社を辞めて独立していますが、私のいた会社もある時期から、会社を辞めたいと思う人が増えていきました。
それはあのバブルが崩壊して、成果主義が叫ばれだしたころからです。
成果主義が会社と社員にもたらしたもの
私が以前に勤めていた会社では、仕事とは別に資格取得による人事評価があり、多くの人がそれが原因で辞めたがっていました。
その会社では、バブルが崩壊した頃から、しだいに年功序列の人事形態が見直され、アメリカ式の成果主義による人事評価が導入されたのです。
その頃には、最先端の人事評価だったのでしょうが、それと共に会社では鬱になり、出社できない人が増えていきました。
鬱になって精神科にいけば、お医者さまから「君もあの会社かい」と呆れられる始末です。
自主活動という名目のノルマ
仕事が忙しく遅くまで残業して家に帰り、さらには資格を取るために家で勉強する。ハッキリ言ってそれはやりたい事ではなく、させられていることでした。
でもやらなければ、周りから置いていかれるという不安で、誰もが追い詰められ、疲れ果てていきます。
最初から昇給や給与への評価として、資格の取得が含まれている時点で、それは個人の意思で勉強することではありません。
個別に立てる年間計画で、上司から資格取得の目標を求められるのですから、殆どノルマと同じです。
会社にいて未来が見えなくなる時
コスト削減の声掛けと共に増えていく派遣社員の人たち、もちろん彼らに一生懸命仕事を教えても、長く会社に残ってくれる訳ではありません。
毎週のように、地域の求人広告に掲載される、自分の会社が派遣社員を募集する求人広告。誰もが何かおかしいと感じ始めていました。
その会社に自分の未来を預けろとか、希望をもてとか、上を目指せてと言われても、正直難しいでしょう。上司の大半は定年前に役職を失い、平社員と一緒に肩を並べて仕事をしているのです。
これがこの会社にいて見えてくる自分の未来かと、誰もが落胆していました。
トップの方針と共にガラリと変わる会社
私はその会社で成果主義が導入されてまだ間もない頃に、自分で今の仕事をしようと決意し、その会社を辞めました。ちょうど30歳になる年です。
辞めた私が言うのも何ですが、その頃までは、社員一丸となって仕事に取り組む本当に良い会社でした。
確かに仕事は大変でしたが、社員全員が世界で一流の医療機器の製造に携わっている自負もあり、本当に良い人ばかりの真面目な会社でした。
でもそんな会社も、トップが変わり方針が変わることで、ボロボロになっていったのです。
残っていた私の同僚の何人かは、仕事で疲れ果てて病院に通うようになり、しばらくして勤務できなくなり、家に引きこもって辞めることになった人もいました。
仕事を辞めたくても辞めれない理由
さて、話を本題に戻しましょう。先日、私のもとに相談に来た彼も、私がいた会社と同じような悩みを持っていました。
それは会社の上司が変わったことで、方針が大きく変わり、もうついていけないと悩んでいたのです。
人が仕事を辞めたい理由とは
以前にも「転職で成功するタイミングのスピリチュアルな見極め方」で書いたように、自分のやりたいことがある人は、辞める時に考えることはあっても、悩みませんし即行動に移します。
ですから、仕事を辞めたいと思っている人は、基本的に会社に不満があって辞めたいと感じている人です。
そして辞めるか悩んでいる人が持っている気持ちは、これらの項目に当てはまります。
- 上司など人間関係が辛くて
- 仕事のノルマがきつくて
- 忙しくて休みが取れない
- 給与が悪くて
- 転勤が多くて
辞めたい理由の多くは3つの問題のどれか
特に最初にあげた3つの理由が殆どかもしれません。
給与体系や転勤については、就職前から解っている条件ですし、会社に大きな問題が起きない限り、そう変わることもないでしょう。
そして上記の3項目は、職場の移動や、会社のトップが変わることで、大きく影響を受けるものです。
先日まで楽しんで仕事が出来ていたのに、上司が変わったとたんに職場の雰囲気が変わったということは、本当に良くあるパターンです。
職場での人間関係については、こちらの「職場の人間関係で悩む女性のスピリチュアルな原因と改善法」でも紹介しましたが、大きなストレスの原因となります。
仕事を辞めたいとまで言われなくても、会社勤めをしている多くの人が、職場の人間関係で疲れて悩んでいます。
彼が仕事を辞めれない理由
相談に来た彼が言っていたのも、直属の上司が変わったことによる、方針転換や社内でのゴタゴタが原因でした。
私がそんな彼の話を聞いていくと、いくつかのポイントが見えてきます。それはその仕事を辞めたいのに、どうしても躊躇してしまう具体的な理由です。
整理するとこんな理由からです。
- 前の上司にお世話になったので申し訳ない
- 上司や同僚から強く引き留められている
- 30代も後半で転職が心配
- 別な職種に興味があるが経験がない
- 収入が無くなることへの心配
きっと会社を辞めたいと思っていても、なかなか辞めれない人のほとんどが抱えているのも、これらの悩みではないでしょうか。
家族の理解と主として背負う責任
彼は幼稚園に通う娘と、奥さんとの3人暮らしですが、やはり子供がいれば会社を辞めることを躊躇うのも当然です。
家族を養う身であるがゆえに、自分だけの思いで動くことも出来ないでしょうし、実家のご両親や兄弟からも止められています。
ですが意外なことに、話を聞くと彼の奥様は、彼が会社を辞めて転職することに賛成でした。奥様自身が正社員として勤めをしていることもあり、経済的には何とかなると考えていたのです。
遅くまで仕事をして疲れてくる彼を見ていて、会社での愚痴を聞くたびに、その仕事を続けることに疑問を感じていました。
第三者視点で冷静に考えれば、会社を辞めても何とかなると思えても、当の本人は仕事で疲れ果てて、気持ちが否定的になっているために、不安ばかりが心をよぎるのです。
会社を辞めたい人へ3つのアドバイス
後にユング心理学を創設した、スイスの精神科医である心理学者のユングは、そんな人生が青年期から中年期へと移る年齢を、「人生の正午」といいました。
今までの人生を振り返って、人がこのまま人生を送るべきか、心が揺れ動く時期です。
私は、そんな仕事を辞めることを戸惑っている彼に、3つのアドバイスをしました。アドバイスというよりも改めて、彼が意識すべきことを伝えました。
1、会社の権利と社員の権利
君が、お世話になった前の上司に申し訳ないというのは解る。新しい上司や経営陣からの引き留めがあり、自分が辞めれば、その会社が困るだろうということも良く解る。
でもそれで君が会社を辞めることを躊躇するなら、改めて知っておくべきことがあるよ。
君に会社を辞める権利があるように、会社には君を辞めさせる権利(クビ)がある。どちらの権利も対等なもので、揺るがないお互いの権利なんだ。
君がいくら会社に居たいと言っても、会社からクビだと宣告れれば、君は辞めざるを得ない。それと同じなんだよ。だからこそ、君が辞めたいと思っているなら、その権利を行使することを躊躇してはいけない。
2、自分が責任を持つべきこと
君は会社のことを心配したり、同僚や部下が大変な思いをするんじゃないかと心配しているけど、もし君が辞めることで会社が困るなら、それをどうにかするのが上司や経営陣の仕事なんだ。
君が与えられた仕事をするのと同じで、その仕事をすることを経営陣が嫌がっているからと言って、君がその責任を負う必要は無い。
君が抜けた穴を何とかするのが、彼ら経営サイドにいる人の仕事なんだから、君がそれを心配することはないよ。
それに君が同僚や、部下の人生の心配をする必要もない。それは彼らの人生であり、彼らが自分で責任を持って対応すべきことだからね。
君が心配すべきなのは、唯一君の家族を養っていくことであり、それは君が責任を持ってすべきことだよ。
3、選択をするときの判断基準
ちょっとイメージしてごらんよ、もし君の人生が今日で終わるとしたら、君は後悔せずにこの人生を終えられるだろうか?
自分が生きてきた人生に納得して、満足して死を迎えることが出来るだろうか?もし満足できるなら、今の人生のままで良いんじゃないかな。
でももし、今死を迎える直前に、なんでやりたいことをやらなかったのかと後悔するなら、君はやりたいことをすべきだよ。
結局のところ、君が人生を終える時に、君のそれまでの人生を評価するのは君自身なんだ。それに人生を評価する時には、その人生で「成功」したか「失敗」したかはさほど重要ではないんだよ。
生きたいように生きれたのか、それともできなかったのか。それだけなんだ。
この最後の話は、私が多くの人の人生に関わり、人の生涯をスピリチュアルな視点から見定めた結果理解した、人生の価値についての考え方です。
このイメージをすることで、本当の自分のニーズが明確になります。
社員と経営者がもつ同等の権利
彼は真剣に話を聞き、そして帰っていきました。彼がどの様な選択をするのか、あとは彼氏自身で決めることです。
仕事を辞めても辞めなくても苦労はする
私が彼に話したことは、ただ彼の思い入れやしがらみがあったところを、明確に整理しただけです。そして本当に自分が何を望んでいるのか、問いただしました。
後は彼自身で、自分の気持ちに正直に決めることです。結論を言えば、転職や独立をすれば少なからず苦労はあります。
ですが、自ら覚悟して望んでする苦労と、望まない苦労をさせられるのには、雲泥の差があるのです。
前者は挑戦であり喜びですが、後者は負担であり苦痛でしかありません。同じ時間を生きるなら、どちらが良いのかという問題なだけです。
それぞれが権利を持つから会社が機能する
私は自分自身、8年間を社員として勤め、22年前に会社を辞めて独立しています。
それから自分で会社を経営してきて、何人かの人が私のもとで共に働き、去っていきました。自ら去る人もいれば、私が解雇を告げて去ってもらった人も居ます。
そんな自分の経験を振り返って思えることは、経営者も社員も同等なんじゃないかなと言うことです。経営者には解雇する権利があり、社員には辞める権利がある。
だからこそ経営者は、社員がここで働きたいと思える会社を作り、会社に貢献して欲しいと思うし、ましてや解雇せざる得ない状況には、したくないと思います。
そして社員なら、この仕事で会社や仲間に貢献しながら、家族を養いたいと思うし、ましてや解雇されるような状況には、なりたくないと思うのです。
仕事を辞めたい人のスピリチュアルな対策
ではここからは、仕事を辞めたいのに、どうしても気持ちの踏ん切りが付かず、辞めれないという人のための、スピリチュアルな3つの対策を紹介します。
まずはこの対策を取り入れてから、改めて仕事をどうするか考えれば、自然と気持ちは整理されていくでしょう。
1、心を整理するスピリチュアルな方法
最も簡単な取り組みは、この記事を幾度となく読み返すことです。
この記事には、仕事を辞めたくても辞めれない人の気持ちを整理して、自分の意思を明確にするための、スピリチュアルな効果があります。
心理的には、自己承認と言われる効果で、何度となく読み返すことで、心の中のしがらみや思い入れが整理されて、解消されるように書いています。
ですから、仕事を辞めたいと悩んでいるのなら、この記事を見直してみてください。
2、フラワーレメディで気持ちを切り替える
続いては、スピリチュアルな癒しの効果がある、フラワーレメディを使って、もっと積極的に気持ちを切り替えていく方法です。
ワイルドローズを使えば、自分の気持ちが明確になると共に、この困難な現状を変えるための、強い意志が得られることでしょう。
さらにセントリーを使うことで、精神的な強さを養い、周囲の声により、気持ちが揺らいでしまうことが無くなります。
この2種類をブレンドして使えば、自分が本当にどうしたいのかが明確になり、自然と行動に移せるようになるのです。
フラワーレメディは、500mlのペットボトルに水やお茶などの飲み物を入れて6滴入れましょう。2種類をブレンドする時には3滴×2種類で利用してください。マイアースでは、希望の方にフラワーレメディの利用法を配布しています。ご注文の際に、カートボタン上の「利用法&適応表 あり」を選択してご注文下さい。なお、フラワーレメディの詳しい利用法は、こちらの「【初心者向け】フラワーレメディの効果的な使い方<バッチシリーズ>」をご覧ください。
さらに強力に現実を変えたいなら、ホーンビームも一緒にブレンドするといいですよ。(3種類×3滴)
ホーンビームは、心に活力を与え、苦手ことでも積極的に取り組める、意欲を与えてくれます。
3、メンタルな問題の解消に取り組む
最後は、もしあなたがこれまでの仕事の疲れでうつ気味になっており、仕事を辞めたくても気力が湧いてこないのなら。
まずはそんな、メンタルの不調を回復させるための取り組みから、始めていきましょう。
例えば、心理の専門家のセラピーを受けるのも良いでしょうし、メンタルヘルスを改善するための、心理セミナーで学ぶのも役立つでしょう。
どのような方法であれ、あなたが必要だと感じることに取り組んでいけば、自ずと現状を変えていくことができます。
自分一人では難しいと感じるなら、専門家の助力を得ることも大切です。学ぶことやスキルUPが好きな方は、セミナーもいいですね。
あなたが最も大切にすべきこと
では最後に、こんなことをお話しして終わりにしましょう。
仕事を辞めるか悩む時
結局のところ、仕事を辞めたくても辞めれない人は、自分が最優先にすべきものが何か、解らなくなっているのです。
いつの間にか、仕事での責任を背負い、部下や同僚を背負い、上司を背負い、会社を背負い、あまりにも多くのものを背負いすぎて、自分を見失っているのです。
振り返ってみれば、休日さえも疲れ果てており、家族に迷惑をかけていると感じていることでしょう。
だからこそ、あなたは今まさに仕事を辞めたいと感じて、人生で何が大切なのかを見定めているのです。
自分で人生の選択をする
私は、あなたが後悔せずにこの人生を歩むためにも、自分と家族を最優先に考えるべきだ思います。
そしてその上で、会社に対して出来ることをすればいいのです。残念ながら会社も上司も同僚も、あなたの人生の責任は取ってくれません。
最終的には誰もが、自分自身で自らの人生の責任を、取らなければならないのです。
ですから、あなたの本当の気持ちを大切にしてください。あなたの人生は、あなた自身で選択していくものなのです。
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会社としては、勉強するもしないも自由だというのが建前です。
この頃から、自分の仕事に責任を持って専念していれば、評価されて認められるということがなくなりました。