井上直哉
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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉(@my_earth_naoya)です。
先日、高校生の姪っ子が、家に泊まりに来ました。
何日か家から学校へと通ったのですが、その間に「我が家のルール」について、話をすることがあったのです。
それぞれの家に、それぞれの家庭で決めたルールが在ると思いますが、姪っ子と話をしていて、その家のルールの大切さがいくつか解りました。
ですから、今回は私自身が決めている我が家のルールを4つ紹介しつつ、心理の専門家としての立場から、そんな家のルールづくりのポイントについて、お話ししたいと思います。
もちろん、なぜ家のルールが必要なのかもついても、子育てをする上での心理的な理由を解説します。良かったら参考にしてみてください。
井上家のルールを話す前に
私の家のルールを話す前に、大切なことなのであらかじめ申し上げておきます。
完璧な我が家のルールなんて無い
気を付けていただきたいのは、私がお話しするルールが、我が家のルールとして、心理的に間違いないということではありません。
このルールは、あくまで私が、自分の理想の家庭を考えた上で決めたルールで、必ずしも各家庭に当てはまるものでは無いといえます。
ですから、もしこれから自分の家のルールづくりをするのなら、くれぐれも書いてある通りにすれば良いと思うのではなく、自分の判断で決めてください。
そのあたりを勘違いせずに、読んでいただければと思います。
私が決めた4つのルール
日頃、我が家のルールといえば、誰もが無意識に決めていることで、漠然としていると思います。でも子育てにおいては意外とこのルールが重要です。
まずは、私が決めている我が家のルールを4つほど紹介しますので、あくまで参考までに聞いていください。
1、テレビやゲームに関するルール
我が家のルール1:朝からテレビを点けたり、ゲームをやらないこと。
寝起きは、誰もが意識がぼんやりとして、どこか潜在意識のままで過ごしています。
そんな時に、テレビやゲームなどの刺激を受ける光や情報を浴びれば、それだけで1日がどこか心が落ち着かない、雑多な慌ただしい気分でスタートしてしまいます。
私は以前に、こちらの「テレビの持つ心理的な特性と影響力について<心のプロよるテレビを見るときの注意点>」でも、テレビの影響については話しましたが、朝の時間は特に注意が必要です。
ですから、朝からテレビを見たり、ゲームはしないようにと話しています。
ちなみに「いつまでが朝なの?」という点ですが、子供が幼いころに聞かれ「午前9時までが朝」と話しています。
2、食事の時間の過ごし方のルール
我が家のルール2:夕食は全員揃って、テレビは消すこと
夕食は全員揃ってというご家庭は多いと思います。ただご主人が忙しくて、残業続きだったりするとちょっと難しいですよね。この辺はまだ、自営業の利点かもしれません。
全員が顔をそろえる時間が、1日の中にあること。私はそれが大切だと思っていますし、幸せなことだとも思っています。
その時間は、子供や家族の何でもない話しを聴きながら、一緒に過ごすための時間です。「今日の部活は大変だったみたいね。」「テストはダメだった~。」などなど。
ですから、テレビが点いていては話にならないですよね。確かにテレビを見ながら、家族で過ごすのは楽しいけれど、それは食事の後でと決めています。
最近は、テレビに録画機能が付いている物もの多いですから、子供には「録画しなさい。」と言って、食事中に見たい番組は途中からでも録画させます。
3、LINEや携帯電話に関するルール
我が家のルール3:夜はLINEや携帯は禁止
基本的に、夜はスマホでのLINEや友達との通話は禁止です。
別にゲームや音楽を聴くこと、その他ネットを見ることなど、スマホの利用はOKですが、外部とのやり取りは禁止。
こちらの「中学生のLINE(ライン)いじめ問題における心理的な原因と対応策」でも書いたように、家は子供が安心して休める場所であるべきです。
ですから生活にメリハリを付ける意味で、学校での友人関係も昼間だけが理想。夜はLINEやスマホでの電話は禁止と話しており、遅くとも夜の10時を過ぎたら切りなさいと言っています。
娘も今は高校生で、その辺の分別はつくので、夜の10時と言っていますが、中学の時には9時までと言っていました。
4、学校を休む時のルール
我が家のルール4:学校を休んだり早退したら、その日はスマホやゲームは禁止
学校での友人関係や先生との関係、勉強やテスト、進学の悩み。子供も成長していく過程の中で、色々なストレスを感じて、時には学校に行きたくないと思うこともあるでしょう。
そんな時に明確なルールがあれば、親としても安心して学校を休ませられますし、子供としても親からのストレスが掛からずに、家で心をリセットできます。
そこでこちらの「不登校の小学生の対応策 子供が学校を休むルール【実例紹介】」でも話したように、学校を休むときの、我が家のルールを決めておくのです。
私は子供には、「体調が悪い時には、学校は休みなさい。でも、学校を休むのだから、その日は布団でシッカリと休み、体調を整えること。」と話しています。
休んだ日はスマホ禁止の補足
人間誰しも、本当に体調が悪い時には、布団の中でゆっくりと休めます。
でも回復すれば、布団の中で何もせずにじっとしているのは、返って苦痛になるのです。特に子供ならなおさらです。
ただそんなときにスマホやゲームがあれば、より楽な刺激を得ることに気持ちが逃げてしまい、本当の問題に向き合わずに時間を過ごすことになります。
布団の中でジッとしているぐらいなら、まだ学校に行った方がマシ!というぐらいがちょうどいいのです。
辛いけど布団の中で休んで居た方が良いと思うなら、学校に行けない理由をシッカリと、聞き取ってあげる必要がありますよね。
スマホやゲームがストレス解消になっているのか?疑問に感じているご両親も多いことでしょう。それにについては、こちらの「ノーメディアデーの意味と効果とは?心理の専門家が取り組み方を解説」をご覧ください。ノーメディアデーの効果を解説しつつ、スマホやゲームなどのメディアの影響についてお話ししています。
家のルールづくりのポイント
ここからは、我が家のルールづくりをする際に、気を付けていただきたいポイントをお話しします。
これは心理の専門家としての意見ですから、どんなルールを作るにしても、気にかけておいてください。
我が家のルールは主が決める
では基本的なところですが、我が家のルールはその家の主が決めるものです。もちろん奥様と話し合っていただき、ご主人が最終的に決定するようにしましょう。
ですがから、もし母子家庭で子育てをされているなら、その家の主であるお母さんが決めることとなります。
注意点は、いかに我が家のルールだからと言っても、「俺がルールだ!」というのは違います。それでは子供は怖がるだけで、何を守っていいのか解りません。いい加減すぎます。
言葉として伝わるルールを作り、誰が決めているのかが明快になっていることが大切なのです。
お父さんとお母さんで、それぞれ言うことが違うのが、子供にとって一番ストレスになりますから、くれぐれも家のルールづくりは夫婦で行いましょう。
ルールが在る理由を理解させる
これはさらに重要です。家のルールは、感情に任せて決めてしまうのではなく、そのルールがある理由も明確にしましょう。
子供が大きくなればなるほど、我が家のルールだからと、一辺倒に押し付けられることを一番嫌がります。それでは、無理やり命令に従属させているのと同じです。
でも子供たちにも理解できる、明確な理由のあるルールなら、基本的に守ることに同意してくれます。そして潜在的に、家で守るべきルール(常識)として捉えてくれます。
夜寝る前に歯を磨くのと同じになるのです。そのためにも、子供にルールを伝える時には、その理由も必ず話して納得させましょう。
家のルールづくりをせずに、「いいから親の言うことをきけ!」とか、「子供は親の言うことをきくのが当然!」とかはやめましょう。それでは子供の心に反感が募り、思春期に痛い目にあいます。
子供が小さなうちに決める
これが最大のポイントです!それは子供が小さなうちに、我が家のルールづくりをして、あらかじめ決めてしまうこと。
たとえば、子供が初めてゲームを手にしたとに、利用法のルールを伝えてから渡す。スマホを手にしたときに、使う時のルールを決めて、それを承諾させてから渡す。
実は一番最初が一番ルールを受け入れやすく、後付けのルールであればあるほど「今までは良かったのに・・。」となります。特にスマホなどは要注意です。
もし途中でルールを決めるなら、そのルールを作る明確な理由を伝え、その上で私ならこう言います。
「親が携帯代を払っているのだから、ルールを決めるのは当然!社会人になって、自分で働いて携帯代を払うようになったら、自分の好きにしなさい。」と言います。
思春期の子育てで、なかなか子供が親の言うことをきかないと思うなら、こちらの「中学生の子供が母親の言うことを聞かない心理的な理由と対策」をご覧ください。思春期の子供の心理状態が、とても良く解ると思います。
ルールを守らせる上での注意点
夫婦で家のルールづくりをして、ご主人が最終的にルールを決めて子供たちに話したら、あとはそれをどうやって守らせるかです。
我が家のルールは在ることに意味がある
まず大前提としてお話ししておきたいことは、我が家のルールは在ることに意味があります。
それは交通ルールと同じで、ある一定の決まりを作ることで、それぞれが家での生活を、より円滑に過ごせるようになるためのものです。
スポーツやゲームなども、明確なルールがあるからこそ誰もが楽しめるように、共同生活の中では、人はルールがあった方が安心して過ごせるものなのです。
ですが、我が家のルールは守るべきものであっても、逐一目を光らせてチェックするものではありません。
お互いにそのルール内で日常生活を送るという、暗黙の了解のようなものです。
親も家のルールを守りましょう
そこでもちろんですが、家のルールを決めた以上、ご両親もそのルールを守るように心がけましょう。
例えば、テレビやゲームに関する項目、LINEや携帯電話の夜間の利用。もちろんお仕事上、それが難しいこともあるでしょう。
そんな時には、仕事上であることを必要に応じて、さりげなく家族に伝えましょう。
私は夜にZoomなどのネット会議がるときには、「自分の部屋で、ネット会議しているから入らないでね。」と伝えておきます。
家のルールづくりはしたものの、当の本人が守らないようでは、やはり子供も守らなくなります。
ルールを厳しく言いすぎるのは禁物
ここは特に注意が必要な点ですが、あまりにも家のルールを厳しく言いすぎると、返って子供のストレスとなります。
家とは疲れて帰ってくる、休息所のような役割が理想です。家に帰ってきたのに、家に居れば親から小言やルールについて厳しく言われ、心が休まらないでは逆効果です。
時折、「家に帰りたくなかった、学校に居る方が楽しかった。」という、子供時代を過ごした方のセラピーを行いますが、そうならないように注意しましょう。
ポイントは我が家のルールを決めたら、思春期を過ぎた子供にはあまり干渉せずに、見守ってあげられるスタンスで過ごせるのがベストです。
ルールも極端に逸脱しない限りは厳しく言わず、言う時にはハッキリと一言伝えて終了です。くれぐれも感情的になったり、小言を繰り返すなど、引きずったりしないように心掛けましましょう。
あまりにも子供のことを待てずに、イライラとして感情的になってしまうなら、こちらの「子育てでイライラする心理的な原因とスピリチュアルな解消法」が役立ちます。その中で紹介するフラワーエッセンスのインパチェンスは、子供を信頼して待てるようになりますから、特におすすめです。
改めて我が家のルールについて思う
私はこの4つのルールを作っておいて、本当に良かったと思っています。
どうしても暗黙の了解のように、ルールが在るようで無いお家も多いと思いますが、子供にとっては意外とそれがストレスになるのです。
その時々で、違うルールを一方的に決める審判が居たら、あなたも横暴だと思いますよね。(笑)
我が家のルールは親と子供のために作る
我が家のルールが無いと、どうしてもその時々の気分で、子供に対して厳しくなってしまったり、チェックするかのように目を光らせてしまいがちです。
でもそれは、子供にとって休むべき家庭で安心できず、いつまでたってもストレスが解消できないプレッシャーとなります。
親としても本心では、子供に安心して家で過ごして欲しいのですが、学校生活や勉強のこと進路のことがあると、思わず厳しく言いすぎてしまうものです。
ですから、我が家のルールづくりには、そんな親自身の子供への過干渉を抑制する意味もあるのです。
家族でルールを決めることに意義がある
いかがでしたか?一通り我が家の4つのルールを紹介して、そんな家のルールづくりのポイントをお話しし、それを守るときの注意点をお伝えしました。
最初にも申し上げましたが、私の家のルールを、そのままご自分の家のルールにすればOK、というものではありません。
夫婦で子育てについて話し合い、子供にもよく説明してルールを決める。その過程がとても大切で意義あるものだと思うのです。
我が家のルールは、子供も親も、安心して家で寛げるようなるためのものです。
それにパーフェクトなルールなど最初からありませんから、家族で相談して、住み心地の良いルールを考えてみましょう。
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子離れできない母親のために心理の専門家が示す5つの対処法【実体験】