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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉(@my_earth_naoya)です。
ここのところ立て続けに、何件かのご家族が心配だという相談を受けました。今回はそんなご家族に関する問題について、少し私の意見を話していきます。
私にも息子や娘がおり、息子は神奈川で学生をしながら一人暮らしをしています。
以前にはそんな息子の就職に関する不安を、こちらの「大学生が就職できるか不安になる理由と原因<親として感じること>」でも紹介しました。
娘は今は高校2年生ですが、もちろん受験や進路についても色々ありました。こちらの「受験か部活か?「ごめん先生!それは間違っていないけど違うよ。」大切なのは後悔しない選択」にも書いた通りです。
それに、義母とも同居して暮らしていますから、家族に対する問題は、私にとっても身近なことです。でもいろいろな方の相談を伺うと、どうしても根本的なところで躓いているようです。
今日はそんな家族に対する心配や悩みについて、私なりに感じるところを話していきましょう。
子供や家族が心配な気持ちとどう向き合うか

親としてみれば、子供たちに対する心配は、とても差し迫ったものです。
小学生やそれより小さな子供たちのことはもちろん、中学、高校ともなると、なかなか面と向かって、気持ちを話し合うこともないでしょう。
こちらの「思春期の中学生が母親の言うことを聞かない心理的な理由と対応策」でも話しましたが、思春期の子供たちにも、色々な思いやストレスがあります。
それに改めて話したところで、多少のアドバイスはできたとしても、具体的な対処法が話せるかと言えば、難しいところもあります。
家族だからこそ心配で割り切れない
実際には私たち自身も、子供の頃から自分なりに対処することで、様々な問題を乗り越えてきました。
ですが、それがそのまま家族からの相談に当てはまるかと言えば、そうとは限らないものです。時代も違えば環境も違い、なおさら私たちの学生時代よりも現状は複雑です。
もしこれが友人などの他人なら、そんな悩み事や相談も、ただ話を聞いてあげるだけで済むでしょうし、あまり気にも病まないのでしょう。
ですが、他人ではない家族ともなると、そう簡単にはいきません。身近であるからこそ、心配になり割り切れないものなのです。
私が感じる家族への助言や手助け
そんな家族に対する私なりの意見を、最初に言っておきます。
ちょっと厳しい物言いとなりますが、これは心理の専門家としての私の意見であるとともに、自分がこれまで子育てをしてきた経験からもです。
ですから、少し痛いと思っても、まずは聞いておいてください。
それはあなたがいくら頑張っても、その家族の負担にこそなれ、その人のためにはならないのです。
もう一度言います。
あなたがいくら親身になって家族を心配し、手助けしたり、家族のためだと思って尽くしてあげても、それはそのご家族のためにはなりません。
それは逆効果です。
幼い子供たちを心配して助けるのは当然のこと
なぜ私が、最初にそこまで厳しく言うのか、それは改めてあなたに考えてほしいからです。
まずあなたが、手助けしてあげたいとか、心配だと思う家族は何歳ですか?
それはもちろん、まだ幼い幼稚園児や小学校の低学年の子供なら、手助けをするのは当然のことだと思います。
まだ解らないこともいっぱいありますし、社会で生活するためのルールを知ることは、身を守る上でも大切です。
それにはまず親である私たちが、お手本を見せて、手ほどきをして、一つ一つ教えてあげる必要があるでしょう。
それはもちろん当然のことです。
あなたが心配したり不安になる家族の年齢は?
でも、あなたが今まさに心配して、不安な気持ちから思わず口を挟んでしまったり、手を出してしまう家族は何歳でしょうか?
小学校の低学年でしょうか?
いや、幼稚園児ですか?
それともまだ立って歩けない乳飲み子でしょうか?
・・・・きっと違いますよね。
もう中学生として思春期を迎えている子供かもしれませんし、もしかしたら成人した子供や、自分の両親のことなど、大人となっている家族ではないですか?
迷い続ける大きな子供たち

私は以前に、40代後半の息子さんを連れて相談に来られた、70代のお母さんとお会いしたことがあります。
お母さんは「一人息子が引きこもっているので、何とかしたい」と私のところに相談に来られました。その模様は「子育ての悩み相談 お母さんが最優先ですべきこと」にも詳しく書いた通りです。
そしてある時は社会人になったばかりで、鬱になってしまった青年の相談も受けました。
失敗したことが無かった青年
彼は言っていました。

彼はすべてを、父親の言うとおりに、従順にこなしてきた優等生です。自慢の息子さんだと思います。
でもその結果、いざ社会人になってみたら、自分で物事を決められずに、小さなミスを犯し、それが人生で最初の挫折となってしまったのです。
そしてたった一度の小さな失敗で自信を失い、不安でどうしていいのか解らなくなり、立ち直れず、自宅に引きこもってしまいました。
彼はこちらの「【自分を信じること】自分の人生に責任を持つスピリチュアルな意味を解説」でも指摘したように、自分の人生の責任を家族である父親に、すべて委ねてきてしまったのです。
子供や家族を同じように心配していませんか?
例えばもし、あなたの心配している家族が、あなたの子供ではなく、兄弟や親であったとして、あなたは同じことをしていませんか?
彼らの心配をして、手取り足取り一つ一つサポートして、彼らの将来を心配していませんか?まるで自分のことのように、いや、自分のこと以上に。。。
残念ながら、あなたが彼らの将来を心配しているなら、それはあなたが彼らの人生を背負っているということになります。
それは無意識に、彼らの人生の主導権を、奪っていることになるのです。
もちろんあなたに、そのつもりがないことは良く解っています。でもあなたがご家族のことが不安で、思わず手を出してしまうなら、結果として彼らの機会を奪ってしまったこととなるのです。
自分なりに家族との向き合う

まだ子供が小さなころ、私は良く家族で近くの運動公園に行って、遊具で遊ばせていました。
でもその時には、手を差し伸べて、子供を遊具の上に乗せるようなことは、決してしませんでした。
無邪気で素直な子供たち
まだ幼稚園の息子やそれより小さな娘は、周りの小学生が遊具に上がってくのを見て、自分も上にあげてほしいと、何度も手を出して来ました。
でも公園の遊具は、子供たちが自分で上がれるようにならなくては、危険な遊び道具なのです。
その遊具に上がれるだけの体格や、腕の力が養われていないと、落ちてケガをする可能性があります。
逆に自力で上がれるようになった時には、もう心配いりません。その遊具で少しぐらい落ちても、大きなケガはしないように作られているのです。
その時には、安全に遊べるだけの身体が、しっかりと出来上がっています。
親として我慢すること
子供たちにせがまれれば、もちろん親である以上、手を出して助けてあげたい気持ちになります。
確かにまだ小さければ、心配でもちょっと手を出して手伝うだけで、子供たちは喜んで笑顔で答えてくれるのです。
でも登ろうとする息子や娘に、上り方を教えることはしても、持ち上げて乗せることはしませんでした。
応援はしても、手は出さなかったのです。
息子として義理の父の病気と向き合う
私は同居していた義父が、癌で亡くなる時にも、どうしたいのか義父と義母に決めてもらいました。なぜなら人は、自分で選択した結果でないと、受け入れられないからです。
自分で決めた結果であれば、その結果がどのような結末でも、その経験から多くを学び、後悔することなく、納得して受け入れられるのものです。
自分に出来ることは全てやったと納得して、その経験を受け入れ活かすことが出来ます。
でも周囲の人が心配して、良かれと思って決めた選択では、その後の結果によっては受け入れられないこともあるのです。
他人の選択は人生で役に立たない
でも人に決められた選択には、自分に責任が伴わないので、あと失敗したときに、それを決めた家族を恨んだり、その結果を受け入れらないことが多々あります。
どうしても心に悔しさが残ってしまうのです。
そしてたとえ、上手く物事が進み成功したとしても、再び同じような選択に迫られたとき、同じようには決められません。
自分で選択していないから、成功体験としても活かせないのです。あの青年のように。。。
それでは人生で何よりも貴重な経験を、何一つ積み上げることなく生きるのと同じです。
家族のことが心配でも見守れるように

もし雛を育てる親鳥が、成長して巣立った雛鳥を心配して、餌を運び続けていたらどうなりますか?
きっとその雛鳥は、一生餌の取り方を覚えないでしょう。
可愛い子には旅をさせよ
確かに時には、巣立ちをしたものの、餌をとれずに死んでしまう雛鳥も居るかもしれません。
でも、とても冷たい言い方かもしれませんが、それが自然の摂理です。それは生きる術を身に着けられなかった結果です。
もしその雛鳥に手を差し伸べて、救い上げたとしても、もうその雛鳥は、自分の力では自然界で生きていけないのです。
ずっと人の手の保護を必要とするでしょうし、いざ巣立ったと思っても、あなたのところに餌をもらに戻ってくるかもしれません。
昔から「可愛い子には旅をさせよ」といいますが、まさに一人でも生きていける力が必要なのです。
家族の心配をして人生の責任を背負ってはいけない
だからと言って、私は苦しんでいる家族に手を差し伸べるなとは言いません。
あなた自身の人生の選択として、あなたが出来る限りのことをすればいいと思います。
でも決して、彼らの心配をし、彼らの将来に対する責任を背負ってはいけません。それは彼らの自由を奪い、人生での貴重な選択する機会を、奪うことになります。
それは同情や愛情ではなく、あなたの自己満足や自己憐憫にすぎないのです。
フラワーレメディで家族への心配感を癒す
もしあなたが、あまりにも自分の家族に対する不安が強く、心配な気持ちが抑えられないなら、それは家族の問題ではなく、あなた自身の心の問題として、癒すことを試みましょう。
私たちの持つ不安や心配感は、日頃のストレスが原因で高まってしまうものですから、フラワーレメディなどを利用すれば、少なからず軽くなっていきます。
ご家族のことが心配なら、レッドチェストナットとインパチェンスの2種類が、特に役立つことでしょう。自然と家族のことを信頼して見守れるようになります。
フラワーレメディは、500mlのペットボトルに水やお茶などの飲み物を入れて6滴入れましょう。2種類をブレンドする時には3滴×2種類で利用してください。マイアースでは、希望の方にフラワーレメディの利用法を配布しています。ご注文の際に、カートボタン上の「利用法&問診表 あり」を選択してご注文下さい。なお、フラワーレメディの詳しい利用法は、こちらの「【初心者向け】フラワーレメディの効果的な使い方<バッチシリーズ>」をご覧ください。

あなたでも家族の人生は変えられない

私たちには誰一人として、他の人の人生を変えることはできません。それはたとえ家族といえどもです。
出来ることは、その人の人生に寄り添い、共に歩むことだけです。でもそれだけでも、とても心強い助けになると私は思うのです。
子離れをする本当の意味
そして親としては、責任を持って子供を手放す必要があります。
子供の人生は、親のものではないのです。
そしてこちらの「子離れできない母親のために心理の専門家が示す5つの対処法【実体験】」で、私の母の子離れの実例をもってお話したように。
あなた自身の人生も、決して家族のためにあるのではありません。
心配するより家族として出来ること
心配して手を差し伸べるよりも、親として子を信頼し、見守ることの方が、何倍も難しいものです。
でもそれが、親の役割であり、親として学ぶべきことでもあります。
私たちがいかに頑張ったところで、変えられるのは自分の人生だけです。でもその人生を見て、子供が育ち、成長していくことを、私たちは決して忘れてはいけません。
そうあなたが教えなくても、身をもって示せば、子供も他の家族も、それを見て学んでいくのです。
それを忘れないでください。
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中学生の子供が心配で苦しい!子離れできない母親の3つの理由と対処法