前世療法で「前世が見えない」という人の理由を専門家が解説

前世療法で「前世が見えない」という人の理由を専門家が解説
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井上直哉

心理とスピリチュアルの専門家
1989年大学に進学中に、独自にスピリチュアルの研究を行い体外離脱体験をもつ。医療機器メーカーに就職後、2001年に心理療法家として独立。3,000人以上のセラピー実績を持ち、年間20回以上のセミナーを全国で開催。2010年に株式会社ヒーリングアースを設立。現在は経営の傍ら個人セッション及びセミナーをこなしながら執筆活動に励む。ブログは年間300万人が訪れる。モットーは「現実が変わるスピリチュアル」です。
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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉(@my_earth_naoya)です。

私は催眠療法の専門家として、前世療法セッションも行っていますが、あなたは前世療法を受けたことがありますか?

私のもとには以前から、他のセラピールームで前世療法を受けたのに、前世が見えなかったという方が、何人もお越しになります。

ですがそんな方も、私のもとで前世療法を受けると、自然と自分の前世を思い出して、前世の出来事を再体験されます。

今回の記事では、なぜ前世療法を受けても前世が見えない人がいるのか、その理由を詳しくお話ししたいと思います。

もしあなたも、前世療法を受けたけど前世が見えなかったなら、きっとこれから書く理由のいくつかが、ご自分の体験に当てはまることでしょう。

そしてそれと共に、前世療法で前世を見るためには何が必要なのかも、ご理解いただけると思います。

 

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前世療法で前世が見えない体験談

前世療法で前世が見えない体験談

私は魔法の言葉セミナーという、メンタルヘルスセミナーを年に何回か開催していますが、セミナー後には懇親会を兼ねたお茶会があります。

そのお茶会ではいつも、あまり日常でも話せないような、スピリチュアルで不思議な体験に対する話題が飛びかうのです。そんな中で、この前世療法についての話しになりました。

 

前世が見えなかったという相談

セミナーに参加してくださった方の中に、「以前に友人と前世療法を受けたけど、全く体験できなかった。」という方がいたのです。

私は、自分の前世療法セッションでも、時折そんなお話を伺うことがあるので、その方に聞いてみました。

 

<井上>

その前世療法のセッションは、何時間のセッションでしたか?

 

すると。

 

<女性相談者>

2時間ぐらいだったと思います。

 

そんな風に答えてくれました。それを聞けば、ほぼ前世療法で前世が見えないという理由が解ります。

 

前世療法セッションで大切な時間

最近では、前世療法がとても有名で、日本国内でも多数のセラピスト養成講座があります。

そのために、個人で開業しているセラピールームの中には、2時間程度のワークで前世体験ができると、紹介しているセラピールームも少なくありません。

中には、ネットで受けることが可能で、価格も抑えられ、気軽に受けることができる、と謳われているところも多いです。

場合によっては、「期間限定で無料で体験してみませんか?」というヒーリングルームなども、あるぐらいです。

 

以前は10時間のセッションが最短だった

私が開業して、催眠療法を始めた2001年のころは、まだ催眠療法のセラピストも少なく、海外から講師を呼んで、心理療法としての専門技術を本格的に学んでいました。

私の講師の先生も、その当時では珍しく、長年心理療法に携わっていた、とても素晴らしいセラピストです。今でも心から尊敬している一流のセラピストだといえます。

ですから、その頃のセラピールームは、前世療法といえば催眠療法を何度か体験して、それから受けられるものであり、短期間にうけるとしても2日間(10時間)程度をかけてるのが一般的でした。

決してセラピールームに訪れて、すぐに前世療法を始めるようなことは無く、段階を踏んで進められるものだったのです。ところが今は違います。

短時間で結果を出そうとされるセラピストがとても多く、それでは前世が見えないという方が居るもの、ある意味当然のことかもしれません。

 

10時間の前世療法が2時間になる理由

あなたも不思議に思いませんか?以前には最短でも、2日間(10時間)程度のかけていたセラピーが、どうやって2時間に短縮できるのでしょうか?

私は不思議に思い、それらの短時間の前世療法を受けて、前世が見えなかったという人たちに、以前に受けたセッションの内容について、色々と聞いてみました。

そしたら、彼らが前世療法で前世が見えないとう理由が、とても良く解ったのです。そして、どうやって2時間でやっているのかも分かりました。

簡単に言ってしまえば、10時間を2時間にするために、すべての準備と段階を飛ばし、すべてのフォローも省いて前世療法を行っていたのです。

 

<井上のワンポイント>

きっと、クライエントを集めるために、セラピーの価格を下げて、できる限り時間を掛けないようにしたのでしょう。

それではもう、心理療法としての意味や効果はほとんどありません。

 

魔法の言葉セミナー

短時間の前世療法で前世が見えない理由

短時間の前世療法で前世が見えない理由

私は以前にこちらの「催眠療法で催眠にかかるかはコレで決まる」でも、催眠に入るためには、事前準備が大切だとお話ししました。

ここでは、短時間の前世療法セッションでは、なぜ前世が見えないのかについて、その理由を詳しく解説していきましょう。

 

事前のカウンセリングがない

まず2時間の前世療法セッションでは、この事前のカウンセリングがほとんどありません。

確かに、多少なりともお話を聞いてくださることはあるでしょう。例えば「なぜ前世療法を受けたいのか?」など。でもそれは、時間が掛かる心理療法としてのカウンセリングではありません。

心理療法としてのカウンセリングでは、40分程度の時間を掛けて、クライエントの心理的な問題の核心を絞り込んでいきます。

それにより、その方の日頃の悩みや問題から、どの角度から催眠を深め、前世へと記憶をさかのぼるかプランを立ていくのです。

 

<井上のワンポイント>

心理セラピーとしての前世療法とは、クライエントの心理状態に合わせて、アプローチの仕方を組み立てるオーダーメイドのワークなのです。

 

催眠療法(催眠状態)に関する説明がない

これは私も話を聞いて、とても驚いたことですが、短時間で前世療法を受けて、前世が見えないと言われる方の中には、全く事前説明を受けていない人もいるようです。

いきなりリクライニングシートに座らされ、「それでは始めますね。」とか言われても、正直困りますよね。そもそも催眠療法で催眠に入るためには、事前の説明がとても重要なのです。

それは催眠がどんな意識状態で、どんなことに注意が必要なのか、前世はどう見えるのかなど。心の準備が必要です。

私は事前説明を行いながら、その方がどの程度、催眠に掛かりやすいかもチェックしますし、前世をどのように見ていくかも、事前に疑似体験してもらいます。

 

<井上のワンポイント>

でも短時間で前世療法を進めようとすれば、必然的に催眠の説明やカウンセリングの時間は削らざる得ません。

そもそも、どのように記憶が見えるのかも分からないままセラピーを受けるわけですから、見えないのも当然のことです。

 

記憶をさかのぼる年齢退行もなし

前世療法とは、催眠療法の一分野である「退行催眠療法」の一種です。その分野には「年齢退行催眠」や「胎児期退行」などもあり、その先に「前世療法」があります。

ですが、短時間で前世療法を実践されるサロンでは、自分の記憶をさかのぼるという年齢退行催眠は行わず、いきなり前世療法を受けることになります。

そのために、自分がずっと忘れていたことを、「ハッ!思い出した!Σ(゚Д゚)」という体験がなく、記憶が蘇るという実感が得られないのです。

それでは、前世療法を受けたとしても、思い浮かんだものが自分の記憶か雑念かも区別がつきません。

 

<井上のワンポイント>

そもそも、自分が忘れていたことを思い出せれば、退行催眠自体に実感が持てますが、そんな経験がないままでは、催眠に入れたという実感もないでしょう。

 

短時間過ぎて催眠に入れていない

そして中には、あまりにも短時間過ぎて、実際に催眠状態に入れていない人もいます。

催眠とは、こちらの「トランス状態と変性意識状態との違い」でも解説した、変性意識状態の一種の軽度のトランス状態です。

ですが、前世療法を受けても前世が見えない方の多くは、セッションを受けているときにも、色々と考えて思案しています。

それはまだ、表面意識といえる顕在意識が優位な状態で、催眠状態に入れているとは言えません。基本的に、その人がどの程度速やかに催眠に入れるかにも個人差があるのです。

 

<井上のワンポイント>

ですから初めて催眠を受ける方は、徐々に深めるかのように、確認しながら催眠状態に入る必要があります。

でも、短時間のセッションでは、その過程にも時間を掛けられません。

 

前世が見えにくい人も確かにいる

前世が見えにくい人も確かにいる

中には、確かに前世療法を実践しても、前世が見えにくい人はいます。

それらの問題は、本来なら年齢退行催眠などの事前のセラピーで、解消できる問題ですが、ここで3つほどその事例を挙げましょう。

 

<井上のワンポイント>

これから解説するタイプの方が、決して前世が見えないというわけではありません。

何の準備もなく、短時間でいきなり前世療法を行おうとするからこそ、無理があるというだけなのです。

 

1、催眠でリラックスできない人

日頃の生活で、あまりに多くのストレスを溜めていると、催眠に入ろうとした途端に気持ちが落ち着かなくなり、催眠に入れない人がいます。

それらの人は、本来なら心理療法としての催眠療法を受ければ、段階的に催眠状態に入っていけるので、その疲れ自体も癒やされていきます。

ですが、2時間で前世療法を行おうと思えば、クライアントがどの程度催眠に入れるかは、構っていられないでしょう

催眠を深める時間や、邪魔になる心理的な問題を取り除くような時間はないので、とりあえず一連の手順を進めて行くことに専念せざるを得ません。

 

<井上のワンポイント>

そんなケースでは、前世が見えない人が、セッション後にセラピストに何を聴いても、明快な回答は返ってきません。

それはクライエント自身の問題だと片付けられて、催眠に入れない理由さえも教えてもらえないのです。

 

2、前世体験に関する固定観念がある

時には、前世療法を受けに来る前に、何冊もの関連書を読んで、とても大きな期待を持ってくる方がいます。

それ自体は特に悪いことではないのですが、前世体験に対しての思い込みを持っていると、それがかえって前世が見えないという問題を起こします。

これは心理的な思い込みが、感性を狭めてしまうという問題で、実際には前世の記憶が蘇りつつあるのに、思っていたのと違うと判断して、その記憶を掻き消してしまうのです。

これは本来なら、事前のカウンセリングや、催眠の説明によって取り払うべき思い込みですが、時間が無ければその作業もできないでしょう。

 

3、催眠中になかなか集中力を保てない人

これも基本的には、時間をかけて催眠療法を受けることで解消できる問題ですが、思考が働いて催眠に集中できな人がいます。

簡単に言うなら、催眠に入りかけると色々と考え始めて、催眠状態から覚めてしまうのです。

これらの方は、もともと自分のフィーリングを感じることが苦手なので、リラックスした状態で内観を促しても、色々と考えて判断し始めてしまうのです。

そのため、たとえ前世のイメージが浮かんできても、色々と理由付けして、結局、前世は見えなかったという結論に至るのです。

 

<井上のワンポイント>

この思考が働いてしまう人も、そもそもは溜まっているストレスが原因なので、それを解消することで乗り越えられます。

本来ならこんなケースも、セラピストが積極的にクライエントを誘導していく腕の見せ所ですが、短時間ではそれも無理でしょう。

 

”メンバーズブログ"

前世が見るという表現への誤解

前世が見るという表現への誤解

そして最後に、比較的多いポイントについてお話ししておきましょう。

それは「前世の記憶を見る」という表現に対する誤解です。

 

思い出すは視覚的な「見える」とは異なる

私のもとに来た、前世療法を体験できなかった方の話を伺うと、ある1つのポイントで躓いている方が多いです。

それは前世療法で、前世の記憶が「見える」という体験についてです。

今回のお茶会で、前世が見えないという方にも、私が事前説明で実施している「記憶を見る」ということの疑似体験を、その場でやってみると。

 

<女性相談者>

え!?これがそうなんですか?それなら見えますよ。

 

と驚いていました。私たちのいうところの視覚的に「見える」と、前世療法でいうところの「見える」では、同じ言葉でも全く違う体験なのです。

 

前世が見えないのは見る練習をしていないから

多くの方が、前世療法を受けると目の前のスクリーンに映像が浮かぶように見えると、思っています。

前世療法で、前世が見えなかったと言う方の殆どが、そう考えています。

ですが、前世療法で実際に体験する「見える」という感覚は、まったく違うのです。それは、見えるというより「解る」とか「感じる」に近い感覚です。

ですから私は、前世療法を行う上では、まずはその「見える」という感覚がどのようなものか、体験してもらうワークを必ず行います。

 

<井上のワンポイント>

それにより、年齢退行催眠をおこなう段階から、シッカリと記憶を見て、認識することに焦点を当て、それに慣れた状態で前世へと遡るのです。

さらには、記憶をより鮮明に見るためポイントなども、詳しくレクチャーしていきます。

 

井上のオーラ診断

前世の記憶を思い出す真の目的とは

前世の記憶を思い出す真の目的とは

私のもとに、前世が見えないと言ってこられる方の9割は、この短時間のセッションを受けてきた方です。

残りの1割は、先ほど紹介した前世が見えにくいタイプ方で、それはセラピストとしての経験や技量の問題だといえるでしょう。

 

前世療法は時間をかけて丁寧に

私は個人セッションとしては3000セッション以上の経験もち、催眠療法はもちろん、カウンセリングやオーラ診断の専門家でもあります。

前世療法のセッションでも、そんなカウンセリングの技術や、オーラを見る能力を駆使して、クライエントを誘導していくのです。

その私でも、短時間で体験できるようにと、持てるスキルの全てを駆使して、ようやく1日(5時間)セッションにまとめている状態です。

ですから、2時間の前世療法セッションで、前世が見えないという方が居ても、ある意味当然のことかもしれないと思ってしまいます。

 

<井上のワンポイント>

前世療法とは、本来なら時間をかけて、丁寧に一人一人の心に向き合いながら、進めていくものであり、その結果、実感の伴う前世体験をすることができるのです。

 

前世療法とは本来心を成長させる体験

でも確かに、中には短時間でも前世体験ができたと感じる方もいます。

ですがそれはある意味、受ける方の気持ちしだいで、心理療法としての効果や、セラピストとしての技術とはまた別な話です。

そしてそんな方も、5時間のセッションのように、年齢退行催眠や胎児期退行を経験して前世療法を受ければ、さらに深く自分を知る良い体験ができたはずです。

前世療法とは、前世を見るだけではなく、心理的な成長を促してくれる、とてもスピリチュアルな体験だといえるでしょう。

 

大切なのはあなたが実感すること

以前の催眠療法の説明記事でも書きましたが、前世療法において大切なのは、「何が見えるか」ではありません。

大切なことは、前世を思い出すという体験を通して「何を感じて来たか」です。そしてそれにより、自己理解を深め、気付きを得ることです。

その体験は人それぞれですが、自分の幼いころの記憶を、集中的に振り返ること自体、私たちには日頃経験しないことです。

そしてそこに連なる、前世の記憶を振り返るとなれば、なおさら特殊な体験だといえるでしょう。

 

前世の記憶は今のあなたの中にある

前世療法とは、転生を繰り返す霊的存在としての視点から、「今現在のあなたの中にある記憶」を振り返るワークです。

それは、現在のあなたを形成している、エネルギーを見定めていく行為であり、あなたの個性の源を見てくる試みです。

そんな自分の内側を振り返ることで、私たちは今一度、自分の本質に触れることが出来ます。

私は前世療法を通じて、あなたにもそんな体験をしていただければと思うのです。それが、あなたの心をよりスピリチュアルに成長させてくれます。

 

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前世の記憶を思い出す意味とは【前世体験の実例集】

 

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井上直哉
1989年大学に進学中に、独自にスピリチュアルの研究を行い体外離脱体験をもつ。医療機器メーカーに就職後、2001年に心理療法家として独立。3,000人以上のセラピー実績を持ち、年間20回以上のセミナーを全国で開催。2010年に株式会社ヒーリングアースを設立。現在は経営の傍ら個人セッション及びセミナーをこなしながら執筆活動に励む。ブログは年間300万人が訪れる。モットーは「現実が変わるスピリチュアル」です。
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