井上直哉
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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉(@my_earth_naoya)です。
先日、ある方から「期待してガッカリするぐらいなら、期待しない方が良いのでしょうか?」という、相談を受けました。
もちろん私も、期待していてそれが叶わず、少なからず凹むときは在ります。でも以前に比べたら、そんな出来事はかなり減ったと思います。
それは期待しないように、意識的に心がけているのではなく、期待する必要が無くなった感じです。
私は、無理やり期待しないようにと心掛けて、この人生を送ることが、あまり良いことだとは思えません。なぜなら期待すること自体が、私たちの素直な気持ちの表れだからです。
そこで今回は、期待しない生き方をするための、スピリチュアルな方法についてお話ししましょう。
これは期待感を我慢して抑え込むのでなく、気が付けば自然と期待しない生き方になっている。そんな心理的な正攻法です。
<目 次>
相談実例「期待しない方が良いのか?」
まずは、実際にいただいた相談から紹介していきましょう。
相談をくださった方は、私の魔法の言葉のセミナーを、以前に受けたことがある受講生さんです。
仕事での期待を裏切られた体験
期待しない方が良いのかという疑問
以前に恋愛で、望んで期待してそれが叶わなかった経験から、期待しないようにしてたのかな。
だったら今回(素直に)期待できたことはいいことなのかな。期待とがっかりの気持ちをしっかり感じて癒していけばいいのかな…。
期待も執着なのかな、執着しない方がいいなら期待しない生き方のほうがいいのかな…。などと疑問に思ったのです。
魔法の言葉を続けていれば、自然と解消されていくんだろうなという安心感があり、あまり深刻ではありませんが相談してみました。
人が変わることは期待しないけど
ここで少しお話しておくと、今回の相談は、会社における待遇面についての期待であり、特定の人との人間関係における期待ではありませんでした。
最初にも申しあげたように、相談をくださったのは、すでに私のセミナーを受講されている方ですから、他人が変わることを期待することは、ほとんどないと言えるでしょう。
ですから「人間関係において、相手が変わってくれることを期待することはない」とも、ご自身で仰っていました。
それは周りの人を変えようとするのではなく、自分が変わることで、周りの人の対応が自然と変わるということを、身をもって体験しているからだといえます。
でも問題は、何かしらに期待して落ち込んでしまう、自分の気持ちとの向き合い方についてです。
今回の相談を整理してまとめると
ではここで、いただいた相談について少し整理してまとめましょう。
『人に対して変わることを期待して、それが叶わずに落ちこんだり、ヤキモキすることはありません。
ですが何かの機会に、自分の望みが叶うことを期待して、それが叶わずに凹んだり落ち込んだりします。であれば、最初から何事にも期待しない生き方のほうが、良いのでしょうか?
期待は執着ともいえるし、何らかの方法で、無くした方が良いのでしょうか?』
整理してまとめると、こんな内容の相談です。
最初から期待しない方が良いのか?
この記事では、期待しない生き方をするための、スピリチュアルな方法を紹介したいと思いますが、それは意図的に期待しないというのとは少し違います。
やはりそれだと、私たちの素直な気持ちを抑え込むことに繋がってしまい、どうしてもやる気などの感情が萎えてしまうのです。
我慢や諦めは無感情に繋がる
最初から期待しないという考え方を持つと、それは期待に含まれる望みや願いを、我慢して抑え込むとか、諦めて気にしないようにするという、どちらかの方法となります。
それだと結果的に、自分の感情を抑え込むことに繋がるので、最終的にはこちら「無感情で心が動かない人の原因とスピリチュアルな改善法」で紹介したように、無感情になってしまうのです。
すると、何かを成し遂げたくても、熱意ややる気などが出なくなり、結果的に感情がない人の様になってしまいます。
ポイントは、期待しない生き方をしようと意識して、気持ちを抑え込むのではなく、期待する気持が自然と減るようにすることです。
期待とは受動的なスタンス
ですが「期待する気持ちが自然と減るようにすること」と言われると、まるで「希望」や「望み」が無くなる様な、そんな風に思う方もいるかもしれません。
でもここでいう期待しない方法とは、受動的な待つスタンスの期待を無くして、積極的に自分で取りに行くスタンスの期待に切り替えるものです。
そもそも、期待通りにいかなかったと、凹んでいる気持ちのときには、人は受動的な待ちのスタンスです。
相手がしてくれるのを待つとか、周りが変わるのを待つという、無意識に待っている状態だといえます。
自分で変えられないと思っている
それは、自分で変えれないと感じていることについて、変わるのを願って待っている状態です。
そのため期待していたことが叶わなかったときに、その現実が変わらなかった、大きな落胆や失望を味わい。
中にはその辛さから、そんな期待していた自分を責めて、さらに落ち込んでしまう人も居るでしょう。真面目で優しい人ほど、期待することが間違っていたんだと、自分を責めてしまうかもしれません。
大切なことは、そんな待ちの姿勢での期待をしないようにして、攻めの姿勢での期待に切り替えることです。
期待しないで行動する
でもだからと言って、こちらで紹介する期待しない生き方が、無理して行動する方法だという訳ではありません。
気が付いたら待ちの姿勢ではなく、自分でその問題を変えるべく動き出している、そんな積極的な心理状態に自然と持って行くことです。
そうすれば、周りが変えてくれることを求めて、ただ待っているのではなく、自分で現実を変えようと取り組み、何事に対しても周りに期待しないで、自分で変えようとするでしょう。
待ちのスタンスで、望みが叶わずに凹むのではなく、攻めのスタンスで、さらに自分の望みを叶えようと行動できるのです。
人が期待する2つの心理的な要因
ではあなたは、私たちが期待するとき、どんな思いが起点となって、期待する気持ちが出てくると思いますか?
ここでは、期待しないためのスピリチュアルな方法について話す前に、そもそも期待とはどのようなものか、その点を考えてみましょう。
期待とは欲求と密接に関わっている
私は期待には、大きく2種類の気持ちがあると考えています。それは「欲求による期待」と「願望による期待」です。
この2つの期待は、心理学的には「マズローの欲求5段階説」に対応するもので、私たちのもつ期待とは、5種類のそれぞれの欲求をもとに存在するといえます。
欲求があるからこそ、期待があるということです。
<マズローの欲求5段階説>
- 生理的欲求=生存に必要な食欲、睡眠欲など
- 安全欲求=安心や安全を求める欲求
- 社会的欲求=仲間を求める帰属欲求
- 尊厳欲求=他者から尊敬されたいという欲求
- 自己実現欲求=自分らしく在ろうとする欲求
「欲求による期待」とは
まず最初に、この「欲求による期待」とは、マズローの欲求5段階説の「1,2,3」である、生物的な欲求が起点となる期待です。
「生きる、安心する、所属する」この3つの欲求は、人であればだれもが潜在的に持っている、本能的な欲求だといえます。
ですから、例えば「安心を求める期待」「帰属を求める期待(愛情の一部も含む)」これは、生きる上での不安や不足を補うための、欲求による期待です。
この期待は、ストレスやトラウマなどの、情動の影響をとても受けやすく、人によっては衝動的な気持ちから過度な期待を抱いて、大きく落胆するなどの問題となり易いものです。
なかにはそんな極度の落胆から、期待しない生き方のほうが良いと思う人も、多く居ることでしょう。
「願望による期待」とは
次に「願望による期待」とは、マズローの欲求5段階説の「4,5」である、人間的な欲求が起点となる期待です。
「尊敬されたい、自分らしくありたい」この2つの欲求は、私たちが社会生活を送る上で、自己実現を成しとげようとするための欲求です。
ですから、例えば「尊敬を求める期待」「理想を求める期待」は、自己実現を遂げて成長するための、願望による期待であり。
より自分らしく在りたいという、人としての理想を実現しようとする期待で、その思いが叶わないと、大きな壁を感じることもあります。
ただこの期待は、叶わないからと言って、期待しない生き方へとは意識が向くことは少ないでしょう。
心理的に見た2種類の期待
もうすこし解りやすく言うなら、こんな言い方が出来るかもしれません。
「欲求による期待」とは、例えば恋愛で相手からの愛情を求めるなど、人や周囲に何かを求めている期待で、それが叶えば充足感があります。
そして「願望による期待」とは、例えば仕事のプロジェクトの成功を願うなど、自分の望みを叶えたいという期待で、それが叶えば達成感があるのです。
いかがですか?その2つの期待の違いがお解りいただけましたか?前者は不足を補うもので、後者は自分を成長させるものです。
一言で期待すると言っても、心理的な側面から見定めれば、このように大きく2種類に分けられると言えるでしょう。
過度に期待しないための考え方
それでは、期待しない生き方をするためには、心理的にはどうすればいいのかを、整理して考えていきましょう。
トラウマが欲求による期待を抱かせる
ここまでの内容をご覧いただいて、もうお解りになった方もいるでしょう。そう、問題はこの「欲求による期待」なのです。
この「欲求による期待」は、受動的な待つスタンスであり、相手から与えられることを待つものです。
この期待は、私たちが持っている本能や感情が起点となるものですから、ある種の執着と言われるもので、いわゆるトラウマ(心的外傷)もその原因の一つです。
それは何かしらの心の渇きや不足を感じており、その不足感を補えるかもしれないと期待する、とても衝動的な気持ちです。
「欲求による期待」を減らすことが大切
ですからこの「欲求による期待」を持っていると、あなたの心はとても感情に左右されやすく、強い期待感に支配され易いといえるでしょう。
特にこの欲求は、ストレスの影響も受けるので、日常で我慢している気持ちが大きいほど、衝動的な欲求も大きくなり、期待も高まってしまいます。
例えば、周りに気遣いや愛情を求める気持ちなどは、その典型的なものです。するとその期待が裏切られたときに、とても大きなショックを受け、苛立ち、落ち込んでしまうのです。
ですから、私たちに必要なことは、この「欲求による期待」を減らし、周りが変わることを期待しない、そんな生き方ができるようになる方法を見つけることです。
心を成長させ「願望による期待」へ
マズローの欲求5段階説でも、「欲求による期待」の原因となる、下位の欲求が満たされていくと、私たちは自然とその次のステップに進むと言われています。
それが、尊厳欲求や自己実現欲求を満たそうとする段階であり、「願望による期待」を心に持ち、それを達成しようとする生き方です。
自分で積極的に行動して、より自分らしく在ろうとする欲求であり、それに伴う期待感です。
この期待は、自らの意志で現実を切り開こうとするものですから、周りが変わることや、与えてくれることを求めるのではありません。
心が成長すると期待しない人になる
先に話した「欲求による期待」を持っていると、どうしても待ちのスタンスとなり、強い衝動や感情に振り回されて、同じような期待と落胆を繰り返し易くなります。
ですがこの「願望による期待」なら、いずれはそれを乗り越えて実現しようと、積極的な行動に出るため、凹んでもすぐに立ち直り前進できるのです。
人は「願望による期待」の段階に入ると、周囲に過度な欲求や期待をせず、自力で物事を成し遂げようとします。
そしてその良いサイクルが回りはじめ、願望を達成していくと、自然と自信が付いて成長していくのです。
期待しないためのスピリチュアルな方法
ではそこまで解ったところで、実際に期待しない生き方が出来るよう、スピリチュアルな方法をお話ししていきましょう。
期待は望みや願いを明らかにする
最初にお話ししたように、意識的に期待しないようにと心掛けると、あなたの素直な気持ちや感情に、蓋がされることになります。
それは見方を変えれば、その期待感こそが、あなた自身の本当の望みであり、素直な心の声であるということです。
ですからまずは、何かに期待している自分に気付いたら、何にを求め、何に期待しているのかを明確に言葉にしてみましょう。
例えば、「愛されることを求めている」「収入が上がることを求めている」「安心できる環境を求めている」など、自分が何を望んでいるのかを言葉にしてみるのです。
自己承認で欲求を癒す
そしたら次は、その言葉をそのまま自分の心に語り掛けます。
それはこちらの「やる気が出ない心をスピリチュアルに回復させる方法<自分を認める自己承認>」で紹介している、自己承認という心を癒すやり方です。
これは期待しない方法というよりも、どちらかと言えば、感情を癒して期待感を和らげる方法だといえるでしょう。
さらに、もし期待した通りに望みが叶わず、とてもガッカリとしたのなら、その落ち込みも言葉に変えて自己承認をしていきます。
そんな風に自分の感情を言語化して、改めて承認することで、私たちのトラウマや欲求は自然と癒され、次の自分らしく在ろうとする、自己実現の段階へと移行していくのです。
フラワーレメディによる癒し
メンタルな自己承認の方法では、いまいちシックリと来なくて、もっと早く期待しない生き方へと変わりたいと思うのなら。
フラワーレメディの花の癒しによって、期待しないようになる、そんなスピリチュアルな方法もお勧めです。
こちらのチコリーとリバイバルを使えば、そんな強く求めてしまう気持ちを癒して、少なからず冷静に対処できるように促してくれます。
特に、衝動的な欲求や期待感に気持ちが振り回されて、心が掻き乱されると感じるなら、そんな心に安定感を与えてくれるでしょう。
フラワーレメディを使用するなら、500mlのペットボトルに水やお茶などの飲み物を入れて、レメディを6滴(2種類は3滴×2)入れましょう。マイアースでは、希望の方にフラワーレメディの利用法を配布しています。ご注文の際に、カートボタン上の「利用法&適応表 あり」を選択してご注文下さい。なお、フラワーレメディの詳しい利用法は、こちらの「【初心者向け】フラワーレメディの効果的な使い方<バッチシリーズ>」をご覧ください。
期待感はあなたの心の声
もうお解りの様に、あなたが何かに期待したとき、それはあなたの中で抑えられていた、本当に求めているものが声を上げた瞬間です。
ですから、期待する気持ち自体はとても尊い素直な気持ちであり、あなたの人生の指針ともいえるもので、それを抑え込み、期待しない生き方をしようとすることは、自分の心に背を向けるのと同じです。
瞑想や内観が成長を促進する
今のあなたが、「欲求による期待」と「願望による期待」のどちらが強いのか、それは自分を振り返ってみれば、自然と解ることでしょう。
特に周りに認められたいと言う気持ちは、この2つの期待の丁度中間に位置するところであり、それはあなたの心が自己実現の段階へ移行しようと、葛藤している時なのかもしれません。
そんな移行段階において大切になってくるのは、自分の中に残っている満たされない心を癒し、内なる声に耳を傾けることです。
それは、瞑想や内観などの方法で取り組むことが出来ます。
期待は偽らざる心の声
あなたが何かに期待するとき、それはあなたの心が、不安や不足を補おうとしたり、理想を実現しようとしたときです。
それ自体はとてもポジティブな気持ちですから、期待しない生き方をしようと蓋をするのではなく、その気持ちを大切にしてあげてください。
そんなあなたの内なる声が、あなたが人生で歩むべき道筋を教えてくれます。
期待感とは、あなたの内側から湧き上がる、偽らざる心の声であり、あなたが求めている本当のニーズを教えてくれるものなのです。
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やりたいことが見つからない人の心理的な原因とスピリチュアルな対処法
【質問】期待しない生き方のほうがよいのでしょうか?
最近、期待していたことが叶わなくてがっかり…ということがありました。
期待する情報をもらって期待していたのですが、結果はその情報をもらわない方がよかったんじゃないかという結果でした。
その時はかなり落ち込んだのですが、魔法の言葉のおかげか、次の日からはあまり気にならなくなりました。
人間関係において、相手が変わってくれることを期待することはないのですが、今回は仕事の待遇面に対してでした。思い返して、こんなに期待&がっかりしたのは久しぶりです。