井上直哉
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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉(@my_earth_naoya)です。
カウンセリングやセラピー、スピリチュアルな占いなどを受けると、時折り「自分を信じなさい」とか、「自分の人生に責任を持ちなさい」と、言われることが在ります。
でも実際に言われた当人としては、その言葉にどんな意味があり、どうやって自分を信じれば良いのか、自分の人生の責任を持てばいいのか、よく解らないですよね。
今回の記事では、そんな「自分を信じること」とは、そして「自分の人生に責任を持つ」とは、どのようなことか、2つほど実例をあげてお話しします。
その上で、自分を信じて、自分の人生に責任を持つことの、スピリチュアルな意味をお伝えしましょう。
できる限り、その言葉の意味が解るように、噛み砕いてお話ししますので、最後までお付き合いください。
<目 次>
自分の人生に責任を持つこと
それでは「自分の人生に責任を持つ」ということから、話し始めてみましょう。その話を突き詰めれば、自然と「自分を信じること」へ繋がると思います。
今回お伝えするのは、私自身も少し驚いた、あるクライエントの一言です。
自分の人生に責任を持つとは?
まず、私の体験談をお伝えする前に、少し自分の心を振り返ってみてください。
あなたは自分の人生に責任を持てていますか?何が起きても、それは全て自分が選択した結果だと、受け止めていますか?
スピリチュアルな側面から言えば、現在のあなたの人生は、紛れもなくあなた自身で作り上げた現実です。
ですから、その結果を真摯に受け止め、自分を信じ、自分が作り上げた現実を生きれていますか?
人生の攻略本を探す女性
私が福島県の郡山市で、セッションルームを開いていた頃、ある20代の女性がセッションを受けに来ました。
今となっては、彼女の顔をあまり覚えていませんが、彼女が言ったあの一言は、今でも私の脳裏に焼き付いています。
そう、目を閉じて耳を澄ませば、まるでその時の彼女の声が、今でも聞こえて来るかのようです。
先生、なんで人生の攻略本は無いのでしょう。
彼女は私に、こう言ったのです。
人生で疲れ切り憔悴した彼女
彼女が私のもとに来た時、彼女は実家に引きこもりがちでした。
本当なら仕事などせず、ずっと引きこもって居たかったのでしょう。
ですが家庭の事情もあり、彼女が働かないで生活できる状況でもありません。
私が出会ったときには、彼女は何度となく転職を繰り返した結果、疲れ果て憔悴しきっていました。
彼女の生い立ちと経緯
カウンセリングが始まると、これまでいかに人間関係で苦しんできたのか、涙交じりに話してくれました。
元々は、母親の居ない父子家庭で育ち、弟の面倒も自分がみて来たこと。
何度転職を繰り返しても、結局同じパターンで職場に居ずらくなり、辞めてきたこと。
彼女は泣きながら言いました。
彼女が求める人生の攻略本とは
先生、なんで人生の攻略本は無いのでしょう。
え!? 人生の攻略本?
ええ、それさえあれば、私は決して間違うことなく、こんな辛い思いもしなくていいのに。。。なんで無いのでしょう。
それは彼女が心から絞り出した、すがるような言葉でした。
彼女は自分を信じれていたのか?
彼女は、確かに自分の人生に責任を持ち、苦しい現実に直面しても、そこから逃げずに人生を歩んでいました。
だからこそ、あれだけ精神的に苦しくても、家族のために仕事をして、疲れ果てていたのです。
でも彼女は、そんな頑張っている自分を信じることが出来ていたのでしょうか?
人生の攻略本を求め、決して間違うことなく、今の人生を歩んでいきたいと願いながら。。。
確かにゲームの攻略本のように、人生にも攻略本があれば、決して間違うことや失敗することはなく、この人生を歩んでいけることでしょう。
でもそれが、本当に自分を信じることなのでしょうか?それで自分を信じられるように成るのでしょうか?
人生の攻略本を手にすること
あなたはどうですか?彼女の様に自分の人生に責任を持つことが出来ていますか?
そして「人生の攻略本」を欲しいと望みますか?
人生の攻略本とは迷い苦しむことが無い人生
確かに人生の攻略本があれば、何も苦しむことは無いでしょう。
きっと一生失敗することなく、迷うことも間違うことも無いでしょう。
苦しみも、悲しみも、不安や心配もなく、ただ決められた選択をひとつづつクリアしていける。そんなストーリーの決められた人生。
あなたならいかがですか?その人生を望みますか?
人生の攻略本を求める人たち
一部の人たちは、彼女と同じように、「人生の攻略本」を求めています。ある意味それは、絶対的な正しさを保証する助言かもしれません。
「こうすれば必ず上手く行く。」
「これが正しい。」
「あなたはこうすべきだ。」
そんな言葉を心から待ち望んでいるのです。そしてその指示に従うことで、仮初の安息を得ようとしています。
私は以前に、そんなスピリチュアルな能力に頼っている女性について、こちらの「パワーストーン選びと自由意思〜絶対に譲れない~」でも、実例を紹介しました。
自分の人生をコントロールすること
でも残念ながら、他人の言葉を信じて従うことでは、本当の幸せや安らぎは手に入りません。
それではいつまでたっても、自分の人生をコントロールすることができないのです。
他人から与えられた受動的な生き方では、私たちはいつまでたっても自分を信じることが出来ず、人生をコントロールするパワーを持つことが出来ないのです。
例えて言うなら、それは舞台で定められた役を演じているのと同じだからです。人生に踊らされているのです。
自分の人生の脚本家になる
私たちが自分の人生を支配し、自らの意志で変えていくためには、自分の人生の脚本家になる必要があります。
そのためには、今までの人生についても、全て自分で書き上げたものだと、覚悟して受け止めることが必要なのです。
現在までの人生を、自分自身で作り上げたと断言し、これまでの自分の人生についても、すべてに責任を持つこと。
その時初めて、私たちは自分の人生の脚本家となり、今後のストーリーを自分で決めることができるのです。
スピリチュアルには、自分で決めた人生を、自分の意思で歩むことによって、始めて自分を信じることが出来るようになります。
自分の人生のすべてに責任を持つ
それはある意味、とても悔しいことかもしれません。
事故のような、思いもよらない現実に、落込み、憤りを覚えることもあるでしょう。両親は自分で選んでいないと、嘆きたくなることもあるでしょう。
ですがその気持ちをごまかさずに、自分の人生のすべてに責任を持ったとき、あなたははじめて、自分の人生の主導権を握れるのです。
そして人生で自ら選択していく勇気を手に入れます。その選択は、あなたにより多くの経験と、学びを与え、自分を信じることの大切さを学ばせてくれでしょう。
現実での喜びや幸せを手に入れられる、心の礎をとなるのです。
これまでの現実で感じた悔しさや憤りなど、それらの気持ちが自分の心の中にあることを受け止めて、その上で望む未来を思い描き、前を向く必要があるのです。
心の成長と停滞の境界線
私たちの心が、成長して自信が養われ、しっかりと現実を変えていけるか。それとも、何をしても自分の心も現実も変わらない、停滞状態のままなのか。
そこには、決して目にすることはできないけれど、明確な違いである心理的な境界線があります。
それは単に、心持ちの違いとも言える内面的なものですが、それが結果的に、あなたの人生を大きく分ける分岐点となるのです。
心の成長と停滞の境界線とは
私たちの心は、自分を信じることでのみ、成長していきます。
それは「自信が付く」という形で、私たちの実力となっていくのです。
ですが、自分を信じることが出来ず、他人の言葉を信じるようになると、人は何を経験しても意味がなく、心が成長できず停滞してしまうのです。
その心理的な違いは、とても明確な心の成長と停滞の境界線といって良いでしょう。
例えば、すべて親の指示に従って育ってきた方は、自分で選択するという経験がないので、いつまで経っても自分に自信が持てず、自分を信じることができません。
自分を信じることの大切さ
私はブログの中でもよく「私の言うことは参考資料ですよ。」とお話しします。
そして「自分で体験して学んでくださいね。」とお話しします。
私は宗教家ではないので、「私の言うことを信じなさい。」とか、「私を信じなさい。」とは言いません。
私の言うことはいつも同じです。それは「自分を信じなさい。」です。
心の成長を停滞を分ける境界線
私は、この心の成長と停滞の境界線を越え、私の指示を求める方を、突き放します。なぜなら私が一緒に居ると、相手にとって何も良いことが無いからです。
私と共にいると、いつまでも自分を信じることが出来ず、心の成長を妨げ、停滞させてしまうことになるからです。
今までにも数人が、この境界線を越えました。ですからそんな時には、ハッキリと言ってきました。
もうあなたのセッションはお受けできません。私のセッションやアドバイスはあなたの害にはなれど、役にはたちません。
ですから、これが最後です。
自分を信じられない女性との出会い
数年前に、ある女性からフラワーレメディの相談がありました。遠方にお住いの方で、メールでご相談いただき、アドバイスを求められたのです。
フラワーレメディとは、心を癒す花のエッセンスで、こちらの「【初心者向け】フラワーレメディの効果的な使い方<バッチシリーズ>」で詳しく紹介しているものです。
心の成長と停滞の境界線を越えていた女性
最初は症状を伺い、問診表を書いていただき、いくつかの種類のフラワーレメディをアドバイスしました。
ですが、その数か月後に来たメールを何度かやり取りし、私は彼女が境界線を越えてる人だと気が付きました。
それは先ほど説明した、人生において、自分を信じて心を成長させるための、とても大切な境界線です。
ですから、私は覚悟しました。彼女にそのことを告げる必要が在ると。
カウンセリングでクライエントの話を聞くだけではなく、オーラ診断などのスピリチュアルなワークでは、私は伝える必要があることは明確に言います。
それは相手にとって、自分が気付いていない、心理的な問題点を指摘することを意味しているので、私自身にも、伝える上での覚悟が必要なのです。
最後のメールでお伝えすること
井上です。まず大切なことなので、最初にお話ししておきます。
きっとこのまま、私があなたにレメディのアドバイスしても、お役には立てないことでしょう。それはレメディが役立たないとか、そういう問題ではありません。
きっと私がアドバイスする形でレメディを使い続けても、同じパターンを繰り返す可能性が高いと感じるからです。
それは「専門家の言うとおりにしたのに、結局何も変わらなかった。」というパターンです。
あなたはこれまでにも、それを嫌というほど感じてきたはずです。ですので、このメールが最後となりますが、私なりに希望を託してお送りします。
自分を信じて自分で選択すること
自分を信じて歩むこととは
私はそこまでメールを書くと、少し考えてみました。どうすれば彼女に、自分の人生に責任を持ち、自分を信じることの大切さを伝えられるだろうかと。
そして、出来る限り解りやすく意味を伝えられるように、あるたとえ話を考えたのです。
自分で人生を歩む大切さ
1つ例え話をしましょう。
ある2人の子供が街で道に迷っています。彼らはその手に地図を持っていますが、その見方が解りません。
すると1人の大人が来て、親切に目的地までの経路を教えてくれました。
「いいかい、この道をまっすぐ行って、3つ目の信号を左に曲がり、ポストのある交差点で、右に曲がるんだ。
そして・・・・・・。50mほど行くと、その場所があるよ。」
でも子供たちが言われた通りに進んでも、目的地にはたどり着けませんでした。
過ちの責任を取るのは誰か?
自分の人生に責任を持つということは、過ちや失敗の原因を人のせいにしないことです。それは全てを自分の責任だと、受け止めることです。
するとA君はこう思います。
「きっとあの人が間違っていたんだな。また別な人に道を聞こう。」
そしてまた別な人に道を聞きます。
もう一人のB君は、
「人に道を聞いた自分が悪かったな。まずはこの地図を頼りに進んでみて、自分で行く道を探してみよう。」
結局A君は、何度も人に道を尋ねますが、自分が望む目的地にはたどり着けませんでした。
ですがB君は、何度も失敗しながら試行錯誤した結果、地図が読めるようになり、自分の望む場所ににたどり着けるようになったのです。
自分の選択の結果に責任を持つこと
他人の言うことを信じて、人任せで人生を生きることは、あなた自身が誤ちや失敗をすることはなく、確かに安全かもしれません。
でもそれでは、いつまでたっても自分で人生を歩むことは出来ず、自分を信じることが出来ないのです。
教訓はこうです。人生は千差万別。すべて人の言うとおりにしていても、自分の望み通りに行くとは限りません。
なぜなら、本当の意味で自分の目的地を知っているのは、自分しかいないからです。
でも、最初は自信がなくても、自分で試行錯誤し、すべてを自分の選択の結果として責任を持ち。
その結果を受け止め、反省して繰り返し自分に向き合っていけば、いずれは目的地にたどり着けるかもしれません。
いかがですか?あなたがいずれ幸せを見つけることを祈っています。
それでは。。。お身体を大事になさってください。 井上直哉
自分の人生を人に委ねる人たち
色々な方の相談を伺っていたり、セッションをしていると、時折、自分の人生の責任を人に委ねる人に出会うことがあります。
それらの人は、ほとんどが自覚がなく、自分の人生を投げ出して、他人任せにしているのです。
療法家の元を渡り歩く人たち
彼らは多くの場合、自分自身の身体や心に問題を抱えながら、色々な療法家の元を渡り歩きます。
それは、何処に行っても自分が望む結果が得られないからという理由で、次々と渡り歩くのです。
でも実は、彼らの問題がそれらの療法家の施術により、改善していないのではありません。
彼らは1度の痛みや落ち込みで、自分の思い通りに改善が進んでないと思い、耐えられなくなるのです。
そして、療法家の施術に効果が無いからだと理由付けし、協力し合うべき相手を攻撃し始めます。それにより、自分の不満や不調の責任を、全て相手に取らせようとするのです。
それはスピリチュアルなレベルで、自分の人生の責任を持つことを避けているのです。
自分も相手も信じていない生き方
残念ながら彼らは、最初から相手も自分も信じてはいません。
彼らが望むものは、お金を支払った結果であり、それは施術を行う相手がすべきことで、自分はそれを待っていればいいと考えています。
それはまるで、自転車に乗れるようになりたいと言いながらも、自分でペダルを踏もうとせず、永遠に後ろで支えることを強要する、我儘な子供の様です。
彼らは最初から、自分で問題に取り組もうという意思もなければ、自分は被害者でしかないと考えています。
だからこそ、誰のもとで施術を受けようとも、いつまでたっても改善することは無く、その結果は明らかなのです。
自分が被害者であることに満足して、自らの人生の責任を相手に押し付けている限り、心も現実も変えることはできません。
相手を信じ自分を信じること
彼らに必要なことは、何よりも相手を信じ、自分を信じることです。
それは結果に捕らわれず、自分が選択した相手を信じて、そのために共に協力して結果を出そうという意思です。
それが自分を信じ、自分の人生に責任を持つことなのです。自分を信じることが出来な人たちは、何か問題が起きると、必ずその責任を周囲の人や環境のせいにします。
その結果、彼らはいつまでたっても自分を変えることが出来ず、ずっと同じ苦しみを抱えながらも、自分を癒してくれる人を求めて彷徨い歩くのです。
本質的には、自分の心を癒すことは、自分自身でしかできません。この世界にある様々な心理療法は、すべて自助努力をサポートするものなのです。
ですから、最初から自分でそれを放棄して、人任せにしていては、何をしても無意味だといえるでしょう。
全てが自分の責任だという考え方
以前に、私のビジネスの知人が、「雨が降っても自分の責任、雪が降っても自分の責任」と言っていました。
極論を言えば、確かにそれが自分を信じて、すべての人生の責任を取るということです。
それは何が起きても、自分の責任であるという考えですが、それと同時に、この人生の全ては、自分が主導権を握っているという宣言でもあります。
自分が自分の人生を支配しているという、自分を信じる宣言です。
自分を信じて選択する大切さ
自分を信じることが出来ないからと言って、自分で選択することを放棄し、人生を人に委ねたとき、私たちは人生をコントロールする力を失い、「成長」から「停滞」へと境界線を越えます。
でもそのことに気付き、今一度自らの人生に責任を持てば、もとの「成長」のサイクルへと戻れます。
現実が辛く厳しくても
もしかしたら、今いる現実はとても辛く、人に委ねてしまいたいと思うかもしれません。
ですがその現実こそが、在るがままのあなたの人生であり、あなたが居る場所なのです。
その現実から目を背け、人に委ねてしまうことで、仮初の安心を得ても、何も現実は変わらないのです。
それではいつまでたっても、自分を信じられるようにはなりません。
自分の人生の脚本家となる
人の言葉に委ねず、いつでも自分で選択すること。それは、人生のすべての恵みを受け取るための、揺るぎないスピリチュアルな条件です。
自分の人生すべてに責任を持つこと。それが心を成長させるための糧となり、人生を創造するための、パワーの源となるのです。
「人生の攻略本」もうあなたには必要ないはずです。
全ての現実が、あなたに与えられた尊いギフトだと、理解しているのですから。そしてあなた自身が自分の人生の脚本家なのですから。
【同じ悩みを抱えた方の声】
私は昔から「自分を大切にする」方法がよくわからなくて、いつもネガティブに物事をとらえがちでした。だから仕事が終わって家に帰ると、一人でもんもんと落ち込んでばかり・・・
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こんな問いかけは、今まで聞かれたことがなかったと思います。
でもこれが、自分の人生に責任を持つという言葉の、スピリチュアルな意味なのです。