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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉(@my_earth_naoya)です。
「承認欲求」は、誰もが1度は聞いたことがある言葉でしょうし、ほとんどの方は、その言葉の意味を漠然と理解していることでしょう。
中には、「承認欲求が強いことで、自分には色々な問題が起きている」と、感じている人も居るかと思います。
この「承認欲求」については、他の心理的なサイトで、様々な紹介が成されていますが、ここでは私なりに解説していきます。
この内容が、必ずしもすべての人に当てはまるわけではありませんが、きっとお役に立つ部分もあるでしょう。
心理学に詳しくなくても、出来る限り解りやすく、承認欲求が強い人の心理的な原因と、スピリチュアルになくす方法をお話ししますので、よろしければ参考にして下さい。
<目 次>
心理的な承認欲求とは

まずは、この「承認欲求」という言葉について、簡単にだけ理解しておきましょう。
こちらを見れば、承認欲求が強いと言っても、それがどんな気持ちなのか、もう少し厳密に解ると思います。
Wikipediaにおける承認欲求
まずは恒例のWikipediaの内容から見て行きます。
承認欲求(しょうにんよっきゅう)とは、「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」という欲求であり、「尊敬・自尊の欲求」とも呼ばれる。
人間は他者を認識する能力を身につけ、社会生活を営んでいくうちに、「誰かから認められたい」という感情を抱くようになる場合が多い。この感情の総称を承認欲求という。
Wikipedia引用:承認欲求
シンプルに解りやすいところだけを抜粋してみました。
「誰かから認められたい」という気持ちの総称として、この「承認欲求」という言葉が使われています。
心理学における承認欲求
続いては、心理学的な「承認欲求」についても、簡単にだけ見て行きましょう。
アブラハム・マズローは、人間の基本的欲求を低次から5段階に分類した。
- 生理的欲求 (physiological need)
- 安全の欲求 (safety need)
- 所属と愛の欲求 (social need/love and belonging)
- 承認の欲求 (esteem)
- 自己実現の欲求 (self actualization)
また、「生理的欲求」から「承認の欲求」までの4階層に動機付けられた欲求を「欠乏欲求」とする。生理的欲求を除き、これらの欲求が満たされないとき、人は不安や緊張を感じる。
中でも承認欲求とは、自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求である。
Wikipedia引用:承認欲求
私なりの解釈と定義
マズローの欲求5段階説はとても有名なもので、私たちが承認欲求をなくすためにも、まずは理解しておきたい考え方です。
これは、人が生きる上で感じる欲求を、原始的な物から5つに分類するもので、その中には「所属と愛の欲求」と「承認欲求」といわれる段階があります。
私たちは殆どの場合、前段階の「生理的欲求」と「安全の欲求」が満たされると、次に「他者から受け入れられ、認められたい」という気持ちを感じます。
その時に感じるのが、孤独や寂しさを埋めようとする「所属と愛の欲求」と、尊重され認められたいという「承認欲求」なのです。
私たちはその2つの欲求を合わせて、「承認欲求が強い」という言葉で表現しています。
承認欲求とは「所属と愛の欲求」
では、もう少し厳密に見て行きましょう。
私たちが家庭や学校や会社などの社会生活で、強い孤独を感じて、周りの人に自分の存在を認められたいと望むなら、それは「所属と愛の欲求」だといえます。
ですが孤独感はないけど、周囲からもっと尊重されたいとか褒められたい、価値ある存在だと思われたいなら、それは「承認欲求」となります。
いかがですか?きっともうお解りですよね。
厳密には、多くの人が承認欲求と言っている、心に強い渇きを感じる「認められたい」という気持ちは、正確には「所属と愛の欲求」なのです。
承認欲求が強い人のからの相談実例

先日ある方から、この「承認欲求」についての相談をいただきました。
まずはそちらを紹介してから、承認欲求が強い人に起きている、心理的な問題についてお話ししていきましょう。
ある女性からの相談

問題は「所属と愛の欲求」
先程お話ししたように、私たちの感じている承認欲求には2つがあり、それは存在を認められたいという「所属と愛の欲求」と、尊重され褒められたいという「承認欲求」です。
今回の相談のように、家庭に所属しながらも、存在を認めらていない感じるなら、それは「所属と愛の欲求」だといえます。
それはこの二つの内容、「損な役回りばかり」と「やって当たり前、やらないと周りから言われます。」のくだりで、はっきりと解ります。
それは自分が、他の家族と同じように所属できておらず、やらないと自分の存在を認めてもらえないと言っているのです。
愛情の欠乏が問題を起こす
その結果、私たちは心に強い渇きを感じます。それは自分の存在が認められておらず、愛されてないという欠乏感です。
そして周囲の人からの承認を求めるために、無意識に衝動的な行動に出てしまうのです。
例えば、必死になって周りの人のニーズに答えて、疲れ果ててしまったり。人の気持ちばかりが気になって、自分が本当はどうしたいのか見失ってしまうなど。
承認欲求が強いと感じている人は、そんな自分の行動パターンに気付き、その原因でもある強い衝動をなくしたいと望んでいます。
きっとあなたもこう思うでしょう。「自分が望んでいるのは、在るがままの自分を受けいれて欲しいだけだ」と。それが「所属と愛の欲求」なのです。
心理的な承認欲求の原因とは

ではそんな、強い承認欲求の原因とは、心理的にみるとどのような物でしょうか。
承認欲求をなくすためにも、あなたがなぜそれほどまでに承認欲求が強いのか、その理由をみていきましょう。
これまでの内容の簡単なまとめ
最初にここまでの内容を、少しだけまとめておきましょう。
私たちが感じている承認欲求とは、ほとんどの場合「所属と愛の欲求」だといえます。
それは、漠然とした孤独感や疎外感として感じる、存在を認めらていないという気持ちであり、強い愛情の欠乏感です。
私たちは、そんな心の渇きを埋めるために、思わず衝動的に動いてしまい、周囲の人との人間関係で問題を抱えてしまいます。
では、なぜそれほど強い愛情の欠乏感が、あなたの心の中にあるのでしょう。
承認欲求が強いのは毒親が原因か?
愛情の欠乏感がある原因として、最も容易に考えられるのが、育成過程における親との関係です。
もしあなたの親が、いわゆる毒親といわれる存在なら、きっと迷わず「自分の承認欲求が強いのは、毒親に育てられたからだ」と言うでしょう。
実際に、承認欲求が強いと感じている人の大半は、親から愛されなかったのが、その根本的な原因だと考えています。
今まで親からの辛い仕打ちを受け、それに耐えてきたのですから、そう思うのは当然のことです。
でも。。。それは違うのです。
問題は実感が得られない事
私たちの承認欲求が強いのは、「親から愛されなかったから」ではなく、「親から愛されている実感が得られなかったから」です。
例えば親は、あなたに貧しい思いをさせないことが、愛情だと思っていたかもしれないし、姉妹が多くて、あなたにまで十分目を向けられなかったのかもしれない。
親自身も自分のことで手いっぱいだったかもしれないし、中には子供を愛すればこそ、過度な期待をかけて、いつまでも認めてあげれなかった親も居るでしょう。
子供の愛し方が解らずに、素直に可愛がることが出来なかった親もいると思います。
どのような理由であれ、親があなたを愛していたとしても、あなたがそれを実感できなかったのなら、愛されていないという愛情の欠乏感を味わうこととなるのです。
愛情の欠乏感がトラウマになる
すると、そんな寂しさと悲しみを含んだ切なさが、欠乏感として心の中に積み重なり、こちらの「トラウマとは?スピリチュアルの専門家による5つの克服法」でも紹介した、心の傷(トラウマ)となっていきます。
その結果、あなたが大人になってからも、あなたの心をことある度に駆り立てるのです。
「今すぐ、愛されている確証が欲しい!」「お願いだから私を見て!」と、それが承認欲求が強い人の心の叫びであり、心理的な原因だとえいます。
その心の渇きを満たすために、私たちは何を差し置てでも、衝動的に動いてしまうのです。
承認欲求をなくすために必要なこと

ではどうすれば、その強い心の渇きを癒し、承認欲求をなくせるのでしょうか?
他者からの承認では心は満たされない
きっとあなたもすでにお解りのように、その承認欲求を満たすために周囲の人のニーズに応え、家庭や仕事で奔走しても、心が満たされることはありません。
もし認められることが在ったとしても、それにより心が満たされるのは束の間に過ぎず、すぐにまた強い承認欲求が湧き上がってきます。
そのためつまでたっても、癒されない心の渇きに翻弄されて、疲れ果ててしまうのです。
そう、人から承認されることで、心の欠乏感を満たそうとしても、そのやり方では承認欲求をなくすことは出来ないのです。
依存関係にも終わりがくる
そして中には、相手に依存してしまうかのように、ことある毎に相手からの愛情や承認を求め続けてしまう人も居ます。
そうなると、結果的に心の成長は止まって、仮初の安心を求め続けてしまうのです。
ですが、そんな依存関係にもいづれは終わりがやってきます。相手がその人の承認欲求の強さに耐えかねて、その場から立ち去っていくからです。
もしかしたらあなたにも、そんな辛い経験があるのではないでしょうか。
大切なことはトラウマを取り除くこと
心理的に見て、承認欲求が強い人を根本的に癒すために、他者から愛情を得ても、それでは承認欲求をなくすことはできません。
例えばそれは、乾ききった砂漠の砂に水を注いていくようなもので、いくら注ぎ続けても砂漠が潤うことは無く、それでは切りが無いのです。
必要なことは、その愛情の欠乏感というトラウマを取り除いて、傷つく前の自然体の心に戻してあげること。
それは、乾ききった砂漠の砂を取り除き、その土地が本来持っている潤いを、蘇らせることだといえるでしょう。
そんな、自分の心の渇きに向き合い、心を整えていく取り組みが必要なのです。
承認欲求をなくすスピリチュアルな方法

では承認欲求が強い人は、どのようにすればその心の渇きを、なくすことが出来るのでしょう。
ここからはその具体的な方法について見て行きましょう。
読み返して承認欲求をなくす
もしあなたが、この記事を読んで、自分が感じてきた承認欲求に当てはまると思うのなら。
この記事を何度も読み返し、自分の中で感じているフィーリングと照らし合わせることで、承認欲求を少なからず減らしていくことが出来るでしょう。
これは、この後で説明する心理的な自己承認と、同じ効果がありますが、読み返すことで感じる、府に落ちたという気持ちが、あなたの心を癒してくれるのです。
さらには、心の渇きを感じる時や、疲れ果ててしまったときに読めば、強い承認欲求をなくすこともできるでしょう。
心理的な自己承認でなくす
そして、もっと積極的に取り組みたいと望むなら、自己承認により愛情の欠乏感というトラウマを癒していくことが役立ちます。
詳しくはこちらの「やる気が出ない心をスピリチュアルに回復させる方法<自分を認める自己承認>」で、そのやり方を紹介しています。
承認欲求が強い人にとって、この自己承認で強い衝動をなくしていくのは、少し難しいことかもしれません。
もちろん、一朝一夕で癒せるわけではありませんが、根気強く取り組んでいくことで、自然とそんな心の渇きも癒されていくでしょう。
なお、今回の声掛けは「認めて欲しいと思っているよね。」です。
フラワーレメディで癒す
さらに、あまりにも感じている承認欲求が強いなら、スピリチュアルなフラワーレメディを使うことでも、その辛さをなくすことが出来ます。
チコリーを使えば、求めてしまう思いから、衝動的に動くことを減らして、気持ちに余裕が持てるようになります。
さらに、セントリーを使うことで、周りからの評価が気にならなくなり、なおのこと気持ちは楽なっていくでしょう。
どちらも比較的早めに効果を感じられるものですから、自己承認と共に一緒に取り組まれると、なおさら変化が速いといえるでしょう。
フラワーレメディを利用するなら、500mlのペットボトルに水やお茶などの飲み物を入れて6滴入れましょう。2種類をブレンドするなら3滴×2種類でOKです。マイアースでは、希望の方にフラワーレメディの利用法を配布しています。ご注文の際に、カートボタン上の「利用法&適応表 あり」を選択してご注文下さい。なお、フラワーレメディの詳しい利用法は、こちらの「【初心者向け】フラワーレメディの効果的な使い方<バッチシリーズ>」をご覧ください。

心理の専門家に相談する
もちろん、あまりにも承認欲求が強いために、自分では改善できないと感じるなら、無理をせずに心理の専門家に相談することも大切です。
催眠療法などの心理療法では、そんな心の衝動にダイレクトに向き合って、承認欲求をなくしていくことも可能です。
また、私の開催しているメンタルヘルスセミナーでは、自分の心を整えていくことで、そんな強い承認欲求も軽くしていくことが出来ます。
難しいと感じたときには、まずは現状の問題を相談してみることから始めてみてください。
承認欲求が強いというあなたへ

もしあなたが、そんな強い承認欲求を持っているのなら、最後にこんなことをお伝えして、終わりにしましょう。
承認欲求は執着である
スピリチュアルな言い方をすれば、承認されたいという欲求は、それ自体が執着だといえます。
オーラを見ることで、あなたの承認欲求を観察すれば、それは濃い目の紺色に輝く、感情のエネルギーの固まりとして見えます。
それはまさに、過去に受け入れてもらえなかったことへの、悲しみと寂しさが入り混じった気持ちの固まりです。
承認欲求をなくすためには、そんな執着を捨てる必要があるのです。
承認欲求をなくすのが難しい理由
ですが、愛されたいとか、認められたいという気持ちを、執着だから捨てろと言われても、あなたにとってそれは容易に受け入れられることではないでしょう。
それは簡単に言えば、もう愛情を求めるなとか、認められようとするなと言われるような、そんな気持ちになるからです。
私たちが、なかなか強い承認欲求をなくすことができない理由がここにあります。
だからこそ、周囲の人からの愛情と、承認を求め続けてしまうのです。
心の渇きが現実を引き寄せる
スピリチュアルに見れば、その気持ちがあると、なおさら愛されたいと感じる現実を引き寄せ、認められたいと思う現実を引き寄せます。
きっとあなたは、それをもう嫌というほど経験してきたはずです。
ですから、もうそんなパターンを繰り返さないように、自分の心の渇きを癒し、承認欲求をなくす決意を固めてください。
そしてそのために、自分の心を整えていくことに取り組んできましょう。
自分を癒すことで気付くこと
その強い承認欲求をなくすことが出来たとき、私たちは初めて、無条件で人を愛せるようになり、認められるようになります。
それは、あなたがして欲しかったように、周りの人のしてあげれるようになるということです。
そしてその時には、なぜ自分がそれほど承認欲求が強かったのかも、自然と理解できることでしょう。
その時初めてあなたは気付くのです。自分が愛されていなかったのではなく、自分の親も愛し方が解らなかっただけなんだと。
それを実感することで、ようやくあなたは、心から親を許し愛せるようになるのです。
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自分の承認欲求が強いこと、これこそが悩みの大元なのだと思います。
子供のころの家庭環境は、二人姉妹の二番目に生まれ、3番目が弟でした。そんな中で、損な役回りばかりしてきて・・・。
現在も長男に嫁ぎ、ここでも損な役回りばかりしているにも関わらず、やって当たり前、やらないと周りから言われます。
ダイエットやそのた諸々、自分でも稼ごうとすると、お金が掛かるばかりで収入には全然結びつきません。全ては夫や家族親戚への承認欲求が強いことが根底にあると思います。
この強い承認欲求をなくすには、どうすればいいのでしょうか?