【図解】タロットカードの意味！大アルカナ２２枚の解釈を一覧で解説

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井上直哉

心理とスピリチュアルの専門家

1989年大学に進学中に、独自にスピリチュアルの研究を行い体外離脱体験をもつ。医療機器メーカーに就職後、2001年に心理療法家として独立。3,000人以上のセラピー実績を持ち、年間20回以上のセミナーを全国で開催。2010年に株式会社ヒーリングアースを設立。現在は経営の傍ら個人セッション及びセミナーをこなしながら執筆活動に励む。ブログは年間300万人が訪れる。モットーは「現実が変わるスピリチュアル」です。
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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家　井上直哉（@my_earth_naoya）です。

今日はタロットカードを初めて手にする人の為に、タロット占いで利用される、代表的な２２枚の大アルカナカードの意味を紹介します。

２２枚の大アルカナカードといえば、日本ではタロットの代名詞のように思われているカードです。

有名なところでは、愚者、魔術師、皇帝、戦車、太陽、悪魔、死神、世界・・・などなど、きっと図柄が思い浮かぶ方も多いでしょう。

この記事は、あくまで大アルカナカードの意味に絞って書きますので、タロットカードを全く知らない方は、こちらの「【重要】タロットカード初心者に知って欲しい＜種類、構成、歴史＞」を前もってご覧ください。

タロット占は、この２２枚の大アルカナカードのみでも、十分楽しむことが可能です。逆に７８枚すべてを使う方は、プロの方などごく一部だと思います。

ですから、初めてタロットカードを手にするなら、まずはこちらで大アルカナの意味を調べながら、２２枚で占いをしてください。その方がタロット占いは、ハードルが下がって簡単に始められます。

なおこの記事では、こちらのセットになっている、イタリア製ウェイト版タロットカード（RWS）と解説書を参考に、記載していきます。

タロットカードの大アルカナの意味とは

大アルカナとは、タロットカードを構成するカード78枚のうち、22枚ある寓意画が描かれているカードです。

そのため、絵に描かれている細かな特徴、例えば人物が持っている物や、向いている方向などに、様々なカードの意味が隠されています。

「アルカナ」という言葉の意味は？

もともとアルカナという言葉は、ラテン語の「アルカーヌム（arcanum）」の複数形で、「机の引き出しの中」を意味しています。

そこから「引き出しに隠されたもの」を指し、転じて「秘密」や「神秘」などを表す意味となりました。

この記事では、この大アルカナカード２２枚の意味について、初心者の方でも解るように、１枚づつ要点をまとめ、簡単に解説していきます。

難しくなりすぎないように注意しますので、初心者の方が占いを始める上で、参考にしていただければ嬉しいです。

大アルカナのカードの種類

大アルカナには、それぞれ0〜21までの番号が割り振られています。

この番号はタロットカードの種類によって、「No.8のカード」と「No.11のカード」の番号が入れ変わりますが、今回は世界中でもっとも使われている、ウェイト版のタロットカードの配列をもとに紹介していきましょう。

■ウェイト版タロットカード＜大アルカナ：22枚＞

0愚者、1魔術師、2女教皇、3女帝、4皇帝、5教皇、6恋人、7戦車、8力※、9隠者、10運命の輪、11正義※、12吊るされた男、13死神、14節制、15悪魔、16塔、17星、18月、19太陽、20審配、21世界

正位置と逆位置について

タロットカードで占いを行うときには、カードの向きに応じて「正位置」、「逆位置」の二つの向きがあり、それぞれカードの意味する内容が変わってきます。

基本的には、正位置はそのカードのプラスの意味をとらえて、逆位置はそのカードのマイナスの意味を示します。

ただ中には、「死神のカード」のように、逆位置の方が良い意味として捉えられるカードもありますし、「塔のカード」のように正位置、逆位置のどちらをとっても、マイナスの印象を受けるものもあります。

まずは初心者の方は、上下さかさまになると、意味も反転すると捉えておき、詳しくはこれから紹介するカードごとの内容を、確認してください。

＜正位置＞

＜逆位置＞

※カードの画像と解説はこちらの資料を参考にしています。タロットカード画像引用、参考文献：タロットカードマスターセット

タロット占いに必要な全てが揃う初心者に人気のタロットセット

０～４の大アルカナカード　愚者、魔術師、女教皇、女帝、皇帝

０．愚者のカード(The Fool)

この愚者のカードをみると、一人の若い青年が空を仰ぎがら、自由に旅をしているかのように見えます。左手にもつ一輪の白い薔薇は、まるで彼の純真無垢な心を表すかのようです。

これらの印象からもわかるように、このカードはこれから始めようとしている新しい事への、チャレンジや情熱、可能性を表しています。

ですから正位置で出た場合には、「新たなる出発」と捉えても良いでしょう。

ですが、とても少ない荷物で旅をしている姿や、目の前は断崖絶壁で、彼は自分の足元を見ようともしていないことから、逆位置で出た場合には「現実逃避している」、「無計画すぎる」と捉えることができます。

＞０：愚者のカードの詳細

Ⅰ．魔術師のカード(The Magician)

魔術師のカードを見ると、その机の前にタロットカードの小アルカナである、剣、棒、聖杯、硬貨が並べられているのが解ります。右手に持った棒を、高く掲げていることから、何かスピリチュアルなインスピレーションを受け取る為の、儀式を行っているかのようです。

魔術師のカードは、そのカードの番号である『１』を象徴する、始まり、無から有への転換、創造力を表し、その能力が個人の中に秘められていることを意味します。

ですから、正位置で出た場合には、「起源」や「チャンス」、「創造」と捉えて、新しい可能性を自ら切り開いていく、力強いパワーを持った姿として、読み取ることができます。

それに対して逆位置で開かれたときには、希望を失った無気力な姿や、自らの意志を失った混迷を表すカードとして、人生で新たな道へと踏み出せない現状を示しているのです。

＞１：魔術師のカードの詳細

Ⅱ．女教皇のカード(The High Priestess)

女教皇は、聖職に就く法王と、おなじ地位まで上りつめ、高い知性と優しさを備えた女性を象徴しています。その手に持つのは、知識や学問を修めたとこを示す書物であり、青色の衣服は、女性でありながらも、冷静で公平な判断を下せることを物語っています。

女教皇はその冷静で知的な姿から、物事における正しい判断を表し、このカードが仕事や勉強についてでれば、努力の結果が報われることを意味します。

その一方で、恋愛や結婚などでは、感情に流されない冷静で計画的な行動を大切にしたり、男女関係や結婚については、神聖で清い関係を重視する側面を読み取ることが出来ます。

この女教皇のカードが逆位置に出ると、知性や冷静さが裏目出て、冷酷で無慈悲な姿、疑いや疑心暗鬼な気持ちなど、周囲に対して批判的な態度が前面に出てしまいます。

＞２：女教皇のカードの詳細

Ⅲ．女帝のカード(The Empress)

豊かさの象徴である女帝のカードは、物質と精神面で満たされた気持ちを表しています。女性として、家庭を守する姿ともいえるカードですから、家庭が円満で充実している様を表し、欲しい物も楽々と手に入れられるようです。

この女帝のカードは、特に愛情面の満足度については良いカードで、充実した夫婦関係や恋愛関係を表しています。結婚、妊娠、出産など、女性としての喜びに満たされた、理想的な結果を暗示しているといえるでしょう。

また仕事面では、自分を活かせる仕事に出会えたり、現在の仕事で収穫を得る時期に差し掛かっているようです。どちらにしても、今までの努力が報われて、実りを得られることを意味します。

逆にこの女帝のカードが逆位置で出ると、現実が空回りして、気持ちが抑えられない状態を意味することになります。過食による肥満や、依存的な傾向、浪費がかさんで我儘になるなど、自己中心的な傾向が読み取れるのです。

＞３：女帝のカードの詳細

Ⅳ．皇帝のカード(The Emperor)

皇帝のカードは、社会的な成功を修めた、初老の男性が描かれています。このカードは、権力の象徴ともいえるものなので、経済的にも地位的にも、良い結果を得ることを暗示しています。

もちろんそれには、大きな責任が伴うものですし、皇帝のカードに相応しい重圧やプレッシャーもあることでしょう。ですが、そんな周囲からの圧力をバネにして、結果を出せる時だといえます。

成功という意味では、とても良いカードではありますが、その強い意志が前面に出てしまうと、孤独にも成り易く、時には家庭を犠牲にして、仕事に没頭してしまうので注意しましょう。

逆位置で皇帝のカードが出ると、「傲慢」や「独善」という、皇帝らしい強い意志が、周囲を置き去りにして、失墜しかねない現状を示しています。自分を過信しすぎていないか、自分の態度を見改める時だと受け止めましょう。

＞４：皇帝のカードの詳細

※カードの画像と解説はこちらの資料を参考にしています。タロットカード画像引用、参考文献：タロットカードマスターセット

タロットの本場、北イタリアのタロットカード

５～９の大アルカナカード　教皇、恋人、戦車、力、隠者

Ⅴ．教皇のカード(The Hierophant)

教皇のカードは、その名の通り社会的な法を順守する、平等さや優しさを表しています。協調性を重要視して、誰にでも手を差し伸べることが出来ますし、アドバイスや援助を得られることもあるでしょう。

思いやりや、親切心、慈愛持った教皇のカードは、父親的に遠くから見守ってくれるスタンスなので、皇帝のカードのように、指示的なリーダーシップを発揮する物でもありません。

そのカードの性質上、法やルールに従う大切さや、寛大で平等であることの必要性を、あなたに示しているのかもしれません。

教皇のカードが逆位置で出ると、狭く利己的な心持を表すこととなります。特に将来の位置に、このカードが逆位置で出ると、利己的な人に悩まされたり、自分自身が利己主義に陥る可能性があります。

＞５：教皇のカードの詳細

Ⅵ．恋人のカード(The Lovers)

エデンの園で向かい合う二人の男女を描いたのが、恋人のカードです。彼らはまだ「禁断の実」を口にしておらず、無邪気に今を楽しむ姿のままです。

この恋人のカードは、そんなウキウキと楽しく充実した異性関係など、今この瞬間を楽しんでいる心持を意味します。将来性のある計画的な恋愛や結婚については、女帝のカードが示しますが、恋人のカードはもっと気楽な気持ちでの恋愛です。

恋人のカードが正位置で出れば、楽しめる未来や充実した異性関係を意味しますが、浮足立った気持ちになりすぎないように、注意も必要です。

そしてこのカードが逆位置で出ると、不誠実な異性関係や快楽に溺れるなど、心が欲望に振り回されていることが伺い知れます。夫婦や恋人関係なら、最終的に破局に至るなど、悪兆候が見れるかもしれません。

＞６：恋人のカードの詳細

Ⅶ．戦車のカード(The Chariot)

白と黒のスフィンクスが、若い王子を乗せた戦車を引いている姿が描かれています。この戦車のカードは、直進するとかスピーディーに物事が進むことを暗示しており、積極的に前進していく強い意志を表します。

皇帝のように、多くの経験を持ち腰を据え進むのとは正反対で、まだ若く実力をつけ始めた若者が、物事をがむしゃらに推し進めていくかような行動力です。

この戦車のカードは、必要であれば周りを押しのけてでも、前に進む力を暗示していますから、その行動力が良い結果をもたらすかは、必ずしも保証されていません。

ですから、戦車のカードが逆位置で出ると、物事が停滞して前に進まないことを意味します。また時には一人で暴走してしまい、周りが見えていないことを表すので注意しましょう。

＞７：戦車のカードの詳細

Ⅷ．力のカード(Strength)

白い服に身を包んだ女性が、その手で獅子の口を閉じようとしています。この女性は人の理性や知性を表しており、獅子は人の本能を表現しています。

この力のカードは、人が自らの意志で、自分の感情をコントロールして、力ずよく進んでいく様子を物語っているかのです。

力のカードが将来に位置に出れば、自らの目標を強い意志で、達成することが出来るでしょうし、自分の力を信じて現実を切り開いていくだけの、精神的な強さを持ち合わせています。

ですがその一方、力のカードが逆位置で出ると、無気力で人任せになっていることを意味して、優柔不断で、自分の意思が定まらないことを表すのです。

＞８：力のカードの詳細

Ⅸ．隠者のカード(The Hermit)

長い修行の末に、悟りを得た老人が、ランプを手に道を照らしています。下界で欲望にまみれ闇をさまよっている人を、そのランプの明かりで、悟りへと導こうとしているかのようです。

この老人は、愚者のように目的もなく旅立つのではなく、自分の内側へと精神性を深める旅をしてきました。

ですからこの隠者のカードは、迷い苦しんだ末に、自分との内なる対話を行っている時や、自分の本質へと回帰することを促す意味として、受け取ることが出来ます。

この隠者のカードが逆位置に出ると、人を避け自分の殻に閉じこもっている姿を表し、その方向性が、ネガティブな落ち込みへと向いていることが解ります。

＞９：隠者のカードの詳細

※カードの画像と解説はこちらの資料を参考にしています。タロットカード画像引用、参考文献：タロットカードマスターセット

ヨーロッパの「秘密結社」など神秘的なタロットの歴史が満載♪

１０～１４の大アルカナカード　運命の輪、正義、吊るされた男、死神、節制

Ⅹ．運命の輪のカード(Wheel Of Fortune)

運命の輪とは、クルクルと回転することで、私たちの人生が、浮き沈みを永遠に繰り返すサイクルを表しています。解り易くいえば、人のバイオリズムのように、私たちの運命にも波がることを指しているのです。

そんな移り変わる現実に、心が揺れ動くようすを表現しているのが、この運命の輪のカードです。

このカードが正位置で出れば、一次的な幸運期の到来を告げることとなり。突然舞い込むような幸運に、見舞われることが在るでしょう。

そしてこのカードが逆位置で出ると、急速に運気が落ちて、現状が悪化していきます。正位置、逆位置のどちらでも、その変化はあくまで一時的なことから、変化の到来を告げるカードという意味で、受け取ると良いでしょう。

＞１０：運命の輪のカードの詳細

ⅩⅠ．正義のカード(Justice)

裁判官の女性が、左手に持つ天秤で有罪か無罪かを、公平に秤にかけて測っています。その姿は、右手に持つ剣で、今にも判決を下そうとしているかのようです。

正義のカードは公正や平等など、正しさを意味するカードです。あなた自身が、物事に情を含まず、公平に判断できていることを表し、現状の均衡が保てることを示唆しています。

しかしながら、正義のカードは恋愛や家庭面では、冷静さや冷たさを感じさせるところもあるので、心躍る充実感は得られないかもしれません。

また正義のカードが逆位置に表れると、情に流され公平な判断が出来ずに、どっちつかずの中途半端な状態に陥っていることが解ります。決断を誤る可能性が高いので注意しましょう。

＞１１：正義のカードの詳細

ⅩⅡ．吊るされた男のカード(The Hanged Man)

手足を固定されて、逆さ吊りにされている男は、まるで罰を受ける罪人のようです。でもその表情は冷静で、頭部が光り輝いていることから、自分を成長させるための、厳しい試練に耐えているのだと解ります。

吊るされた男のカードは、自己成長のための試練の到来や、大きな忍耐をもって、今の現実を乗り越える時期に来ていることを意味しています。

その試練を越えた時には、人として大きく成長し、自分の望みを叶えられるように成ることでしょう。幸運を掴むための試練の到来です。

吊るされた男が、逆位置として開かれると、努力が報われず、徒労に終わることを表し、無意味な苦労を強いられる可能性を指し示すのです。

＞１２：吊るされた男のカードの詳細

ⅩⅢ．死神のカード(Death)

タロットカードの中で最も有名なカードで、だれもが悪いイメージを持っているのが、この死神のカードです。死神は人生の最後である「死」を象徴する存在であり、カードの意味としては、「物事の終了」を暗示することになります。

その名前から、人の死をイメージしやすい死神のカードですが、必ずしも健康や死に関する意味ではありません。このカードは占う内容について、物事が一度終了することを示しているのです。

運命の輪のカードが、一時的な変化を表すのに対して、死神のカードは大きな人生の転換点を意味します。また恋愛や異性関係についてこのカードが出れば、その関係の終わりが近いと捉えることが出来ます。

悪いイメージの強い死神ですが、このカードが逆位置で開かれると、新たなるスタートなど、新しい展開が始まることを示唆します。

＞１３：死神のカードの詳細

ⅩⅣ．節制のカード(Temperance)

天使が２つの聖杯を手に持ち、止まることなくその水を流し続けています。この節制のカードは、この天使のように、物事を手中に収め、管理して順調な流れを維持できることを表します。

その技を行っているのが天使であることから、節度ある行いや献身的な態度により、その場所を調整してコントロールすることが出来ると教えているのです。

ですから物事は、あなたの予定通りに、ムリなく自然と流れていくことでしょう。またこのカードが人物像を伺う問ででれば、調和を大切にする素直な人であることが伺い知れます。

この節制のカードが逆位置で開かれれば、「停滞」の象徴となり、淀んだ水が腐敗するように、人間関係や生活などの現実が乱れ、悪化していくのです。

＞１４：節制のカードの詳細

※カードの画像と解説はこちらの資料を参考にしています。タロットカード画像引用、参考文献：タロットカードマスターセット

プロの占い師が利用するイタリア製のタロットカードランキング

１５～１９の大アルカナカード　悪魔、塔、星、月、太陽

ⅩⅤ．悪魔のカード(The Devil)

悪魔のカードは「誘惑」や「堕落」の象徴です。このカードは、あなたが何かしらの誘惑に捕らわれて、そこからなかなか抜けられない状態、もしくはそんな危険性があることを示唆しています。

カードに描かれている男女が、悪魔に鎖で繋がれているのは、安易な娯楽や喜びに気持ちを奪われて、捕らえられていることを表しているのです。

「悪魔のささやき」という言葉があるように、あなたが求めていたり欲する物事について、甘い話が聞こえて来た時には特に注意してください。

また、この悪魔のカードが逆位置に出ると、ポジティブな意味となり、束縛からの解放など、状況が好転していくことが読み取れます。

＞１５：悪魔のカードの詳細

ⅩⅥ．塔のカード(The Tower)

タロットカードの大アルカナの中で唯一、正位置でも逆位置でもネガティブな意味を持つカードが、この塔のカードです。

塔のカードは予期せぬ災害や災難を暗示しており、あなたの現状に関わらず、外的な影響を受けることを示唆しています。

正位置で出れば、転落や崩壊のように、その災難があっという間に起こって、終わりを告げるのに対し、逆位置で出れば、不安定で不安な状態が続くことを表します。

この塔のカードは、どちらに出ても災難となるので、慌てることなく、万が一の準備をしたり、強い心持で備えることを示唆していると捉えましょう。

＞１６：塔もカードの詳細

ⅩⅦ．星のカード(The Ster)

美しい女性と光り輝く星々が描かれた星カードが意味することは、「理想」や「希望」など、心が煌くような現実の到来です。

将来的な夢や目標が見えてきたり、ヒラメキにも近いインスピレーションにより、心の扉が開くかのように、あなたの世界が輝きだします。

例えば恋愛などでこのカードが開かれれば、理想の相手が現れたり、素敵な異性に心奪われるようになるかもしれません。

逆にこのカードが逆位置で開かれると、理想の崩壊や、希望が消え去るなど、厳しい現実にひき戻されるかなのような、辛さを体験する可能性があります。

＞１７：星のカードの詳細

ⅩⅧ．月のカード(The Moon)

人の心を写し出すといわれる月は、タロットカードでも、その人の心の状態を写し出すカードといえます。

正位置で月のカードが出れば、月が欠けていくかのように、その人の心が不安になっていくようすを表し、将来が見通せない気持ちや、過去のトラウマにより不安が表面化しているのが解ります。

逆にこのカードが逆位置で出れば、新月から満月へと月が満ちるように、悩み続けていた問題に光が差して来るといえるでしょう。

どちらに出ても、この月のカードはその人のメンタルな変化を表すものなので、現実的な変化を読み取ることは出来ません。

＞１８：月のカードの詳細

ⅩⅨ．太陽のカード(The Sun)

太陽のカードは、正位置が日の出から正午に向かって登り行く太陽を表し、逆位置が正午から日没へと沈みゆく太陽を、表すと言えるかもしれません。

正位置で出れば、物事が良い方向に進み、嬉しく楽しい明るい現実が待っていることを示しています。

逆に太陽のカードが逆位置で出れば、日没へと向かうように、気持ちが否定的になったり、衰退していくようす、そして結果的には光を失い、暗闇に包まれたような気分を味わうでしょう。

星のカード、月のカード、太陽のカードは、どれもその人の気持ちの浮き沈みを表すので、現実的な問いで出れば、その人が気分に左右されやすいことも、意味しているといえそうです。

＞１９：太陽のカードの詳細

※カードの画像と解説はこちらの資料を参考にしています。タロットカード画像引用、参考文献：タロットカードマスターセット

女性に大人気のマルセイユ版タロットカード

２０～２１の大アルカナカード　審判、世界

ⅩⅩ．審判のカード(Judgement)

審判のカードはキリスト教の、最後の審判を描いたカードです。天使がラッパを吹き鳴らすと、死者が蘇り最後の審判を受けることになります。

審判のカードというぐらいですから、あなたのこれまでの行いや、現在の行いに対して判決が下され、明確な結果として訪れることを意味しています。

このカードが正位置で出れば、あなた自身も驚くような展開で、物事が良い方向へと進み始めるでしょう。再生や復活を意味します。

そしてこのカードが逆位置に出れば、罰を与えられるかのような現実に見舞われる可能性があります。審判のカードは白黒を明確にするものなので、「Yes」「No」を問う問題に出れば、明快な答えとして受け取っていいでしょう。

＞２０：審判のカードの詳細

ⅩⅪ．世界のカード(The World)

タロットカードの中で、最もパワーがあるとされる世界のカードは、あらゆる意味で調和のとれた完成された状態を表します。

このカードが未来に出れば、理想がパーフェクトな形で訪れることを表しますし、それによる高い幸福感を得ることが出来るでしょう。まさにあなたの理想のゴールに達することを、示しているのです。

逆にこのカードが逆位置で出ると、ゴールにたどり着けない中途半端な状態を表し、「未完成」という意味合いが強まります。

逆位置でも、問題が起きるような悪い知らせではありませんが、正位置のパワーが強い分、その未達な状態はとても中途半端です。整っていたバランスが、崩れることもあるので注意しましょう。

＞２１：世界のカードの詳細

※カードの画像と解説はこちらの資料を参考にしています。タロットカード画像引用、参考文献：タロットカードマスターセット

タロット占いに必要な全てが揃う初心者に人気のタロットセット

大アルカナだけのタロットカード占いについて

ここまでタロットカードの代名詞ともいえる、大アルカナ２２枚のカードも意味を説明してきました。

解説書には、タロット占いでどうカードを読みとれば良いのか、実例を含めてより詳しく書かれていますが、今回は要点だけをまとめておきました。

初心者は大アルカナで占うのがおすすめ

タロットカードを初めて手にすると、７８枚もあるカードの多さに、少し尻込みしてしまうかもしれません。

特にウェイト版のカードは、数札にもそれぞれ印象的な絵が描かれていますから、１枚１枚を解釈しようと思えば、なおのこと大変そうに感じます。

ですから、最初は２２枚の大アルカナカードを利用して、占いうことから始めていきましょう。

大アルカナのカードの意味は、小アルカナに比べれば明快で、解り易いともいえます。まずはこの２２枚を使って、自分のことを気楽に占うことから始めてみてください。

初心者のためのタロットカードのやり方

タロット占いには、２枚で占う単純なものから、数枚を複雑に配置して深く占うものまで、色々な占い方があります。

初心者の方は、まずはこちらの「タロット占い初心者のための基本的なやり方【シャッフルなど入門編】」をご覧いただき、シャッフルやスプレッド（展開法）など、基本的な使い方を確認しましょう。

その上で、実践的なカードの意味の解釈は、こちらの「タロット占いワンオラクルの簡単なやり方＜仕事や恋愛の占い実例＞」が参考になります。

それほど難しくはありませんから、まずは気軽に占いを始めてみましょう。

タロットカードで自分を占う意味

最初は簡単な占いからで大丈夫ですから、タロットカードを利用して、自分自身の心と語り合う、そんな時間を過ごしてほしいと思います。

それは単に占いとしてだけではなく、自分の気持ちや意思を明確にし、整理するための、自己理解を深めるワークとして役立つのです。

ポイントは、どんなカードが出ても、そのカードに一喜一憂せずに、カードからの助言として受け取っておくことです。

何事も心の準備が出来ていれば、動揺せずに済むものですから、そんな自分の人生と向き合う気持ちで、タロットカードを利用してみてください。

なお、本格的にタロット占いを始めたい方には、プロが揃えるようなスペシャルセットや、専用のタロットクロスと小アルカナの日本語版解説書なども付いた、マスターセットもありますので、チェックしてみてください。

■今回利用したウェイト版のカードと解説書です。

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タロットカード小アルカナの意味一覧＜ワンド、コイン、ソ―ド、カップ＞

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