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こんにちは。
心理とスピリチュアルの専門家 井上直哉(@my_earth_naoya)です。
あなたは、どこの国で生まれ、男女のどちらの性別で、この人生を送っていますか?また、肉体的にはどんな特徴を持って、生まれてきたのでしょうか?
もちろん、日本語のこのブロブをご覧いただいてるので、日本に生まれてきたことは、ほぼ間違いないでしょう。ですが、日本のどの地域の、どんな家庭に生まれてきたのかは、本当に人それぞれです。
ある意味それが、最も身近に感じられる、あなたの「宿命」だといえるでしょう。
今回の記事では、私たちが生まれ持っている「宿命」の意味について、スピリチュアルな視点から考えてみたいと思います。
あなたが、今の自分の人生の問題の原因が、生まれ持っての宿命にあると思うのなら、参考までにこの記事をご覧になってみてください。
宿命という言葉の意味とは

まずは、この「宿命」という言葉の意味について、見て行きましょう。
スピリチュアルな視点から見る前に、一般常識としての言葉の意味からです。
宿命(しゅくめい)の意味
Wikipediaには特に記載がなかったので、言葉の意味として良く利用する、こちらの「コトバンク」から引用させていただきました。
宿命(しゅくめい)
生まれる以前から定まっている運命。宿運。しゅくみょう。近代以前は仏語として「しゅくみょう」と読まれていたが、今日一般に用いられる「しゅくめい」とは意味にずれがあり、「しゅくめい」は明治開化期のいわゆる「新漢語」と思われる。
仏教用語でいうところの因縁因果であり、生まれながらに定められた変えることのできない資質のこと。出生時間や性別、環境など、個人では選べない種類のものともいえる。
コトバンク引用:宿命
宿命(しゅくみょう)の意味
この内容から、以前は「しゅくめい」ではなく、「しゅくみょう」という言葉として使われていたことが解ります。
では、以前の「しゅくみょう」という言葉の意味についても、見ておきましょう。
宿命(しゅくみょう)
仏語。宿世の生命。前世の生命。過去世での受報の差別・善悪苦楽などの総称。しゅうみょう。
コトバンク引用:宿命
宿命という言葉の宗教的な意味
以前の仏語としての、「しゅくみょう」という言葉の意味を見ると、かなりスピリチュアルな感じの内容になってきましたね。
私たちは宿命(しゅくめい)というと、前述されている、「生まれながらに定められた変えることのできない資質のこと。」と捉えています。
ですが、その言葉を仏語で見れば、さらに奥深い「前世の生命。過去世での受報の差別・善悪苦楽などの総称。」という意味が、含まれているのです。
これは、宿命が前世からの影響により、定められた今世の生命であることを、暗に物語っているといえるでしょう。
「しゅくめい」の意味として、「仏教用語でいうところの因縁因果」と書かれているところも、そんな関係性を表しています。
スピリチュアルに見た宿命とは

ここまでの内容で、宿命という言葉の意味が、ハッキリとしてきました。それは生まれながらに、定められた資質だけではなく、前世の影響がそこに含まれるということです。
ではさらに掘り下げて、前世の行いが、今世の宿命として影響するときには、どのように作用するのか、その点を見て行きましょう。
宿命には輪廻転生が影響する
その話をする上では、仏教的な考え方である、生まれ変わりの思想「輪廻転生」について、ある程度は、受け入れていただく必要があります。
宿命という言葉が、仏語としては、前世の行いの影響という意味を持つわけですから、仮にも生まれ変わりがあることを、受け止めた上で今後の話を聞いてください。
それは、私たちが死を迎えると、霊的存在(いわゆる霊)となり、また暫くしてから、別の母親のお腹の中に、新たな肉体をもって宿り、生まれてくるという考え方です。
その一連のサイクルが、幾度となく繰り返されており、スピリチュアルに見れば、その一連の流れの中に、次に生まれてくる時の宿命の原因があるということです。
カルマの法則によって決まる
では前世の影響が、どのように現在の人生の宿命に、影響するのでしょうか。それは「カルマの法則」ついて考えてみると、解りやすいでしょう。
この「カルマ(業)」とは、前世の行いに他する因縁因果を表すものですが、心理的に見れば、それは前世の人間関係で私たちが感じた、執着であり感情の滞りだといえます。
それは私たちが、肉体の死を迎えても、霊的存在として持ち続ける執着や趣向であり、その思いがカルマとなって、生まれ変わりの時に影響するといえるのです。
例えば、私たちが言う「縁」とは、スピリチュアルに見れば、カルマによる関係性で、誰のものとに生まれてくるのかは、これまでの前世で作られた「縁(カルマ)」によって、決められるといえます。
カルマの法則については、こちらの「カルマの法則のスピリチュアルな意味と前世のカルマを解消する方法」でも、詳しく紹介しています。
スピリチュアルな意味での宿命とは
いかがですか?それではここまでの内容を、一度まとめてみましょう。
「宿命」とは、前世から繰り越しているカルマによって決められる、今世の人生で生まれ持ってきた環境や資質です。
ですから、その「宿命」を持って生まれてくることは、スピリチュアルな視点から見れば、偶然ではなく必然であるといえます。
現在の人生は、あなたが望んで生まれてきたかに関わらず、仏教的な思想の、因縁因果の仕組みによって与えられた、環境だといえるでしょう。
前世の悪事の影響が宿命なのか?

そんな一方的なことを言われても、到底納得できないという気持ちは、とても良く解ります。
ですから、もう少しその「宿命」が定まっていく状況について、どのように前世の影響が顕在化しているのか、見て行きましょう。
注意が必要なカルマの法則
先程の内容だけを聞くと、まるで自分が何か悪いことをしたから、今世の人生でこんな宿命を背負わされていると、思ってしまかもしれません。
それは「カルマの法則」という言葉の意味を、「悪因悪果、善因善果」という言葉と混同しているからです。
悪い行いをすれば、悪い報いを受け、良い行いをすれば、良い報いを受ける。
これは一般的な「カルマの法則」に対する考え方ですが、心理やスピリチュアルな視点から見ると、少し違ってきます。
無意識の衝動が影響する
先程も、縁とはカルマであり、カルマとは「前世の人間関係で私たちが感じた、執着であり感情の滞り」だとお話ししました。
それがとても良く解るのが親子関係です。例えば、あなたが親との関係に、葛藤や憤りなどの気持ちを持っていれば、その思いは執着となり心に強く残ります。
すると、親と会わないようにしてから何年か経過しても、再び親に会ってしまえば、またその時の悔しさや怒りのようなものが込み上げてきて、冷静な対応が出来ないはずです。
そして時には、無意識にやり返したい気持ちに成ったり、見返したい衝動に駆られるかもしれません。
それは、あなたが本心では望まなくても、無意識レベルで衝動的に動いてしまうということです。
感情が宿命を引き寄せる仕組み
それと同じように、例えば、幼い頃に恋心を抱いた相手と、数十年ぶりかに再会すれば、あなたの心の中には、その頃の淡い初恋の思いが蘇ってくるでしょう。
それとか、以前に恩義を受けた相手と、数十年ぶりに出会えば、やはり恩返しをしたい気持ちに駆られて、何らかのお礼をすると思います。
これは、良い意味での過去の感情が、心の中に残っており、後のあなたの行動に影響を与えること表していますが、これが生まれ変わりの過程でも起きているのです。
この仕組みが、今世に生まれ変わってくる時に、宿命を定める上でも、スピリチュアルなレベルで影響しており、あなたは自ら意図せずにその人生を、引き寄せているといえるでしょう。
どうすれば宿命を変えられるか?

では、もしあなた自身で、無意識に宿命を選択してこの人生を歩んでいるのなら、どうすればその宿命を、変えることができるのでしょうか?
来世の人生だけではなく、今世の宿命さえも変えることができるのでしょう。
認識が変われば宿命も変わる
まず、今世の宿命については、もうお解りのように、現実的に変更することは出来ません。
宿命とは、すでに生まれ持った環境や資質なので、現状できることは、その宿命に対する評価や認識を変えることです。
ですが、もしあなたが、自分の人生の問題の原因が、生まれ持っての宿命によるものだというのなら、その現状は変えることが出来ます。
ポイントは、今持っている問題を改善して、現在の人生に喜びや幸福を得ることが出来れば、宿命はどんなものであれ、結果的にそれで良かったとなるのです。
自分を癒し執着を手放すこと
ではどうすれば、今世持っている宿命を変えて、来世や来来世に、同じような現実を繰り返さなくても、済むようにできるのでしょう。
それは簡単に言えば、カルマを解消することであり、執着を手放すことであり、今現在持っている自分の問題を改善できるように、自分自身を癒すことです。
カルマとは、執着であり、執着とは感情であり、感情的な葛藤があることが、あなたの現実に問題を起こしているのです。
ですから問題の本質は、あなたの心の中に残っている、感情の滞りであり、執着があることだといえるでしょう。
あなた自身の心の中にある、感情の滞りが癒されてしまえばいいのです。
執着を手放せば輪廻転生も終わる
少し仏教的な話しに成ってしまいましたが、オーラを見るようなスピリチュアル視点で見ても、あなたが執着を無くしてしまえば、もう宿命に振り回されることはありません。
あなた自身で、次の人生を選択して、望んだままに生まれ変われるでしょうし、もし意図しなかった宿命を持って生まれたとしても、その宿命を自分で選択したと、快く受け入れられるでしょう。
その結果、気が付けば執着を全て手放し、もう生まれ変わる必要もなくなって、輪廻転生から解脱してしまうというのが、仏教的な人生の目的の一つです。
どのような宿命でも選べるということは、生まれ変わらないことさえも、自由に選べるということです。
なお、執着を手放す方法については、こちらの「「執着を手放す」という言葉のスピリチュアルな意味と具体的な方法」を参考にしてください。
宿命のスピリチュアルな意味のまとめ

さて、いかがでしたでしょうか?ここまで出来る限り解りやすく、宿命を持って今の人生を生きる、スピリチュアルな意味について、お話ししてきました。
ですが、やはり少し難しくなってしまいましたね。
宿命はあなた自身を表す
これはあくまで、私の個人的な意見ですが、宿命とは前世から、今世、来世へと見た目は変われども、本質的には何も変わらずに持ち越す課題です。
時代は変わり、地域は変わり、社会生活は変わり、性別は変わり、両親は変われども、カルマや執着を手放さない限り、同じように持ちこす課題だといえるでしょう。
何千年という時を、輪廻転生し続けている、霊的存在としての私たちにとって、物質的な違いはさほど重要なものでは無いのです。
真実はただ一つ、あなたが何をどう感じているのかだけです。
宿命と輪廻転生からの解脱
大切なことは、いつの世においても、自分の心で感じている真実に目を向け、あるがままに受けとめて手放していくこと。瞑想や内観をすることです。
それが結果的に、自分を癒し、執着を手放し、カルマを解放することへと繋がります。するとそれと共に、あなたの今の現実も自然と変わり出していくのです。
昔から多くの先人が、執着を手放すことで、輪廻転生からの解脱を成し遂げることが、苦しみからの真の解放になると説いています。その言葉は、かみ砕けば今回の様な意味を含んでいるのです。
あなたが自分で選択した宿命を持って、今の人生を生きていると確信できたとき、あなたの心はすでに、スピリチュアルな成長を遂げていることでしょう。
その時にはきっと、来世の宿命の大半を、あなた自身で決められると思います。
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