スピリチュアルペインとは?3つの柱とその看護やケア

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井上直哉

心理とスピリチュアルの専門家
1989年大学に進学中に独自に体外離脱の研究を行い、自ら離脱体験をもつ。医療機器メーカーに就職後、2001年に心理療法家として独立。3,000人以上のセラピー実績を持ち、年間20回以上のセミナーを全国で開催。2010年に株式会社ヒーリングアースを設立。現在では経営の傍ら個人セッション及びセミナーをこなしながら執筆活動に励む。オフィシャルブログは年間300万人が訪れる。
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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉です。

あなたは「スピリアチュアルペイン」という言葉をご存知ですか?

私は10代の頃から、スピリチュアルに興味をもち、30年以上スピリチュアルの世界に携わってきました。ですが、この言葉を聞くようになったのは、ここ数年前からです。

今回の記事では、このスピリチュアルペインとは、どのようなものか、その要素となる「3つの柱」についてお話しして、緩和医療における、看護やケアの現状を見ていきましょう。

その上で、医療とは異なる、心理とスピリチュアルの専門家としての私の経験から、どのようにスピリチュアルペインに向き合えばいいのか、お話ししたいと思います。

これは医療とは異なる、スピリチュアルの専門家としての見解として、ご覧になってください。

 

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スピリチュアルペインとは

スピリチュアルペインとは

最初に、スピリチュアルペインとは、どのような苦悩なのか、その点について詳しく見ていきます。

それを語るにあたって、まずは末期がん患者の方に行われる、緩和ケアにおけるスピリチュアルケアについて、お話ししていきましょう。

 

WHOによる緩和ケアの定義

1990年にWHO(世界保健機構)は、緩和ケアについて、下記のように定めました。

緩和ケアとは、治癒を目指した治療が有効でなくなった患者に対する積極的な全人的ケアである。痛みやその他の症状のコントロール、精神的、社会的、そしてスピリチュアルな問題の解決が、その最重要課題である。緩和ケアの目標は、患者とその家族にとってできうる限り最高のQOL(人生の質、生活の質)を実現することである。緩和医療に含まれる諸要素というのは、がん患者に対して用いるばかりでなく、病の早い段階で用いることが可能である。(WHO 1989)

Palliative care is the active total care of patients whose disease is not responsive to curative treatment. Control of pain, of other symptoms, and of psychological, social and spiritual problems is paramount. The goal of palliative care is achievement of the best possible quality of life for patients and their families. Many aspects of palliative care are also applicable earlier in the course of the illness, in conjunction with anticancer treatment. (WHO 1989)

Wikipedia引用:緩和医療

 

終末期医療におけるスピリチュアルケア

WHOの定めの中にあるように、がんの終末期医療にような、治療ではなく嫌みの軽減を目標とする緩和ケアにおいては、スピリチュアルな問題の解決が、その課題の1つとして挙げられます。

死を目前にした方の心には、これまでの人生や死に対する、心理的な苦悩や葛藤が浮上しやすいものです。

それらの心理的な苦痛を、スピリチュアルペインといい、看護の現場では、そんなスピリチュアルな悩みについても、ケアしていく必要があります。

ではなぜ、そんなスピリチュアルペインが生じるのか、その点について次項で見ていきましょう。

 

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存在を保つための3つの柱

存在を保つための3つの柱

私たちが、自らの存在を保つためには、3つの柱が必要だといわれており、それらを失うことで、スピリチュアルペインが生じるという理論があります。

 

私たちの存在を支える3つの柱

日本ペインクリニック学会誌の中の、「終末期がん患者のスピリチュアルペインとそのケア」では、スピリチュアルペインとは、私たちの存在を支える、3つの柱が失われることで感じると、記載されています。

終末期のがん患者のスピリチュアルペインを、将来の喪失(時間性)、他者の喪失(関係性)、自律性の喪失(自律性)から生じる苦痛であると解明し、この構造解明に基づき、スピリチュアルケアの指針は、死をも超えた将来の回復、他者の回復、自立の回復にあることを示した。

日本ペインクリニック学会誌引用:終末期がん患者のスピリチュアルペインとそのケア

3つの柱とは、この中の時間性、関係性、自立性です。

 

1、将来の喪失(時間性)

人は誰しも、自らの将来について、漠然とした夢や希望などをもって生活しています。

それは潜在的な部分で、自分の人生が自然と永続していくものであり、終わりの決まっていない、時間的な余裕があるものだと感じているのです。

ですが、突然の病気などにより、限りがあるものだと感じると、そんな将来が失われた大きな喪失感を味わいます。

それが将来の喪失による、スピリチュアルペインとなるのです。

 

2、他者の喪失(関係性)

私たちは、家族や社会における他者との関係性で、自分自身の存在意義や、自尊心を感じるものです。

ですが、病気などで緩和ケアを受けることで、そんな人間関係は失われ、さらにはいずれこの人生を終えることで、永遠の別れを迎える様な寂しさを感じます。

本来なら、将来に渡って互いに寄り添い合い、関係を続けていけるものなのに、それが失われてしまうという、避けようのない危機感に襲われるのです。

その関係性の喪失が、孤独や虚無感などのスピリチュアルペインを生じさせます。

 

3、自律性の喪失(自律性)

3つの柱の最後は、自立性の喪失です。これは私たちが、歳を追うごとに感じていく、体力の衰えに近いものだといえます。

緩和ケアを受ける方は、病気などにより肉体的な治療も受けており、健康体で在ったころのようには、自由には時間を過ごすことが出来ません。

それは生きていても、自由が無く、自分にはもう何もできないという無力感を感じさせるのです。

そんな失望感が、スピリチュアルペインを生じさせるといえるでしょう。

 

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現在のスピリチュアルケアの方向性

現在のスピリチュアルケアの方向性

では最後に、なぜこのスピリチュアルペインが、近年取り上げられるようになったのか、その理由と、現在の緩和医療における看護やケアについて、見て行きましょう。

 

スピリチュアルペインを感じる理由

このスピリチュアルペインとは、昔のように医療がままならず、余命宣告や緩和ケアが無い時代なら、さほど感じることが無かった苦しみだといえます。

昔はほとんどの人が、死に直面するような時間を過ごすことなく、突然の死を迎えていたであろうからです。

スピリチュアルペインとは、医療が発達して、自分の余命が明らかになるからこそ、直面する苦悩だといえるでしょう。

残された時間で、自分のこれまでの人生に対する思いを、整理することを迫られるから、味わうことになるものなのです。

 

現在の緩和ケアの方向性

現在、緩和ケアの看護の現場では、このスピリチュアルペインに対するケアとして、カウンセリングによる傾聴が主流となっています。

それは、患者さんのあるがままの思いを聞きながら、患者さん自身が、自分の気持ちを整理していくワークです。

ですから、その気持ちを整理するためには、この傾聴を主体としたカウンセリングが、とても有効なものとなると思います。それにより少なからず、苦しみは軽減されことでしょう。

その意味では、私たちは自分の心に向き合うことの大切さを、なおさら感じ易い時代に、なっているのかもしれません。

 

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