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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉(@my_earth_naoya)です。
私は催眠療法の専門家として、前世療法セッションを行っていますが、あなたは前世療法を受けたことがありますか?
私のもとには、以前に他のセラピールームで前世療法を受けたのに、前世が見えなかったという方が、何人もお見えになります。
ですがそんな方も、私のもとで前世療法を受けると、自然と自分の前世を思い出して体験されます。
今回の記事では、なぜ彼らが前世を見れなかったのか、その理由をお話ししたいと思います。
もしあなたが、前世療法を受けたけど前世が見えなかったなら、きっとこちらの理由のいくつかが、ご自分の体験に当てはまるでしょう。
そしてそれと共に、前世療法で前世を見るためには、何が必要なのかもご理解いただけると思います。
前世療法で前世が見えない体験談

私は魔法の言葉セミナーという、メンタルヘルスセミナーを年に何回か開催していますが、セミナー後には懇親会を兼ねたお茶会があり、色々なスピリチュアルな話が出ます。
基本、みなさんあまり日常で、お友達とも話せないようなことなど、スピリチュアルで不思議な体験に対する話題が飛びかいます。
そんな中で、私が催眠療法を専門にしているので、前世療法についても話しになりました。
前世が見えなかったという相談
セミナーに参加してくださった方の中に、以前に友人と前世療法を受けたけど、全く体験できなかったという方がいたのです。
私は自分が前世療法のセッションをしていても、そんなお話を伺うことがあるので、その方に聞いてみました。

すると。

そんな風に答えてくれました。それを聞けば、ほぼ前世療法で見えない理由は解ります。
前世療法セッションで大切な時間
最近では、前世療法がとても有名で、日本国内でも多数のセラピスト養成講座があります。
そのために、個人で開業しているセラピールームの中には、2、3時間程度のワークで前世体験ができると、紹介しているセラピールームも少なくありません。
中には、Skypeなどのネットで受けることが可能で、価格も抑えられ気軽に受けることができるところも多々あります。
場合によっては「期間限定で無料で体験してみませんか?」というヒーリングルームなども、あるぐらいです。
以前は10時間のセッションが最短だった
私が開業して、催眠療法を始めた2001年のころは、まだ催眠療法のセラピストも少なく、海外から講師を呼んで、心理療法としての専門技術を本格的に学んでいました。
私の講師の先生も、その当時では珍しく、長年心理療法に携わっていた、とても素晴らしいセラピストです。今でも心から尊敬している一流のセラピストだといえます。
ですから、その頃のセラピールームは、前世療法といえば催眠療法を何度か体験して、それから受けられるものであり、短期間にうけるとしても2日間(10時間)程度。
決してセラピールームに訪れて、すぐに前世療法を始めるようなことは無かったのです。ところが今は違います。
先にも紹介したように、短時間に結果を出そうとされるセラピストがとても多く、それでは前世が見えないという方が居るもの、ある意味当然かもしれません。
10時間の前世療法が2時間になる理由
あなたも不思議に思いませんか?なぜ以前には最短でも2日間(10時間)程度のかけていたセラピーが、2時間に短縮できるのでしょうか?
私は不思議に思い、それらの短時間の前世療法を受けて、前世が見えなかったという人たちに、以前のセッションの内容について色々と聞いてみました。
そしたら、彼らが以前の前世療法で、前世が見えなかった理由がとても良く解りました。そしてどうやって2時間でやっているのかも解ったのです。
簡単に言ってしまえば、10時間を2時間にするために、すべての準備とすべてのステップ、そしてすべてのフォローを省いて、前世療法を行っているのです。
短時間の前世療法で前世が見えない理由

私は以前にこちらの「催眠療法で催眠にかかるかはコレで決まる!かからない人の実例と原因」でも、催眠に入るためには、事前準備が大切だとお話ししました。
ここでは、そんな短時間の前世療法セッションで、なぜ前世が見えないのか、その理由を詳しく解説していきましょう。
事前のカウンセリングがない
2時間の前世療法セッションでは、この事前のカウンセリングがないことが多いようです。
確かに多少なりともお話を聞いてくださることはあるでしょう。例えば「なぜ前世療法を受けたいのか?」など。
でもそれが、時間が掛かる心理療法としてのカウンセリングかといわれれば、いかがでしょうか?きっとそんなことはないですよね。
私は事前のカウンセリングで、その方の日頃の悩みや問題を伺い、どの角度から催眠を深め、前世へと記憶をさかのぼるかプランを立てます。
それは、心理療法のカウンセリングのスキルをフルに使い、40分程度でクライエントの問題の核心を絞り込んでいくとても重要な作業です。
催眠療法(催眠状態)に関する説明がない
これは私も話を聞いてとても驚いたのですが、短時間で前世療法を受けられるサロンの中には、全く説明がないところもあるようです。
いきなりリクライニングシートに座らされ、「それでは始めますね。」とか言われても、正直困りますよね。「何を始めるの!?Σ(゚Д゚)」みたいな。(笑)
それは極端としても、催眠療法で催眠に入れるかは、事前の説明がとても重要です。催眠がどんな状態で、どんなことに注意が必要なのか。前世はどう見えるのか。などなど。
私は事前説明を行いながら、その方がどの程度、催眠に掛かりやすいかもチェックしますし、前世をどのように見ていくかも疑似体験してもらいます。
でも短時間で前世療法を進めようとすれば、必然的に催眠の説明やカウンセリングの時間を削らざる得ません。
記憶をさかのぼる年齢退行もなし
前世療法とは、催眠療法の一分野である「退行催眠療法」の一種です。
その分野には「年齢退行催眠」や「胎児期退行」などもあり、その先に「前世療法」があります。
でも短時間で前世療法を実践されるサロンでは、自分の記憶をさかのぼるという、年齢退行催眠を行うことはなく、いきなり前世療法を行います。
また簡略化して年齢退行催眠を行うことはあっても、自分の記憶が蘇ったという実感が伴わないのです。忘れていたことを「ハッ!思い出した!Σ(゚Д゚)」ということがないのです。
「それは前から覚えていたことだから。(;´・ω・)」みたいに、記憶が蘇っているという実感が持てないのです。
短時間過ぎて催眠に入れていない
そして中には、あまりにも短時間過ぎて、実際に催眠状態に入れていない人もいます。
催眠とはこちらの「トランス状態の意味と変性意識状態との違いをスピリチュアルに解説!」でも解説した、変性意識状態の一種の軽度のトランス状態です。
ですが、前世療法を受けても前世が見えない方の多くは、セッションを受けているときにも、色々と考えて思案しています。
それはまだ表面意識といえる顕在意識が優位な状態、それでは催眠状態に入れたとは言えないのです。基本的にその人が、どの程度速やかに催眠に入れるかには個人差があります。
ですから初めての方は、徐々に深めるかのように、確認しながら催眠状態に入る必要があります。でも、短時間のセッションでは、でもその過程にも時間を掛けられないのです。
前世が見えにくい人も確かにいる

でも中には、確かに前世療法を実践しても、前世が見えにくい人はいます。
それは本来なら、年齢退行催眠など事前のセラピーで、取り除けば解消できる問題で、短時間でいきなり前世療法を行おうとするからこそ、無理があるだけなのです。
催眠でリラックスできない人
日頃の生活で溜めているストレスが多いゆえに、催眠に入ろうとすると気持ちが落ち着かなくなり、催眠に入れない人がある程度の割合でいます。
それらの人は、本来なら心理療法としての催眠療法を受ければ、段階的に催眠状態に入っていくことで、その疲れを癒し催眠に入れるようになります。
ですが基本的に、2時間で前世療法を行おうと思えば、クライアントがどの程度催眠に入れているかは、問題視できないでしょう。
ゆっくりと催眠を深める時間や、邪魔となる問題を取り除くような時間はないので、とりあえず一連の手順を進めて行くことに専念せざるを得ません。
そのため、前世が見えない人が、セッション後にセラピストに何を聴いても、明快な回答は返ってこないケースが多いようです。
前世体験に関する固定観念がある
時には前世療法を受けに来る方の中に、何冊もの関連書を読んで、とても大きな期待を持ってくるケースがあります。
それ自体は特に悪いことではないのですが、無意識に前世療法や前世体験に対しての思い込みがあると、それがかえって前世が見えないという問題を起こします。
これは心理的な思い込みが、感性を狭めてしまう問題で、実際には前世の記憶が蘇りつつあるのに、思考で判断してしまい、その記憶を掻き消してしまうのです。
これは本来なら、事前のカウンセリングや、催眠の説明によって取り払うべき思い込みですが、時間が無いという理由で、その作業ができないのでしょう。
それでは何をしても、催眠に入れたと実感することはできません。
催眠中になかなか集中力を保てない人
これも基本的には、時間をかけて催眠療法を受けることで解消できる問題ですが、思考が働いて催眠に集中できな人がいます。
簡単に言うなら、催眠に入りかけると色々と考え始めて、催眠から覚めてしまうような状態です。
これらの方は、もともと自分のフィーリングを感じることが苦手なので、リラックスした状態で内観を促しても、色々と考えて判断し始めてしまうのです。
そのためたとえ前世のイメージが浮かんできても、色々と理由付けして、結局、前世は見えなかったという結論に至るのです。
本来ならこんなケースも、セラピストが積極的にクライエントを誘導していく腕の見せ所ですが、短時間ではなかなかそんな時間も持てずに終わってしまいます。
前世が見るという表現への誤解

そして最後に、比較的多いポイントについてお話ししておきましょう。
それは前世の記憶を見るという表現に対する誤解です。
思い出すは視覚的な「見える」とは異なる
私のもとに来た、前世療法を体験できなかった方の話を伺うと、ある1つのポイントがあります。
それは前世療法で、前世の記憶が「見える」と言うことについてです。
今回のお茶会で、前世が見えないという方にも、私が事前説明で実施している「記憶を見る」ということの疑似体験を、その場でやってみると。

と驚いていました。
私たちのいうところの視覚的に「見える」と、前世療法でいうところの「見える」では、同じ言葉でも全く違う体験なのです。
前世が見えないのは見る練習をしていないから
多くの方が、前世療法を受けると、目の前のスクリーンに映像が浮かぶように「見える」と思っています。
前世療法で見えなかったと言う方の殆どがそう考えています。
ですが実際に体験する「見える」という感覚は、まったく違うのです。それは見えるというより「解る」とか「感じる」に近い感覚。
ですから、私は前世療法を行う上で、まずはその「見える」という感覚を体験してもらうワークから行います。
それにより、年齢退行催眠をおこなう段階から、シッカリと記憶を見て、認識することに焦点を当て、それに慣れた状態で前世へと遡るのです。
前世の記憶を思い出す真の目的とは

私のもとに、前世が見えなかったと言ってこられる方の9割は、この短時間のセッションを受けてきた方です。
残りの1割は、先ほど紹介した前世が見えにくい方で、それはセラピストとしての経験や技量の問題です。
前世療法は時間をかけて丁寧に
私は個人セッションとしては3000セッション以上の経験もち、催眠療法はもちろん、カウンセリングやオーラ診断についても、専門家として活動しています。
前世療法のセッションでも、そんなカウンセリングの技術や、オーラを見る能力を駆使して、クライエントを誘導して行きます。
その私でも、短時間で体験できるようにと、もてるスキルを駆使して、ようやく1日(5時間)セッションにまとめているのです。
ですから2時間の前世療法セッションで、前世が見えないという方が居ても、ある意味当然かもしれないと思います。
前世療法とは、本来なら時間をかけて、丁寧に一人一人の心に向き合いながら、進めていくものであり、その結果、実感の伴う前世体験をすることができるのです。
前世療法とは本来心を成長させる体験
でも確かに、中には短時間でも前世体験ができたと感じる方もいるでしょう。
ですがそれはある意味、受ける方の気持ちしだいで、心理療法としての効果や、セラピストとしての技術とはまた別な話です。
そしてそんな方も、5時間のセッションのように、年齢退行催眠や胎児期退行を経験して、前世療法を受ければ、さらに深く自分を知る良い体験ができたはずです。
前世療法とは、前世を見るだけではなく、心理的な成長を促してくれる素晴らしい体験なのです。
大切なのはあなたが実感すること
以前の催眠療法の説明記事でも書きましたが、前世療法において大切なのは「何が見えるか」ではありません。
大切なことは、前世を思い出すという体験を通して「何を感じて来たか」です。そしてそれにより、自己理解を深め、気付きを得ることです。
その体験は人それぞれですが、自分の幼いころの記憶を、集中的に振り返ること自体、私たちには日頃経験しないことです。
そしてそこに連なる、前世の記憶を振り返るとなれば、なおさらそれは特殊な体験だといえます。
前世の記憶は今のあなたの中にある
前世療法は、転生を繰り返す霊的存在としての視点から、「今現在のあなたの中にある記憶」を振り返るワークです。
それは現在のあなたを形成しているエネルギーであり、あなたの個性の源を見てくるとも言えるかもしれません。
そんな自分の内側を振り返ることで、私たちは今一度、自分の”source(ソース:本質)”に触れるののだと思います。
私は前世療法を通じて、あなたにもそんな体験をしていただければ、とても嬉しいのです。
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