潜在意識と顕在意識のスピリチュアルな意味と心の統合とは

潜在意識と顕在意識のスピリチュアルな意味と心の統合とは
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井上直哉

心理とスピリチュアルの専門家
1989年大学に進学中に、独自にスピリチュアルの研究を行い体外離脱体験をもつ。医療機器メーカーに就職後、2001年に心理療法家として独立。3,000人以上のセラピー実績を持ち、年間20回以上のセミナーを全国で開催。2010年に株式会社ヒーリングアースを設立。現在は経営の傍ら個人セッション及びセミナーをこなしながら執筆活動に励む。ブログは年間300万人が訪れる。モットーは「現実が変わるスピリチュアル」です。
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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉(@my_earth_naoya)です。

潜在意識せんざいいしき顕在意識けんざいいしきという言葉、心理に関するセミナーに出たり、ネットで心理系のブログを読めば、幾度となく出てくるものです。

潜在意識なら、多くの人は聞き覚えがあり、心理について学んでいなくても、なんとなくその意味はお解りになるでしょう。

でも顕在意識といわれると、言葉としては聞いたことがあっても、詳しくまでは解らないかもしれません。

今回はまず、私のブログでもよく出てくる、潜在意識と顕在意識という言葉の意味やその違いについて解説します。

その上で、人の心が癒されることによって、どのように変わって行くのか、スピリチュアルな心の変化や、統合についてお話しましょう。

これを知れば、あなたも自分の心の成長について理解できるでしょうし、心の癒しとは結局何を意味するのか、その点も把握できるでしょう。

 

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潜在意識の意味とは

潜在意識の意味とは

まずは、誰もが漠然と理解している「潜在意識」という言葉の意味について、詳しくみていきます。

あなたも自分が理解している内容を、整理するつもりでご覧ください。

 

Weblio辞書における潜在意識

最初は、基本ともいえるWikipediaをチェックしましたが、Wikipediaには「潜在意識」についての記載がありませんでした。

その同義語として、「無意識」についての記述はありましたが、あまりにも広義の意味として書かれており、逆に解りづらくなってしまいます。

ですのでシンプルな解説として、Weblio辞書の潜在意識の内容について紹介しましょう。

潜在意識とは、自覚されることなく、行動や考え方に影響を与える意識。心の奥深い層にひそんだ意識。

Weblio辞書引用:潜在意識

こちらはとても解りやすいですね。

 

潜在意識の意味

「潜在意識」の意味を考えると、この「心の奥深い層にひそんだ意識」という表現が的を得ていると感じます。

私たちが日頃の生活で、意識的にとっている行動は本当にごく一部で、大半の行動や判断は、反射的に無意識のうちに行われます。

ですが、それらの行動にもある一定の傾向や個性があり、その無意識レベルでの行動の原因になっているのが、認識できないぐらい深いレベルの潜在意識です。

ですからこの潜在意識の意味を、私なりにまとめるなら、私たちが自分で自覚できていない、深いレベルの意識領域といえるでしょう。

 

<井上のワンポイント>

潜在意識とは、自分が認識できていない個性ともいえる意識領域です。

 

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顕在意識の意味とは

潜在意識の意味とは

それでは続いて、「顕在意識」についてもその意味を確認していきましょう。

 

Weblio辞書における顕在意識

こちらの「顕在意識」についても、潜在意識同様にWikipediaには記載がありませんでした。

その他、同義語として良く使われる「表面意識」などについても記載がなく、それら全般の意味を「意識」という言葉で取りまとめています。

ですからこちらも、Weblio辞書の顕在意識の内容について紹介しましょう。

顕在意識とは、「潜在意識」に対して、心中に明瞭に自覚されている意識などを指す表現。顕在的な意識。

Weblio辞書引用:顕在意識

こちらも比較的解りやすいですね。

 

顕在意識の意味

顕在意識とは、潜在意識の対義語として利用される言葉で、私たちが日常で思考したり判断するなど、明確に自覚している意識領域を意味します。

自分の今ある状態や、周囲の状況などを明確に認識して、「意識的に~をする。」というように、意図した行動の原因となる個性だといえるでしょう。

ですから顕在意識とは、時として「表面意識」といわれることもあり、私たちが自分自身で自覚している意識領域ともいえる部分です。

何かを計画したり、思考して行動に移る時には、この顕在意識によって行われています。

 

<井上のワンポイント>

顕在意識とは、自分が認識できている個性ともいえる意識領域です。

 

潜在意識と顕在意識の違い

潜在意識と顕在意識の違い

私が、人の心の状態や仕組みについて解説する時には、自分が認識できている個性を「顕在意識」と表現し、認識できていない個性を「潜在意識」として語ります。

ではもう少し詳しく、その2つの意識領域の違いを見ていきましょう。

 

2つの意識領域はいつできるのか?

心理学や精神分析の世界では、この顕在意識と潜在意識がどのように形成されてい行くのか、ある程度は把握されています。

まず私たちが生まれて間もないころには、この意識の区別はなく、人は無意識レベルで反射的に行動して生きており。

その意味では、幼いころは潜在意識のままで生きていると言ってもよいでしょう。

そして成長していく過程の中で、思春期を迎える年齢までの間に、徐々に顕在意識が形成されていくのです。

教育課程の中で、知識や思考を身に付け、思慮分別して物事に対処できるようになる。これが顕在意識です。

 

大人の心と子供の心

顕在意識とは、私たちが大人としての思慮分別を学ぶ過程で習得する、「大人としての自分」といっても良いでしょう。

そして潜在意識とは、生まれたままの素の自分であり、「子供としての自分」といっても良いかもしれません。

ですから、あなたの思考を司るのは顕在意識であり、逆にあなたの感情を司るのは潜在意識だともいえます。

どちらも間違いなく自分自身ですが、自覚があるか無いかで明確に分けられるのです。

 

<井上のワンポイント>

思考は少なからず感情の影響を受けますから、必ずしも潜在意識の影響を受けない訳ではありません。

ですがあえて区分するなら、この表現の方が解りやすいでしょう。

 

どちらの意識が優位なのか?

心理学における一般的な考え方では、この顕在意識と潜在意識の割合は、顕在意識が10%以下で、潜在意識が90%以上を占めているといわれています。

それは、自分で意識的にコントロールできている個性が1割程度で、自分ではコントロールできない個性が9割以上を占めるということです。

このことは、私たちの日常生活の大半が、この潜在意識によって左右されることを意味します。

人が自覚できている行動はとても少なく、誰もが反射的に物事に対処しており、その無意識レベルの行動を左右しているのが、この潜在意識なのです。

 

<井上のワンポイント>

この潜在意識と顕在意識が9対1の割合であることは、スピリチュアルの世界でも、一般的に認識されていることです。

 

癒しとは潜在意識と顕在意識の統合

癒しとは潜在意識と顕在意識の統合

ポイントは、私たちの心の9割以上を占める潜在意識が、自分自身でコントロールできない個性であることです。

その結果、私たちの人生では色々な問題が生じます。

 

1割の顕在意識でコントロールするのは難しい

例えば、あなたが何か苦手なことを克服しようとするなら、1割の顕在意識でその問題を変えていくこととなります。

多くの人が苦労するダイエットは、まさに1割の顕在意識で試みるものです。

でも、9割りの潜在意識はそのままですから、なかなか自分をコントロールすることが出来ません。まるで1人で9人を相手に綱引きをしているようなものです。

特に食欲にはストレスなども影響しますから、かなり強い意思がないと続かないですよね。

 

<井上のワンポイント>

このダイエットに限らず、あなたが何かをしようと意識した時点で、それは顕在意識によって決められた行動だといえます。

でも「ゲームをする」とか、「スマホを手に取る」というのは、無意識で行われているので、潜在意識の行動なのです。

 

ストレスは潜在意識に溜まる

基本的に私たちが受けるストレスは、潜在意識に溜まっていきます。それは我慢したり、諦めるなどという反応として、心の奥に押し込めてしまうからです。

でもそんなストレスが溜まるほど、潜在意識は強い感情や衝動となって、あなたの行動に影響を与えます。

不安に駆られたときほど、人は冷静ではいられないものですが、それはまさに、顕在意識で対処できていない状態を意味しているのです。

潜在意識から湧き上がる、強い感情を持て余して、思慮分別を失いかけており、自分ではコントロールが出来ない状態だといえるでしょう。

 

癒しとは緊張の緩和と心の統合

そこで必要となってくるのが、心を癒してストレスを解消する作業です。

これは心の奥にある気持ちを意識化することで、潜在意識に溜まったストレスを取り除き、顕在意識と統合する作業だともいえます。

そのためには、この2つの手順が必要です。

  1. 心と身体のリラクゼーション(緊張の緩和)
  2. 自己理解を深める(心の統合)

これが心を癒すとされる、各種セラピーなどで行われることです。

潜在意識に溜められたストレスを解消するとともに、自分が認識できていない個性を顕在意識化していくことで、心の統合を果たしていくのです。

 

注意が必要な思考タイプ

この時に陥りやすい間違いが、潜在意識を思考で理解することで、対処しようとすることです。

先にもお話したように、潜在意識とは主に感情を司っている心です。そのためいかに思考で理解しようとしても、それでは全く意味がなく心は癒されません。

自己理解を深めるとは、自分の拘りや固執を認識して、そこにある感情を理解すること

必ずしも理論的な心の仕組みなどではなく、幼い子供の心を受け止めるような、そんな感情を受け入れるスタンスなのです。

 

<井上のワンポイント>

心理やスピリチュアルの世界で、よく「自分を受容する(自己受容)」と言いますが、それは本質的には自分の潜在意識(感情)を、理解して受け止めることを意味します。

 

スピリチュアルな心の統合による癒し

スピリチュアルな心の統合による癒し

ここからは、心理療法などの心を癒す作業により、心がどのように統合されていくのか、そんなスピリチュアルなステップを見ていきましょう。

最も一般的な手法である、カウンセリングによる心の変化を解説します。

 

心理療法としてのカウンセリングとは

一般的に心理療法としてのカウンセリングでは、「来談者中心療法」が用いられます。

これは心理的な問題を抱えた相談者に、自分の抱えている問題についての話をしていただくことで、少しずつ潜在意識にある自分の気持ちを意識化し、心の統合を促していく手法です。

来談者中心療法(らいだんしゃちゅうしんりょうほう、クライエント中心療法、Client-Centered Therapy)は、カール・ロジャーズとその共同研究者たちにより提唱され、展開している心理療法の一派。ロジャーズは、個人のパーソナリティを、自己概念と経験の一致、不一致から説明。自己概念と経験の不一致が不適応や病理を生み出すと説明した。

Wikipedia引用:来談者中心療法

 

<井上のワンポイント>

カウンセリングは時間は掛かりますが、心の奥に潜んでいた気持ちが、顕在意識に浮上してくることで、自分の本当の気持ちとして、統合(受容)していくことが出来ます。

 

カウンセリングによる緊張の緩和

来談者中心療法としてのカウンセリングでも、ケースによって様々な向き合い方があります。

ですがここでは、解りやすいパターンとして、最初に相談者の現状の問題を語っていただくことから、面談がスタートしたと仮定しましょう。

カウンセラーはまず相談者の話を聞く際に、相槌を打ったり、オウム返しをしたり、ミラーリングをする(仕草を合わす)などの様々な手法で、相手の心の緊張を解します。

この作業は同時に、彼らが無意識に自分の心に向き合い、本当の気持ちを言語化しようと試みるように、促す意味もあります。

それにより相談者が安心し、少しづつ自分の気持ちを言語化して、伝えられるようになるのです。

 

カウンセリングによる心の統合

カウンセラーが、時間をかけて聞き取りを進めることで、相談者は顕在意識で感じていた気持ちから、しだいに潜在意識で感じているフィーリングへと、焦点を向けて行きます。

このプロセスの進み具合は、カウンセラー自身の聞き返す技量と、相談者自身の心理状態によって、かなり左右されるものですが、概ね何度かのカウンセリングによってじっくりと勧められるものです。

それにより当初は意識化されていなかった、心の深くで感じていたフィーリングが言語化され、潜在意識に留まる様々な気持ちが顕在意識に浮上します。

そして言葉として明確に表明することで、自然と自分が認識できている意識として統合されていくのです。

 

自分を知ることで迷いが消える

潜在意識が言語化されて顕在意識と統合すると、相談者は自分が思っていたことや、感じていたことを改めて再認識します。

それにより、無意識の内に我慢していた気持ちや、抑えていた思いが表現されて、ストレスが癒されていくのです。

すると自然と、自分が本当にどうしたいのかが明確になっていき、心の迷いや不調が解消していく、これが心の統合によるスピリチュアルな癒しといえるでしょう。

そして最終的には、自己理解が深まったことにより、人の心は成長し変わって行くのです。

 

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瞑想や内観による心の統合と癒し

瞑想や内観による心の統合と癒し

カウンセリングによって行われる、潜在意識と顕在意識の統合は、瞑想や内観といわれるワークによて、自分自身で行うことができます。

こちらでは、瞑想や内観による癒しの過程についても見ていきましょう。

 

<井上のワンポイント>

瞑想と言われると、スピリチュアルな自己修養の取り組みだと思われがちですが、行っていることはこの潜在意識と顕在意識の統合なのです。

 

瞑想でリラックスする

瞑想では、一般的にリラックスして床に安座したり、リラックスできる椅子に座ることで、身体の緊張感をほぐします。

スピリチュアルに見ても、私たちは横になって寝ている時より、座って背骨を立てている方が、身体の気の流れが良くなりリラックスしやすいのです。

そして目を閉じることで、外界に向けていた顕在意識から、自分の内面である潜在意識へと向けていきます。

すると、心の中に溜まっていたストレスが、雑念となって浮上し始めるのです。

 

瞑想で心を統合することとは

次々と湧き上がってくる雑念には、過去に我慢した感情や、明確化できなかった思いが含まれており、雑念として思い浮かぶことで解消されます。

ですから、瞑想中は呼吸に集中するなどして、そんな雑念に囚われることなく、思い浮かんだものを次々と手放していくのです。

それにより、自然とストレスは解消されて、心が落ち着いていき、潜在意識と顕在意識の統合が始まっていきます。

瞑想では、言葉にならない様々な思い(感情)を、雑念という形で意識化して、統合を促していると言えるでしょう。

 

<井上のワンポイント>

よく瞑想が苦手だという方がいますが、それはあまりにもストレスが多いために、そもそも瞑想に取り組むことが難しいからです。

そのような方は、まずはこちらの「グラウンディングの瞑想法」に取り組まれると良いでしょう。

 

内観で自己受容を行う

内観では、カウンセリングでおこなような、自分のフィーリングを感じていくワークを、自分自身でダイレクトに行っていきます。

内観には様々な手法がありますが、1番簡単な方法は、自分の気持ちを全て書き出して、何度となく見直していく方法です。

また、スピリチュアルなワークとしては、自分の身体の中をエネルギー的に観察して、意識化する方法などもあります。

どのような取り組みであれ、ポイントは自分の気持ちに向き合っていくことで、潜在意識と顕在意識の統合をしていくものです。

 

<井上のワンポイント>

私は自分のエネルギーを観察して、内観を行っていく方法を、魔法の言葉のセミナーの受講生に指導しています。

瞑想や内観やについては、専門家のもとでしっかりとやり方を学ばないと、本来の効果が得られないので注意してください。

 

井上のオーラ診断

心の統合による癒しのまとめ

心の統合による癒しのまとめ

今回の記事は、あくまで潜在意識や顕在意識という言葉の意味を理解し、スピリチュアルな視点から、心の癒しとの関係性を見るために書きました。

きっと心理学を専門過程で学んでいる方が見れば、色々な指摘も出るでしょうし、逆に心理について素人の方が見れば、少し難しいと感じたかもしれません。

 

自分で体験して感じてみる

心の仕組みについて、いかに潜在意識や顕在意識などの、心理的な言葉を使って解説したとしても。

それはあくまで知識や思考としての理解でしかありません。それだけでは、自己理解が深まることも、心の成長が起きることもないのです。

大切なことは、それらの知識を得るだけではなく、自分で実践し、体験して感じてみることです。

自分の内なる声に耳を傾け、自分がまだ認識できていない自分に気付いていくこと

 

自然で情緒豊かな自分に戻っていく

その過程の中で、私たちは無意識に持っていた拘りや固執を手放し、より自由で穏やかな存在へと成長していきます。

でもそれは決して、感情的にならず、不満を感じない、仙人のような人に成るわけではありません。

生まれたばかりの子供たちのように、自然体で情緒豊かな自分に戻っていくのです。

その過程であなたは気付くことでしょう、それが私たちの本来の心の在りようであり、あるがままの生まれたての自分なんだということに。

 

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井上直哉
1989年大学に進学中に、独自にスピリチュアルの研究を行い体外離脱体験をもつ。医療機器メーカーに就職後、2001年に心理療法家として独立。3,000人以上のセラピー実績を持ち、年間20回以上のセミナーを全国で開催。2010年に株式会社ヒーリングアースを設立。現在は経営の傍ら個人セッション及びセミナーをこなしながら執筆活動に励む。ブログは年間300万人が訪れる。モットーは「現実が変わるスピリチュアル」です。
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