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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉(@my_earth_naoya)です。
「潜在意識」や「顕在意識」という言葉、心理に関するセミナーに出たり、ネットで心理系のブログを読めば幾度も出てきます。
潜在意識なら、多くの人は聞き覚えがあり、心理について学んでいなくても、なんとなくその意味はお解りになるでしょう。
でも顕在意識といわれると、言葉としては聞いたことがあっても、詳しくまでは解らないかもしれません。
今回はまず、私のブログでもよく出てくる、潜在意識と顕在意識という言葉の意味やその違いについて解説します。
その上で、人の心が癒されることによって、どのように変わって行くのか、そんなスピリチュアルな心の変化や、統合についてお話しましょう。
これを知れば、あなたも自分の心の成長について理解できるでしょうし、心の癒しとは結局何を意味するのか、その点も把握できるでしょう。
潜在意識の意味とは

まずは、誰もが漠然と理解している「潜在意識」という言葉の意味について、詳しくみていきます。
あなたも自分が理解している内容を、整理するつもりで読んでください。
Weblio辞書における潜在意識
最初は基本ともいえるWikipediaからチェックしましたが、Wikipediaには「潜在意識」についての記載がありませんでした。
その同義語として、「無意識」についての記述はありましたが、あまりにも広義の意味として書かれており、逆に解りづらくなってしまいます。
ですのでシンプルな解説として、Weblio辞書の潜在意識の内容について紹介しましょう。
潜在意識とは、自覚されることなく、行動や考え方に影響を与える意識。心の奥深い層にひそんだ意識。
Weblio辞書引用:潜在意識
こちらはとても解りやすいですね。
潜在意識の意味
「潜在意識」の意味を考えると、この「心の奥深い層にひそんだ意識」という表現が的を得ていると感じます。
私たちが日頃の生活で、意識的にとっている行動は本当にごく一部で、大半の行動や判断は、反射的に無意識のうちに行われます。
ですが、それらの行動にもある一定の傾向や個性があり、その無意識レベルでの行動の原因になっているのが、認識できないぐらい深いレベルの潜在意識です。
ですからこの潜在意識の意味を、私なりにまとめるなら、私たちが自分で自覚できていない、深いレベルの意識領域といえるでしょう。
自分が認識できていない個性ともいえる意識領域です。
顕在意識の意味とは

それでは続いて、「顕在意識」についてもその意味を確認していきましょう。
Weblio辞書における顕在意識
こちらの「顕在意識」についても、潜在意識同様にWikipediaには記載がありませんでした。
その他、同義語として良く使われる「表面意識」などについても記載がなく、それら全般の意味を「意識」という言葉で取りまとめています。
ですからこちらも、Weblio辞書の顕在意識の内容について紹介しましょう。
顕在意識とは、「潜在意識」に対して、心中に明瞭に自覚されている意識などを指す表現。顕在的な意識。
Weblio辞書引用:顕在意識
こちらも比較的解りやすいですね。
顕在意識の意味
顕在意識とは、潜在意識の対義語として利用される言葉で、私たちが日常で思考したり判断するなど、明確に自覚している意識領域を意味します。
自分の今ある状態や、周囲の状況などを明確に認識して、「意識的に~をする。」というように、意図した行動の原因となる個性だといえるでしょう。
ですから顕在意識とは、時として「表面意識」といわれることもあり、私たちが自分自身で自覚している意識領域ともいえる部分です。
自分が認識できている個性ともいえる意識領域です。
潜在意識と顕在意識の違い

私が今回のように、人の心の状態や仕組みについて解説する時には、自分が認識できている個性を「顕在意識」と表現し、認識できていない個性を「潜在意識」として語ります。
ではもう少し詳しく、その2つの意識領域の違いを見ていきましょう。
2つの意識領域はいつできるのか?
心理学や精神分析の世界では、この顕在意識と潜在意識がどのように形成されてい行くのか、ある程度把握されています。
まず私たちが生まれて間もないころには、この意識の区別はなく、人は無意識レベルで反射的に行動して生きています。潜在意識のままで生きていると言ってよいでしょう。
そして成長していく過程の中で、思春期を迎える年齢までの間に、徐々に顕在意識が形成されていくのです。
教育課程の中で、知識や思考を身に付け、思慮分別して物事に対処できるようになる。これが顕在意識です。
大人の心と子供の心
顕在意識とは、私たちが大人としての思慮分別を学ぶ過程で習得する、「大人としての自分」といっても良いでしょう。
そして潜在意識とは、生まれたままの素の自分であり、「子供としての自分」といっても良いかもしれません。
ですから、あなたの思考を司るのは、顕在意識であり、逆にあなたの感情を司るのは、潜在意識だともいえるでしょう。
どちらも間違いなく自分自身ですが、自覚があるか無いかで明確に分けられます。
思考は少なからず感情の影響を受けますから、必ずしも潜在意識の影響を受けない訳ではありません。ですがあえて区分するなら、この表現の方が解りやすいでしょう。
どちらの意識が優位なのか?
心理学における一般的な考え方では、この顕在意識と潜在意識の割合は、顕在意識が10%以下で、潜在意識が90%以上を占めています。
それは、自分で意識的にコントロールできている個性が1割程度で、自分ではコントロールできない個性が、9割以上ということです。
このことは、私たちの日常生活の大半が、この潜在意識の影響を受けていることを意味しています。
人が自覚できている行動はとても少なく、誰もが反射的に物事に対処しており、その無意識レベルの行動を左右しているのが、この潜在意識なのです。
癒しとは潜在意識と顕在意識の統合

問題は私たちの心の9割以上を占める潜在意識が、自分自身でコントロールできない個性であることです。
その結果、私たちの人生では色々な問題が生じます。
1割の顕在意識でコントロールするのは難しい
例えばあなたが、何か苦手なことを克服しようとするなら、1割の顕在意識でその問題を変えていくこととなります。
多くの人が苦労するダイエットは、まさに1割の顕在意識で試みるものです。
でも9割りの潜在意識はそのままですから、なかなか自分をコントロールすることが出来ません。まるで1人で9人を相手に綱引きをしているようなものです。
特に食欲にはストレスなども影響しますから、かなり強い意思がないと続かないですよね。
ストレスは潜在意識に溜まる
基本的に私たちが受けるストレスは、潜在意識に溜まっていきます。それは我慢したり、諦めるなどという反応として、心の奥に押し込めてしまうからです。
でもそんなストレスが溜まるほど、潜在意識は強い感情や衝動となって、あなたの行動に影響を与えます。
不安に駆られたときほど、人は冷静ではいられないものですが、それはまさに顕在意識で対処できていない状態を意味しているのです。
潜在意識から湧き上がる、強い感情を持て余して、思慮分別を失いかけており、自分ではコントロールが出来ない状態だといえるでしょう。
癒しとは緊張の緩和と心の統合
そこで必要となってくるのが、心を癒してストレスを解消する作業です。
これは心の奥にある気持ちを意識化することで、潜在意識に溜まったストレスを取り除き、顕在意識と統合する作業だともいえます。
そのためには、この2つの手順が必要です。
- 心と身体のリラクゼーション(緊張の緩和)
- 自己理解を深める(心の成長)
これが心を癒すとされる、各種セラピーなどで行われることです。
潜在意識に溜められたストレスを解消するとともに、自分が認識できていない個性を顕在意識化していくことで、心の統合を果たしていくのです。
注意が必要な思考タイプ
この時に陥りやすい間違いが、潜在意識を思考で理解することで、対処しようとすることです。
先にもお話したように、潜在意識とは主に感情を司っている心です。そのためいかに思考で理解しようとしても、それでは全く意味がなく、心は癒されません。
自己理解を深めるとは、自分の拘りや固執を認識して、そこにある感情を理解すること。
必ずしも理論的な心の仕組みなどではなく、幼い子供の心を受け止めるような、そんな感情を受け入れるスタンスなのです。
スピリチュアルな心の統合による癒し

ここからは、心理療法などの心を癒す作業により、心がどのように統合されていくのか、そんなスピリチュアルなステップを見ていきましょう。
最も一般的な手法である、カウンセリングによる心の変化を解説します。
心理療法としてのカウンセリングとは
一般的に心理療法としてのカウンセリングでは、「来談者中心療法」が用いられます。
これは心理的な問題を抱えた相談者に、自分の抱えている問題についての話をしていただくことで、少しずつ潜在意識にある自分の気持ちを意識化し、心の統合を促していく手法です。
時間は掛かりますが、心の奥深い層にひそんだ気持ちが、顕在意識に浮上してくることで、自己理解を深めることが出来ます。
来談者中心療法(らいだんしゃちゅうしんりょうほう、クライエント中心療法、Client-Centered Therapy)は、カール・ロジャーズとその共同研究者たちにより提唱され、展開している心理療法の一派。ロジャーズは、個人のパーソナリティを、自己概念と経験の一致、不一致から説明。自己概念と経験の不一致が不適応や病理を生み出すと説明した。
Wikipedia引用:来談者中心療法
カウンセリングによる緊張の緩和
来談者中心療法としてのカウンセリングでも、ケースによって様々な向き合い方があります。
ですがここでは、解りやすいパターンとして、最初に相談者の現状の問題を語っていただくことから、面談がスタートしたと仮定しましょう。
カウンセラーはまず相談者の話を聞く際に、相槌を打ったり、オウム返しをしたり、ミラーリングをする(仕草を合わす)などの様々な手法で、相手の心の緊張を解します。
この作業は同時に、彼らが無意識に自分の心に向き合い、言語化しようと試みるように、促す意味もあります。
それにより相談者が安心し、少しづつ自分の気持ちを言語化して、伝えられるようになるのです。
カウンセリングによる心の統合
カウンセラーが、時間をかけて聞き取りを進めることで、相談者は顕在意識で感じていた気持ちから、しだいに潜在意識で感じているフィーリングへと、焦点を向けて行きます。
このプロセスの進み具合は、カウンセラー自身の聞き返す技量と、相談者自身の心理状態によって、かなり左右されるものですが、概ね何度かのカウンセリングによってじっくりと勧められるものです。
それにより当初は意識化されていなかった、心の深くで感じていたフィーリングが言語化され、潜在意識に留まる様々な気持ちが、顕在意識に浮上します。
そして言葉として明確に表明することで、自然と自分が認識できている意識として統合されていくのです。
自分を知ることで迷いが消える
潜在意識が言語化されて顕在意識と統合すると、相談者は自分が思っていたことや、感じていたことを改めて再認識します。
それにより、無意識の内に我慢していた気持ちや、抑えていた思いが顕在化して、ストレスが癒されていくのです。
すると自然と自分が本当にどうしたいのかが明確になっていき、心の迷いや不調が解消していく、これが心の統合によるスピリチュアルな癒しとなります。
そして最終的には、自己理解が深まったことにより、人の心は成長し変わって行くのです。
心の統合による癒しのまとめ

今回の記事は、あくまで潜在意識や顕在意識という言葉の意味を理解し、心の癒しとの関係性を見るために書きました。
きっと心理学を専門過程で学んでいる方が見れば、色々な指摘も出てくるでしょうし、逆に心理について素人の方が見れば、少し難しいと感じるかもしれません。
私なりには出来る限り無駄を省いて、解りやすく解説したかったのですが、自分で読み返しても、難しくなってしまったと感じます。
自分で体験して感じてみる
心の仕組みについて、いかに潜在意識や顕在意識などの、心理的な言葉を使って解説したとしても。
それはあくまで知識や思考としての理解でしかありません。それだけでは、自己理解が深まることも、心の成長が起きることもないのです。
大切なことは、それらの知識を得るだけではなく、自分で体験して感じてみること。
自分の内なる声に耳を傾け、自分がまだ認識できていない自分に気付いていくことです。
自然で情緒豊かな自分に戻っていく
その過程の中で、私たちは無意識に持っていた拘りや固執を手放し、より自由で穏やかな存在へと成長していきます。
でもそれは決して、感情的にならず、不満を感じない、仙人のような人に成るわけではありません。
生まれたばかりの子供たちのように、自然で情緒豊かな自分に戻っていくのです。
その過程であなたは気付くことでしょう、それが私たちの本来の心の在りようで、あるがままの生まれたての自分なんだということに。
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