井上直哉
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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉(@my_earth_naoya)です。
以前から、子供のゲーム依存(ゲーム障害)については、気がかりな問題ではあったので、ここで心理の専門家として、改めてお話しておきたいと思います。
ゲーム依存といっても特に問題視されているのは、小中学生~高校生、そして大学生や大人までもが、オンラインゲームに熱中して抜けられなくなっていることです。
そこで今回は、あえて的を絞り小学生~中学生の子供に対して、親としてどのように向き合えば良いのか、ゲーム依存の原因とその対策をお話ししたいと思います。
ここでは、私が実際に子供に対して話していた内容も書きますので、一人の親の立ち位置としても参考にしていただければ幸いです。
この記事は、オンラインゲームに関して、実際にゲーム依存に陥っている人の潜在意識に働きかけるように、心理的な立場から記事を書いています。そのため中には、意図的に否定的な表現を使用している箇所があります。また本記事の内容は、井上自身の体験で知り得る内容を伝えており、すべてのゲームに該当するものではありません。その旨、ご了承いただいた上でご覧ください。
<目 次>
WHO認定の「ゲーム依存(ゲーム障害)」とは
まずは、近年問題になっているゲーム依存(ゲーム障害)とはどのようなものか、その点から確認しておきましょう。
Wikipediaによるゲーム依存
それではいつも通り、Wikipediaの内容を引用して、その後に私なりに解説したいと思います。
ゲーム依存症(ゲームいぞんしょう)またはゲーム症/ゲーム障害(ゲームしょう/ゲームしょうがい、Gaming disorder)とは、普段の生活が破綻するほどの、持続的かつ反復的なゲームへののめり込みを指すものであり、ネットホリックに類型される精神症状の問題の一つであるとされる。
WHO(世界保健機関)が2018年に6月18日に公表した ICD-11(国際疾病分類 第11版)では「物質使用症(障害)群または嗜癖行動症(障害)群 – 嗜癖行動症(障害)群」および「衝動制御症群」カテゴリにおいて「ゲーム症(障害)」が採用された。
ICD-11における「ゲーム」とはデジタルゲームまたはビデオゲームを指し、インターネットを使用したオンラインによるものも、オフラインによるものも含まれる。
Wikipedia引用:ゲーム依存症
ゲーム依存(ゲーム症/ゲーム障害)は、2018年にはWHO(世界保健機関)によって、正式に国際疾病(病気)として採用されています。
WHOによるゲーム依存(ゲーム障害)の記述
WHOの「 ICD-11(国際疾病分類 第11版)」には、以下のような記述があります。
ゲーム症(障害)は、持続的または反復的なゲーム行動のパターンによって特徴づけられる。
- ゲームをすることに対する制御の障害(例:開始、頻度、強度、持続時間、終了、状況)。
- ゲームに没頭することへの優先順位が高まり、他の生活上の利益や日常の活動よりもゲームをすることが優先される。
- 否定的な(マイナスの)結果が生じているにもかかわらず、ゲームの使用が持続、またはエスカレートする。
その行動パターンは、個人的、家庭的、社会的、学業的、職業的または他の重要な機能領域において、著しい障害をもたらすほど十分に重篤なものである。
ゲーム行動および他の特徴は、診断するために通常少なくとも12ヶ月の間にわたって明らかである。
Wikipedia引用:ゲーム依存症
すこし砕けた言葉でお伝えするなら、ゲーム依存(ゲーム障害)とは、自分でゲームをすることを制御できず、社会生活に支障をきたす状態が、12ヶ月間以上継続すると該当します。
ゲーム依存(ゲーム障害)の意味をまとめると
では、ゲーム依存とはどのような障害か、私なりの言葉でまとめておきます。
ゲーム依存(ゲーム障害)とは、インターネットのオン・オフに限らず、デジタルビデオゲームを利用することを自分で制御できずに、社会生活に支障きたす状態です。
ですから、学校や会社などの対外的な社会生活はもちろん、家庭内の個人生活においても、ゲームを続けることで支障が出ており、さらにそれを止められない状態だと言えるでしょう。
自分の日常生活の大半の時間をゲームに費やして、止めたくてもそこから自力では抜けられない人たち、それがゲーム依存やゲーム障害になっている人です。
子供のゲーム依存(ゲーム障害)の現状
では、ゲーム依存の心理的な原因や対策をお話しする前に、小学生や中学生などの子供たちの現状について、少し把握しておきましょう。
中高生の10人に1人がゲーム依存
まずは2019年2月のNHK健康chによって、「脳に異常な反応が起きる!ゲーム障害」という特集で、中高生のゲーム依存に関する現状が紹介されています。
ゲーム障害の患者数は、はっきりとわかっていませんが、厚生労働省の調査では、「ネット依存」が疑われる人は成人で推定約421万人、中高生で約93万人(2017年)いると推定されています。
また、久里浜医療センターを2016年~17年に診した人のうち、ネット依存の約90%がゲーム障害でした。
引用:NHK健康ch「脳に異常な反応が起きる!ゲーム障害」
ネット依存が疑われる中高生などの子供は、推定で93万人ですから、その90%がゲーム依存だとすれば、約84万人がゲーム依存だと考えられるでしょう。
これは、2017年の日本の中高生人口が698万人(統計庁年齢別人口:12歳~18歳)ですから、中高生の10人に1人以上が、ゲーム依存(ゲーム障害)の可能性があるといえるのです。
NHKによるゲーム依存の実態
そしてゲーム依存により、生活に支障が出ている実態として、2018年5月15日の「NHK NEWS WEB」で、『「うちの子が…」″ゲーム依存″の実態』という記事が掲載されています。
そちらでは、神奈川県横須賀市にある、国立病院機構久里浜医療センターの下記の調査結果が、詳しく掲載されていました。
全国で数少ない依存症を専門に治療する機関ですが、2017年に120人の患者を対象に、ゲーム依存の実態を初めて調査しました。
その結果です。
▽「朝、起きられない」が75%、
▽「欠席や欠勤」が59%、
▽「食事をしない」が49%、
▽「成績・仕事の能率低下」が48%と、
患者の多くが日常生活に支障をきたしていました。さらに、
▽「物を壊す」が50%、
▽「家族に対する暴力」が26%、
▽「家族のお金を盗む」が17%と、
ゲーム依存が暴力行為などにつながるケースもあることがわかりました。引用:NHK NEWS WEB「うちの子が…」″ゲーム依存″の実態
※こちらのNHKの記事はすでに削除されています。
またゲーム依存の患者の大半が24歳以下の男性で、自分をコントロールすることが難しい、子どもたちへの広がりも心配されていました。
ゲーム依存は家庭内暴力にも繋がり得る問題
この調査からも解るように、ゲーム依存とは本人が生活に支障をきたしても、ゲームを止められなくなるだけではありません。
その状態が進むと、人によっては物を破壊するなど、家族に対する暴力にも発展しかねない問題となります。
今回紹介したNHKのNEWS WEBでは、実際にゲーム依存とされた子供が、2度の入院を通してゲーム依存から回復し、高校に入学するなどの改善実例も紹介されていました。
元々は、アルコール依存症の専門機関が、このゲーム依存の治療をされていることから、この問題が他の依存症と変わらない、大変な精神疾患であることが伺えます。
では何が原因で、彼らはそこまでゲームに依存してしまうのでしょう。そして親としてどのような対策すればいいのでしょう。
なぜ今ゲーム依存が問題になりだしたか?
1980年代に家庭用のテレビゲーム機が登場してから、すでに40年近くが経過しています。
でもなぜ今になって、急に精神疾患としてのゲーム依存(ゲーム障害)が、問題として取り上げられ始めたのでしょうか?
ゲーム依存となる心理的な原因
1980年の私が小学生の頃には、任天堂の「ゲームウォッチ(携帯ゲーム)」が発売されて、とても話題になりました。
中学生になると同じく任天堂の「ファミリーコンピュータ」が発売され、多くの友達が家のテレビを使い、ゲームに熱中していたものです。
確かにその頃から、ゲームに熱中する子供たちはいましたが、ゲーム依存と言われるまで、生活に支障が出る子供はいませんでしたし、過度な問題にもなっていませんでした。
にもかかわらず、近年になって急にゲーム依存の人が急増しているのはなぜでしょうか?昔のゲームと今のゲームでは何が違うのでしょう?
私はその違いに、多くの子供がゲーム依存に陥る、心理的な原因があるのではないかと思いました。
子供をゲームに依存させる5つの原因
では、そんな昔のゲーム機器と、最近のゲームと違いを、いくつか挙げてみましょう。
- 3Dを利用した精密な映像体験
- 自分が別の名前をもってゲームに参加
- SNS的な要素があるオンラインゲーム
- ゲーム内の課金制度
- アップデートによる更新
私はこれらの5つの要素が、子供たちが心理的に依存状態になってしてしまう、原因ではないかと考えています。
それはまだ成長段階の、小学生や中学生の子供だからこそ、陥り易い問題なのです。
子供がゲームに依存する5つの原因
では私が心理の専門家として見た、成長段階の子供が、ゲーム依存に陥る5つの原因について解説していきましょう。この原因を知れば、おのずと対策も立てやすくなります。
今回は特にゲーム依存の傾向が高い、ロールプレイングゲームなどのチームプレーをするゲームについて、詳しく見ていきます。
1、3Dを利用した精密な映像体験
バーチャルリアリティーに代表されるように、コンピューターの処理速度の進歩は、ここ数年で飛躍的に進んでいます。
それは、私たちが生活するリアルな世界と、バーチャルな疑似世界との垣根を取り払い、その距離をどんどん近づけているのです。
昔のファミコンで、マリオが飛び跳ねていたようなゲームは、到底リアルとはかけ離れた、おもちゃとしての状況判断のゲームであり、心でもそう認識されていました。
ですが、現代のゲームはより複雑化し、リアルに近い映像や環境が作り出され、あたかももう一人の自分が、別な姿でそのゲームの世界に存在するかのようです。
それもゲームによっては、現実の自分とは違う、理想とする自分の姿として存在できるのです。そんな理想の自分を映し出すことが、ゲーム依存を生む1つめの心理的な原因といえるでしょう。
2、自分が別の名前をもってゲームに参加
昔もロールプレイングゲームなどでは、自分が名前を決めて主人公になり、物語を進めていくものがあり、どれも人気のあるゲームでした。
これはゲームに参加する際に、自分で名前を決めて参加することが、なおさら、二次世界のもう一人の自分という認識を、心理的に高める要素となっているからです。
さらには先の画像処理のリアルさで、目の前の画面の中に、別な名前を持った理想の自分が、あたかも存在するかのように映し出されます。
そのためまだ思春期で、自我が育成されていない小中学校の子供の心は、ゲームをやればやるほど、どちらの世界の自分が本当の自分なのか、定かではなくなってしまうのです。
自分で名前を付けることで、仮想の世界にもう一人の自分を誕生させてしまう、それがゲーム依存を生む2つ目の原因だといえます。
3、SNS的な要素があるオンラインゲーム
3つ目の原因はもうお解りのように、バーチャルな世界に、本物の人間が存在してしまうことです。
もしゲームが、コンピュータのプログラミングのみで構成されており、1人で参加していたなら、そのゲームに時間を費やすほどに、それが機械で出来た仮初のモノであることを実感します。
それはゲームにのめり込むほど、あとになって孤独感や寂しさなどの、疎外感を感じる体験となるのです。ですが、オンラインゲームにはそれがありません。
オンラインゲームにはリアル同様に仲間がおり、お互いに協力し合うなど、リアル以上に親密な交流をするので、バーチャルな世界での交友関係が作られます。
場所、時間、年齢、性別、言語などのリアルでの制約がなく、偽名のSNS同様に、個人が特定されない安心感のある密接なつながりが、なおさらゲーム依存に陥る傾向を高めてしまうのです。
4、ゲーム内の課金制度
もしあなたが、ゲームの中で何か成果を上げようと思うなら、必ずしも時間をかけて努力する必要ありません。それは多くの場合、課金することで短縮できます。
昔のゲームでは、ゲーム内で先に進むためには、一人でこつこつと時間をかけて、いくつもの問題やハードルを越えていく必要がありました。
でも現在のゲームでは、そんな時間はさほど必要ありません。多くの場合、ある程度のお金さえ払えば、正規の方法でそのハードルを容易に越えられるのです。
例えばリアルな学校では、テストでカンニングすれば罰せられます。スポーツで勝とうと思えば、時間をかけて練習する大変な苦労が必要で、なおかつ結果が得られるかは解りません。
でもゲームの世界では、お金がそれを解決してくれます。そんな苦労を避けて、安易に成果を得ようとする人間の心理を、巧みに利用しているのが課金制度であり、そんな仕組みがゲーム依存を生む4つ目の原因となっています。
5、アップデートによる更新
そして最後の原因は、オンラインゲームの世界はアップデートされ続け、終わりがないことです。
ゲーム会社は、基本的にそのゲームが終わってしまえば、すべての売上が絶たれます。
ですから、掛かった開発コストで可能な限りの利益を得ようとし、自然とそのゲームには終わりがなく、続けられるだけ続けようと試みることになります。
その結果ゲームには終わりがなく、常にアップデートされて、ユーザーが離れないようにと、次々と新鮮な刺激が得られるように工夫されていきます。
それが結果的に、同じような刺激を求め続けるゲーム依存の原因となるのです。
小学生や中学生のゲーム依存の対策
ではここで、私自身が自分の子供に対して行った、ゲーム依存の対策をお話しします。
これが必ずしも、すべての子供に当てはまるとはいいませんが、間違いなく言えることは、ゲーム利用には明確なルールが必要だということです。
1、オンラインゲーム禁止
私の家では基本的に、オンラインゲームは禁止と言っています。特に長男が、小学生や中学生の頃はこの点を厳しく守らせました。
ですから「友達とゲームするなら、家に集まってやりなさい。」と言い、学校の友達と言えども、オンラインでゲームするのは禁止と言いました。
特に知らない人と、ゲームでだけ繋がることは、様々な事件がなども起きているので、その問題を話し「絶対ダメだ」と言いました。ただ、これはあくまで中学生までです。
高校生になれば、自然とこのルールに従わなくなることは解っていたので、あとは遠巻きに見て、あからさまな時には再度ルールを守るように言いました。
ゲーム依存の対策をするのなら、子供がゲームにのめり込み過ぎないように、ある程度は親が監視する必要があります。
2、課金アプリはお小遣いで
この対策はとても重要です。子供が小学生や中学生の時には、スマホでの課金アプリや、課金制のオンラインゲームは禁止としていました。
そして高校生になっても、スマホのアプリや、課金制のオンラインゲームなど、基本的にそれらにかかる費用は、自分のお小遣いで払いなさいと言いました。
カード決済が必要だと言われれば、「カードを作れるようになってから、自分の責任でやりなさい。」とも話しました。
このルールを守らせるためには、親自身も課金制のゲームを利用しない方が理想的です。親が自分は大人だからOKだけど子供はダメでは、子供の心に不満が募ります。
あえて言うなら、「自分で仕事をして収入を得るようになったら、自分の好きにしなさい。」の方がまだ良いでしょう。どちらにせよ、無制限に課金を許すことは、依存の原因になります。
3、ゲーム会社の目的を教える
これは私の個人的な教育方針ですが、ゲーム依存に陥ることを防ぐ対策として、なぜその会社がゲームを作っているのかを、子供に話して理解させました。
子供も真実を話せばそれを理解して、自分がゲームを利用しても、ゲームに利用されないようにと意識するようになります。
現代のゲームに対する個人的な考え
ちょっと「3、ゲーム会社の目的を教える」の内容は、驚いた方もいるのではないでしょうか。それは言い過ぎではないかって。
ですからあえて私なりの、現在のゲームに対する考えを、ストレートに述べておきます。
この対策に対する個人的な考え
厳しい言い方ですが、あくまでゲームを作っているのは、利益を追求する営利企業です。たとえユーザーが、ゲーム依存に陥って廃人になろうとも、合法であればゲーム運営会社には責任はない。
それが会社としての法廷での言い分となるでしょうし、確かにそれは間違いでもありません。ですからそれを理解した上で、親としては心してゲームと向き合う必要があります。
会社は利益を上げるために、より多くのユーザーが継続して利用し続け、課金し続けるゲームを作るのが目標です。
でもそれが、結果的には飽きないゲームを作ることに繋がり、ゲーム依存に陥り易い仕組みや、心理的な原因を作ってしまうこととなります。
何年も前の携帯ゲーム「コンプガチャ問題」や「WELQ問題」同様に、ゲーム会社は、いかに合法的に収益を上げるかを追及しているのであり、ユーザーのメンタルヘルスに関しては、さほど考えていないのです。
子供はまだ心が育成段階
タバコやお酒が、より美味しいものを作ろうと努力すれば、中にはそれらに依存してしまう人も出てきます。
パチンコなどの賭け事も、より楽しくしようとしていけば、結果的にそれらに依存してしまう人を生むのです。
確かにそれは、個人的な自己管理能力の問題だと言えるかもしれません。でもあくまでそれは、精神的に自立している大人であればの話です。
まだ心が育成段階で未成熟な、小学生や中学生の子供たちには、そこまで自分の欲求をコントロールする理性や、自己管理能力はありません。
ゲーム依存は環境も影響している
お酒やたばこ、賭け事などと、ゲームが違うのは、依存しているのが子供たちで、仕事をしなくても生活が出来てしまう点です。
大人であれば、生活のためには一定の収入が必要であり、そのためにはいくらゲームが好きでも、一日の大半は社会にでて、仕事に従事する必要があります。
でも基本的にゲームに依存してしまう人は、ほとんどが仕事をしなくても、周りの家族の支えで生活できててしまう人たちです。
それは潜在的に、家庭に依存して生活することが、出来てしまう環境であることを、意味しています。
ゲーム対策は小学生の時から
だからこそゲーム依存の対策をしようと思うなら、まだスマホやオンラインゲームに触れていない、小学生などの子供の頃からシッカリと教育して、管理していくのです。
私が小中学生の頃は、ゲームセンターは子供だけでは出入り禁止でした。不特定多数が集まるゲームセンターは、不良の巣窟?のように思われており、先生が巡回していて、見つかると厳しく注意されました。
でも考えてみれば、オンラインゲームもそれと同じです。大人も含む不特定多数の人が集まり、仮面舞踏会のごとくゲームに興じる。その場に子供が混ざっているのです。
だからこそ、親が子供にオンラインゲーム禁止と言うことを、躊躇してはいけません。
明確なルールがゲーム依存の対策
先ほどの、「24歳以下の男性に多い」と言われるゲーム依存ですが、それは小中学生ぐらいからゲームに依存気味だった子供が、そのまま改善せずに大人になっているケースが多いのではないでしょうか。
ゲーム依存の問題は、予防的な対策がとても重要で、自由にゲームをさせて依存気味になってからでは、非常に対応が難しくなるのです。
ですから大人が、明確なルールを決めることで、こちらの「中学生のLINE(ライン)いじめ問題における心理的な原因と対応策」でも解説したように、子供の心にブレーキをかける必要があります。
明確なルールを決めてあげた方が、子供はどこまでも深みにハマっていくようなことはなく、ルールを逸脱して怒られたとしても、素直に反省できるのです。
ネットでは「合法=安全」ではない
私たちは、比較的勘違いし易いのですが、必ずしも「合法=安全」ではありません。それはネットの世界ではなおさらです。
あまりにもネットの進歩が速いので、多くの手続きや審議が必要な法規制は、全く追いついていない状態だと言えます。
親としての強い意思が必要
このゲーム依存の問題も、いずれは何らかの規制がなされて、子供が依存しにくいようになっていくでしょう。
ですがそれまでは、親が明確なルールを作り、子供を諭して自衛させるしかありません。
そんな時に、親自身がゲームは合法的なものだからという理由で、子供に制限を与えることを躊躇していれば、子供はそれを見てさらに強く要求してきます。
そしてゲームの利用を制限せすに、望むがままにお金を与えてしまえば、子供はなおさらゲーム依存から抜け出せなくなり、深みにハマっていくのです。
その結末が、自分を自制できずに、感情のままに物を壊したり、家族に暴力を振るうという態度として出てきます。
結局のところ子育ては親の責任
結局のところ、子供は社会に出て、自分で生きる術を身に着けなければ、自立することはできません。
でも、それまでどのように子供を育てていくかは、親の責任であり、決して学校の責任でも、子供自身の責任でもありません。
だからこそ、子供を守るという強い意思で、時には明確なルールを作り、その理由を子供に告げること。
そんな親としての毅然とした態度が、子供のためにこそ必要なのです。
親としての強さと子供への愛
最後にこんな例え話をして、子供のゲーム依存に関する話を、終わりにしましょう。
雛鳥が餌を求めるからと言って、ただ望むがままに親鳥が餌を与え続ければ、雛鳥はいつまでたっても巣から飛び立とうとはしません。
雛鳥が飛べないからと言って、親鳥が餌を運び続ければ、その雛鳥はいつまでたっても自立っすることはできず、親鳥に餌をせがみ続けるでしょう。
だからこそ親鳥は、巣立ちの時期を見計らい、雛鳥には餌を運ばなくなるのです。
そんな親としての強さと、子供に対する深い愛情が、私たちにも必要なのではないでしょうか。
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いいかい。多くの会社が無料でゲームを提供するのは、後々君に課金制度を利用してもらって、お金を儲けたいと思っているからなんだよ。無料のアプリも、君たちが使うことで広告が表示され、ゲーム会社はお金を得ているんだ。
ゲームやアプリの会社は、ゲームを無料で提供する代わりに、利用者に広告を見せてお金を儲けたり、課金でお金を支払ってもらって、利益を得ているんだよ。
それを理解した上で、ゲームをやりなさい。君は時間かお金を支払い、ゲーム会社はそれでお金を儲ける。それがとても儲かるから、みんないっぱいゲームを作るんだよ。