
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉



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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉です。
今日はズバリ、私自身が実践している不安感の解消法をご紹介しましょう。
私は自分が不安を感じると、いくつかの対処法で不安を解消します。
その中でも誰にでも出来て簡単だといえる解消法を、今回ご紹介しましょう。
この方法になれてしまえば、あっという間に不安な状態から抜け出すことが出来るようになります。
不安感を解消するための考え方


まずは、不安感と向き合う上で、幾つか心得ておくべきことがあります。
この意識付けが大切で、これが出来ていないともとのもくあみ、何も対処できずに、不安感に翻弄されてしまいます。
脳は不安を感じると原因を探す
私たちの脳は、不安を感じると瞬時に、その原因と思われることを、記憶からピッキングします。
それは私たち自身が、思考することで問題を解決することを、ずっと教育されてきたからです。それが習慣となり、不安を感じると、無意識に問題を探しだし、解消を促すのです。
でも実際には、多くの場合その問題は簡単に解消できるものではなく、解消してもまた不安な問題が浮上してきます。
不安な方は何度その問題に対処しても、やはり不安な気持ちが襲ってくるのです。あなたもそれは体験済みだと思います。
そこで大切になってくるのが、この考え方です。
「不安な感情」と「問題」は別である
大前提として、不安の原因となる問題は、脳が適当な問題を持ってきただけだと意識することです。
それは不安を感じた瞬間に我に返り、意図的に強く意識するのです。
「この不安は、この問題が原因ではない!」そうだと思い込むぐらい、強く自分に言いきかせます。
不安を感じている時に、一歩立ち止まって、このことに気付ければ、その不安を解消することは8割は終わっています。
夢から解る不安感と問題が別々な理由
なぜ不安の原因となる問題を、脳が適当に持ってきただけだと言えるのか、それは私たちの睡眠中に見る、夢を理解すれば解ります。
こちら「悪夢を見る原因とスピリチュアルな対処法 追われる夢や怖い夢を見る心理」にも書きましたが、夢とは私たちが日常で感じた感情のストレスを、解消するために見るものです。
でもそれがとても現実的でないのは、脳が解消したい感情に見合った記憶を、過去のデータから無作為にピッキングするからです。だから夢はあれほど象徴的なのです。
それと同じことが、私たちの日常でも起きています。
不安の原因と思われる出来事に意識を向けない
大切なことは不安を感じた瞬間に、その不安感に翻弄されて、その原因と思われる出来事に捕らわれないことです。
冷静に考えてみれば、その原因と思われる出来事は、この不安感が襲ってくる前から在ったことだし、今までは気にも留めていなかったことだと思います。
確かにこの問題は在ったけど、つい先ほどまでは、さほど不安には感じていなかったはずです。ですから大切なことはコレです。
不安を感じる = 原因に意識を向けない
ではその原因と思われる事象に意識を向けないなら、どこに向ければいいのか。
心に意識を向けて不安感を認識する


不安を感じている時に、シッカリと自分の意識をコントロール出来れば、しめたものです。
後は不安を取り除く作業をすればいいだけですから、不安の原因と思われる出来事はそのままにして、不安を解消する作業に入ります。
不安を感じている心に意識を向ける
あなたが不安を感じているのは、紛れもなくあなたの心です。あなたの身体といっても良いかもしれません。
まずはその感じている部位に、意識を向けましょう。感じている不安感そのものに、意識を向けるのです。
例えば、不安を感じているのは、頭の中でしょうか?それとも胸の中ですか?それとも両肩でしょうか?
そな風に、不安を感じている身体のパーツ、部位に具体的に意識を向けます。
さらに不安を感じる身体の部位を絞り込む
例えば不安を感じているのが胸ならば、「胸の中」か「胸の表面」か?それとも「背中寄り」なのか?
可能な限り具体的に、その不安を感じている身体の中の位置を、特定していきます。
ポイントは、最初は解りにくくても「このあたりで感じているかな?」程度に意識するだけでOKです。
ですが出来る限り、詳しく場所を特定することで、その不安感は解消し易くなりますから、可能な限りで場所を絞り込んでいきましょう。
そして不安感の「大きさ」「形状」を明確にしてみる
次にあなたが感じているその不安感は、どれぐらいの大きさで身体の中に存在しているか、感じてみましょう。
例えば、ソフトボールぐらい?バレーボールぐらい?テニスボールぐらい?どれくらいのサイズでしょう?ちょっとその不安感を感じてみて下さい。
そして両手でだいたいの大きさを、示してみましょう。
いかがですか?だいたい直径何センチぐらいですか?もちろんおおよそでOKですよ!
これから不安感を解消していくにあたって、その不安が解消前にはどれぐらいのサイズなのか、明確にしておきたいのです。
具体的に不安感を取り除いて解消する方法


ここまで絞り込めれば、あとはその不安感を取り除いて、解消してしまうだけです。
後は難しくないので、一緒に取り除いていきましょう。
具体的に不安感を解消していく方法
あなたは今、両手で不安の大きさを示していることでしょう。もしくはイメージで、その大きさを思い浮かべていると思います。
そしたら心の中で、こう呟いていてください。
「身体の〇〇の部分に直径〇〇cmぐらいの、不安の塊があるんだな。」
例を述べてみましょう。
「今、身体の胸の奥に、直径20cmぐらいのバレーボールぐらいの大きさの不安感があるんだな。」
cmではなく、バレーボールとかソフトボールとか、当てはめて言うのもOKです。
不安感が減りだしていることを確認する
先ほどの言葉を、心の中で50回ぐらいユックリと、繰り返してみて下さい。もちろん、その不安を感じている感覚に、意識を向けてイメージしながらです。
「今、身体の胸の奥に、バレーボールぐらいの大きさの不安感があるんだな。」リピート
すると、少しサイズが小さくなっていることに、気が付きませんか?
50回ぐらい繰り返すと、感じている不安感の大きさが、バレーボールサイズから、ソフトボールサイズに少し小さくなったなど。
大きさが多少なりとも、縮んでいるはずです。
不安感が完全になくなり解消するまで繰り返す
少し小さくなっているなと、感じたならさらに同じ言葉を続けます。
「今は、身体の胸の中に、ソフトボールぐらいの大きさの不安感があるんだな。」リピート
サイズがまた小さくなったら、
「今は、身体の胸の中に、テニスボールぐらいの大きさの不安感があるんだな。」リピート
「今は、身体の胸の中に、ゴルフボールぐらいの大きさの不安感があるんだな。」リピート
そして完全になくなってしまうまで、続けてください。何となく、もう無い感じがするなと思えるまで、続けていきましょう。
不安感を解消する方法のまとめ


この方法は、私たち心理セラピストが、カウンセリングやセラピーで使っている具体的な方法です。感情に意識を向けさせて、感じさせることや理解させることで、解消へと促していきます。
本来はセラピストとマンツーマンで行うことを、一人でやる方法がこの手順です。
不安感を解消する方法、フォーカシング
このスキルではフォーカシングという手法を使っています。
フォーカシング(焦点合わせ、英語:Focusing)は、臨床心理学者のユージン・ジェンドリンにより明らかにされた、心理療法の過程である。
フォーカシングは人間の体験過程とその象徴化の過程、またそれらを体系化した技法を指す。ジェンドリンは、カウンセリングの成功要因を探る研究の中から、クライエントが自分の心の実感に触れられるかどうかが重要であることを見いだした。そこからジェンドリンは、心の実感に触れるための方法を、クライエントに教える必要があると考え、そのための理論として体験過程理論を構築し、具体的な技法としてフォーカシングを提唱した。
Wikipedia引用:フォーカシング、ユージン・ジェンドリン
感じることで不安は解消される
フォーカシングと言えば少し難しい専門用語な感じがしますが、簡単に説明するなら、今まさに感じていることに意識を向けて、フォーカスすることで、その問題を解消していく心理療法です。
感情とは感じ尽くすことで、自然と解消されていくものです。今回の方法は、具体的にイメージで認識することでフォーカスし、その不安を感じ尽して解消しています。
脳がピックアップした、不安感の原因だと思っていた現実的な問題が、何も変わらなくても、不安を感じ尽すことで、不安感は解消してしまうのです。
それを何度か体験して心得てしまえば、後は慣れです。この方法で、どんどん短時間で、不安感を解消できるようになります。
昔ながらの母親の行うフォーカシング
このフォーカシングという技法ですが、実は多くの日本人が子供の頃に体験している、感情との向き合い方でもあります。
よく子供の頃に怪我をすると、お母さんが「痛いの痛いの飛んでいけ~」っと何度も繰り返してくれましたよね。するとなぜか、気持ちが満足して、落ち着いてくるではありませんか。まさにこれがフォーカシングです。
たとえばお母さんは、どこがとか、なぜ痛いのか、どうすればいいのかなんて考えないですよね。ただ「痛い」という気持ちを明確に、何度も語り掛けているのです。
その「痛いの」「痛いの」という語り掛けに、フォーカシングとしての効果があるといえます。
この不安感解消法を進める上でのポイント
せっかくですから、この不安の解消法を使う上での、ポイントを申し上げておきます。
- 途中で色々と別なことを考えても、また意識を感じている部位に戻す。
- 始めたら可能な限り最後までやりきる。
- 一人でできないなら無理をしない。
- ユックリと落ち着ける場所で作業を進めていきましょう。
- 最初は上手にできなくても何度でもチャレンジしてみる。
以上です。
不安感を解消する方法の電子書籍
私の著書、「自分の心を自由自在に操る方法」には、この手法がもっと詳しく書かれています。良かったら、ぜひご覧になってみてください。
そんなに難しくなく、先ほどの不安感と現実の問題との関係を詳しく解説しています。
ご覧いただくことで、心の仕組みを理解して、不安感を解消できるようになるでしょう。
スマホなどでも見れますので、よろしければどうぞ。
不安感の解消をサポートする癒し雑貨


そしてもし、ここまでの不安感を解消する方法が難しいと感じるなら、もっと簡単に癒しアイテムを使うことで、スムーズに不安を解消することもできます。
諦めてしまわずに、こんな花のエッセンスも利用する方法で、不安感を解消していきましょう。
不安感を解消するフラワーレメディ
イギリスが発祥の花のエッセンスを利用したフラワーレメディなら、自分で不安や心配感を癒していくことが出来ます。
アロマテラピーのような香りの癒しではなく、花の朝露に含まれるエッセンスを、飲み物に2,3滴入れて飲むだけで、自然と心が軽くなっていくでしょう。
ここでは、不安感を癒すのにお勧めのレメディを紹介しますので、自分のペースで利用してみてください。
リバイバルは、不安感を解消してくれる花のエッセンスが5種類ほど、ブレンドされています。不安感を解消するだけなら、これだけでもOKです。
もし不安な気持ちを長患いしているなら、スィートチェストナットを一緒に利用すれば、さらに改善が早くなるでしょう。
2種類のフラワーレメディをブレンドするなら、500mlのペットボトルに水やお茶などの飲み物を入れて3滴ずつ、合計6滴入れましょう。マイアースでは、希望の方にフラワーレメディの利用法を配布しています。ご注文の際に、カートボタン上の「利用法&問診表 あり」を選択してご注文下さい。なお、フラワーレメディの詳しい利用法は、こちらの「【初心者向け】フラワーレメディの効果的な使い方<バッチシリーズ>」をご覧ください。


心を癒す魔法の言葉で不安の元から癒す
今回紹介したフォーカシングという、不安感を癒すための方法は少し中級ですが、そんな心理ワークが初めての方でも、日常生活で積極的に癒しを深めていくスキルがあります。
それが私がセミナーでお教えしている「心を癒す魔法の言葉」です。
このセミナーでは、人の心がどの様に癒されるのか、そして自分を癒すための、具体的なスキルである「心を癒す魔法の言葉」をお教えしています。
このスキルは小学1年生でも出来るとても簡単な方法で、誰もが日常生活で人の目を気にすることなく、利用していくことが出来ます。
そして最大のポイントは、やればやるほど心が安定して、日常を安心して過ごせるようになることです。
不安感から発作が起きてしまう人の解消法
なお、今回の方法は、あくまで精神的なお薬を利用されていない方向けです。
もしあなたがすでに通院してお薬を利用されているなら、まずは「精神安定剤をやめる方法 抗不安薬のスピリチュアルな効果と作用【実例紹介】」をご覧ください。
そしてあまりに不安感が強く、「過呼吸」や「パニック」になってしまうことが在るなら、こちらの『パニック障害の原因と改善法 発作の仕組みをスピリチュアルに解説』をご覧ください。
こちらには、パニックがなぜ起きるのか?不安を解消していくための、心の仕組みについても詳しく説明しています。ご覧いただくだけで、自分に何が起きているのか理解できて、少なからず気持ちも和らいでいくでしょう。
そしてご自分一人では対処が難しいと感じるなら、ぜひ心の専門家に相談することも、忘れないでください。
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