井上直哉
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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉(@my_earth_naoya)です。
さて、今日のブログは前世療法に関する質問の続編です。
以前に私のもとにセッションを受けに来られた方で、3名ほどこんな方がいました。
それは、他のセラピストのもとで前世療法を経験したが、自分は催眠にかからなかったという方です。
それ以外にも、たまに聞かれることがあります。「催眠療法で催眠に入れない人はいますか?」とか、「本当に私は催眠にかかるのでしょうか?」と。
前世療法は催眠療法の一種ですから、それを受けようと思えば、催眠に対して心配な気持ちになるのはとても良く解ります。
ですから今回は、彼女たちの実例をもとに、なぜ前世療法を受けても催眠にかからない人がいるのか、その理由を詳しくお伝えします。
なお、催眠にはかかたと思うけど、前世が見えなかったという方は、こちらの「前世療法で「前世が見えない」という人の理由を専門家が解説」をご覧ください。
<目 次>
彼女たちが催眠にかからなかった理由
彼女たちは、前世療法を体験するためにあるセラピ―ルームに行き、セッションを受けたものの、催眠事態にかからず、前世療法を体験できなかったそうです。
3人に欠けていた催眠療法で大切な在ること
でもなぜ催眠にかからなかったのに、わざわざ私のもとに来たのか?
それはやはり、どうしても前世療法を体験したいからです。
私がまず彼女たちに、以前のセラピールームで受けた催眠療法の内容を聴き取ると、在ることが解りました。
それは催眠を受ける上で、最も重要なことが抜け落ちていることです。
そしてこの3人とも同じことが原因で、催眠に入れていませんでした。
催眠にかからなかった理由
それは何だと思いますか?
心理セラピーを進めていく上では、よくクライエントとの信頼関係が重要だと言いますが、この問題に関しては信頼関係ではありません。
それ以上に重要なことで、催眠療法や前世療法を受けても、何も変わらないという人によくあるパターンです。
それは「事前説明が無かった」ことです。
私が思うに、催眠に入れるかどうかは、この事前説明で決まります。
ですが、お越しになった3名は、みなこの事前説明を受けたのかさえも、まともに覚えていませんでした。
催眠状態についての事前説明の大切さ
もしかしたら担当したセラピストは、事前説明をしたのかもしれません。
ですが最近では2時間程度の短時間で、前世療法を進めているセラピールームも多いので、内容をシッカリと理解できているのか確認されなかったのでしょう。
その結果、彼女たちには催眠状態がどのようなものか、シッカリと理解できていなかったのです。
そして催眠療法では、どんな仕組みで心を癒していくのかさえも、良く解っていませんでした。
彼女たちは、催眠状態に対する知識が無いままセッションを受けたため、たとえ催眠にかかっていたとしても、催眠に入れている実感が得られなかったのです。
催眠療法では事前説明がとても重要
そう、催眠療法を受けているクライアントが、自分が催眠に入れている実感を得るためには、この事前説明がとても重要なのです。
誰もが催眠状態を知らない
まず最初に言えることは、一般人であれば普通は催眠状態がどんな状態かを知りません。
一度も催眠に入ったことがないでしょうし、催眠ついて詳しく学んだことも無いでしょう。
にもかかわらず、催眠状態についての説明を受けず、どのような状態が催眠状態か解らないまま、セッションを受けるのです。
それでは受けているクライエントが、催眠にかかっていないと感じても仕方のないことでしょう。
催眠にかからないのはセラピスト側に問題がある
これはある意味、前世療法を行うセラピスト側に問題があります。
短時間で行うがゆえに、事前説明やカウンセリングの時間を省いて、クライアントが催眠について理解していないままで、前世療法を行うからです。
それは前世を見れるか以前の問題で、まずはシッカリと催眠状態に入れるかどうかの、とても初歩的なレベルの話なのです。
私が前世療法を行う際には、個別のカウンセリングはもとより、催眠状態がどんなものかについても、リハーサルなどをして、実際に理解してもらいます。
本来はそれから前世療法のセッションをスタートすべきなのです。
催眠状態とはだれもが自然と入れるもの
私の前世療法では、多くのクライアントが事前説明を受けることで、催眠状態について正しく理解し、受けたあとには自然と自分は催眠に入っていたと感じます。
そして帰り際には催眠状態の余韻で、少しぼんやりとしたリラックスした面持ちで帰ってきます。
ですから、事前説明さえシッカリと行い、催眠状態について正しく理解してもらえば、決して催眠にかからないなどという問題は起きないのです。
催眠状態とはこちらの「トランス状態の意味と変性意識状態との違いをスピリチュアルに解説!」でも解説した、軽度のトランス状態ですから、クライエントが原因でかからないということはほとんどありません。
催眠療法ができない特殊なケース
基本的に私の経験の限りでは、 催眠療法や前世療法で催眠にかからない方は殆どいません。 ですがあえて言うと、催眠療法に適さない人はいます。
私はそんなときには、理由をお話しして、セッションをお断りするようにしています。
催眠療法が適さない人
それらの方は、ちょっと特殊な方で、例えばとても強い宗教観(新興宗教)をお持ちで、熱心に活動されている方などは難しいと言えます。
その他、霊的に極端に敏感になっている方や、強い特定の世界観に捉われている方など、本当に稀です。
中には催眠療法のようなスピリチュアルな体験が大好きで、イメージの世界にばかり意識が行っている、極端に地に足がつかない人もお断りすることが在ります。
以前にこちらの「地に足をつける意味とは?スピリチュアルな地に足をつけて生きる方法」でも解説した、現実離れした地に足が着かない人です。
だいたいメールや電話でやり取りをすれば解りますので、その際にはこちらから催眠療法を受けることが難しいと申し上げます。
催眠療法をお断りした実例
そういえば以前に、一方的に予約を取って、押しかけて来た方がいました。
予約をお申し込みいただいたのですが、電話やメールでの連絡が取れず、仕方なく指定された日時にセッションルームでお待ちしていたのです。
すると年配の女性がその時間にお越しになりました。かなり遠方から、新幹線で来てくださったようでした。
ですが、カウンセリングを初めても、なかなかご自分のことはお話にならず。一向にコミュニケーションが取れません。お話しいただくことは「前世療法を受けに来た」の一点張り。
あまりにほかのお客様と違い、打ち解けていただくことが出来ないので、時間を掛けて話を聞きだしていくと、あることが解りました。
カウンセリングが無理な時点で催眠は難しい
それは新興宗教をされており、とても固定的な宗教観をお持ちだったのです。
結局のところその宗教は別として、ご自分のことを一切話されず、催眠療法の前のカウンセリングも無理だったので、こう申し上げたのです。
すると突然感情的になって。
と怒鳴りだされたので。
とお答えしたら、歯ぎしりをしながら黙って帰られました。
この様なケースはとても特殊ですし、事前に電話かメールで やり取りが出来ていれば、その時点でお断りもできたと思います。
退行催眠療法が前世療法の前準備
私はこちらのブログでも、ことあるごとに話をしていますが、前世療法をお受けいただく際には、必ずその前に年齢退行催眠をおこないます。
それは自分自身の過去の出来事、特に幼い頃のことを思い出して、その時に感じた気持ちを再体験してくるワークです。
その感情的な体験が、前世療法を受けた時に、前世の記憶と今世の自分を結び付け、実感を持っていただくための鍵となるのです。
それによってクライアントは、初めて自分の前世の記憶を見たと実感するのです。
催眠療法で前世を思い出せない理由
でも最初のカウンセリングが出来ない方は、どだいセラピストとして私を受け入れていない状態、それは信頼されていないことを意味します。
過去の記憶を蘇らせる以前に、今現在のことも話せない状態なのです。例えばその方が、自分の子供の頃を思い出しても、私に話してくれるようには思えません。
だからこそ前世療法をやっても、何も思い出せないと言われるのは、火を見るより明らかです。
現在の自分も、過去の自分も、自分の心の状態も、セラピストに伝えられないのでは、催眠療法どころかセッション自体が成り立ちません。
それは催眠にかからない以前の問題なのです。
前世療法の臨場感が前世の記憶と実感させる
前世療法を受ける上で大切なことは、クライアント自身が自分は催眠に入っていたと感じ、思い出した前世の記憶を自分のものだと実感できることです。
でもそのためには、セラピストを信じ、ともに自分の心を見てこうという気持ちが必要です。
その気持があって初めて、閉ざされていた心の扉が開いて、奥深くにしまわれた過去の記憶が蘇ってきます。
前世体験の臨場感がカギとなる
私はこちらの「前世の記憶を思い出す意味とは【前世体験の実例集】」で紹介している記事の中でも、ことあるごとに「前世療法は臨場感のある、体験型ワークですよ。」とお話ししています。
それはまるでジェットコースターに乗るかのように、自分で体験できるものなのです。
ですからその臨場感こそが、あなたに催眠に入れている実感を与えてくれます。
そして前世療法で蘇ってきた記憶を、あなたの前世の記憶だと実感させてくれるのです。
催眠にかからないと言われた3人は、その臨場感も足りなかったのだと思います。
前世療法の癒しを深める時間
私の前世療法セッションも、本当のことを言えば、いまの倍ぐらいの時間を掛けて段階的に勧めるのが理想です。
以前は10時間ほどかけて、催眠になれるステップをじっくりと進めながら、前世の記憶へと誘導していきました。あえて申し上げるなら、その方が心理療法的な観点からすれば、確実に効果は高いと言えます。
ですが今設定している前世療法セッションは、主目的が前世体験による気付きを促すことです。
それは無意識レベルでの、意識変容や認識が変わる切っ掛けを与えることですから、これで十分だと考えています。
まあそうはいても、かなり濃密なセッションを短時間で集中的に進めていくのですが。
前世療法では内側からくる情動があなたを癒す
前世療法で感じられる臨場感は、あなたの内側からやってきます。それはあなたが、 前世に体験した熱い思いと湧き上がる情動です。
大切なのはあなたの心の成長
前世療法を行ったときに、一番最初に出て来る前世は、今のあなた自身にとても強く影響を与えている記憶です。
ですが必ずしもその体験は、前世の出来事として実証できるわけではありません。
もちろん、私は催眠療法の専門家として、前世の記憶を実証する研究書なども読んでいます。
でもその前世が本当かどうかを実証することは、さほど重要なことでは無いのです。
前世を見ることでの癒しとは
大切なことは、その体験を通してあなた自身が癒され、意識が深いレベルで成長することです。
そのためには何も詮索せずに、ただセラピストと共に前世で体験したことを感じ、振り返ってくる必要があります。
『ああ、そうだ 、確かにそんなことが在った。』と、すると私たちの心は、気が付かないような深いレベルで癒されます。
そしてその体験こそが、あなたに新しい気付きと成長を促してくれるのです。
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